2014年12月31日

2014年をふりかえる【雑談】

 今年を振り返る、今年最後のブログです。この時期は、年賀状に相当な時間を費やしますが、公選法で議員が選挙区内へ年賀状を出すことは禁止(返礼、自筆は可能)されているので、私の場合は市外に住む友人、知人、恩師、親戚…それほど枚数は多くありません。年末にお一人お一人を思い出し年賀状を書く(宛名とチョットしたコメントだけ)のは必要なプロセスです。そして、まちに新年のカレンダーやスケジュール帳が並んでるのを見ると(それが割引されていたらなおさら)一気に新年を迎える感じが湧いてきます。年の変わり目に合わせてスケジュール帳を更新する方が多いと思いますが、私もスケジュール帳をペラペラとめくりながらこの1年を(自治体議員の端くれ)として振り返ってみたいと思います。

議会改革推進特別委員会の解散
 宍粟市議会の場合、議員全員がこの特別委員会に所属し、政策分科会と交流分科会に分かれていました。今期の政策分科会では、予算決算常任委員会、議員間の自由討議、執行部の反問権が議題となっていました。予算決算常任委員会の設置、議員間自由討議の要綱作成、反問権の範囲の明確化というそれぞれの議題については一応の “結果” が出ました。(私自身は不満足なのですが、皆さんがそうおっしゃるのでそれはそれとして認めておきましょう。)ただ地方議会としてのスタートラインに少しだけ近づいただけのお話…改革が進んだというよりマイナスが少しばかり減った程度のお話…議会としてのスタートラインは遥か彼方にある状況には何ら変わりはありません。
 そこで…次なるステップは議会の “政策提言” 機能の強化(強化というと今あるものをより強くすると言う事になると思いますが、基本的に無の状態を脱する程度のことです。)だと考えました。政策分科会長を押し付けられていたので次なる議題として考えたと言う感じです。第二次総合計画のスタートを平成28年度に控えているので「議会としての第2次総合計画を策定しよう!」と提案しました。どんな結果になろうとも “政策提言” に至るまでのプロセスは経験できるわけで、それによりまたスタートラインに近づけるかなと思ったのです。しかし、この提案を機に一気に政策分科会を解散せよという声が高くなり、結果として議会改革推進特別委員会の “解散” が多数決で決まりました。(今となっては、私が政策分科会長を辞任していればそこまでにはならなかったのかもと思いますが、その時点では圧力に屈して一旦引き受けた役割を放棄するなんていう選択肢はありませんでした。)確かに総合計画を作るってことは相当な調査、研究、協議が必要であるという①しんどさの問題、議会としての総合計画が出来れば執行部の案を否決するとか、修正するとかいう状況が出てくる可能性があるという②市長との関係の問題(自称市長与党の先生方が気にされる事みたいです。)議会としての総合計画を議決するなり、それをもとに執行部案を修正することで③責任が重くなると言う問題(どんな議案でもそれが執行部案であろうが議会案であろうが、可決しようが、修正しようが、否決しようが議決機関としての責任の重さに変わりないのです。ちょっと勘違いをしています。)などなど皆さんは尻込みしてしまったようです。議案になった時点でたいした調査も審査もせず、大声で “賛成” と叫んでいるだけの方が楽ですからね…。(今、特別委員会を設置するように働きかけています。)

集団的自衛権の行使容認
集団的自衛権行使を容認する閣議決定がなされたこと、その閣議決定に伴う法整備を中止するように求める意見書が宍粟市議会で不採択になったこと、それが明確な争点にならず衆院選が行なわれたこと…。この件についてはモヤモヤとした気持ちで新年を迎える事になりそうです。でもあきらめていません。これからもいろいろな場面でこの件に取組んでいきます。

このブログ…更新頻度が落ちたかな。
政治活動…広報や市政報告会はもう少し出来たかも。
読書…これも読みたい本がたくさんあったけれどなかなか読み切れていないなぁ。
研修…行きたい研修、学びたい事がたくさん出てきたけれどひとつひとつクリアして行くしかないかな。
大学院…結局、2年間の休学になってしまった。来年度には論文出して卒業しよう。
父親として…もうちょっと子ども達(自分の子どもだけではなく地域の子ども達も)と関わる必要があるかな。
マラソン…いくつか大会には出られたけれど普段のトレーニングにもう少し時間を使いたいな。

 どれも満足してしまったらそこで終わり、常に欲求不満くらいがちょうど良いのかもしれません。皆さんはどのような1年でしたか?良いお年をお迎え下さい。皆さんにとって素敵な1年になるように一緒に頑張りましょう!来年も引き続きよろしくお願いします。

2014年12月27日

会派で広聴会を開催します!【速報】

この場を借りて…
私は議員になって1年目は会派に所属せず、無会派で活動しておりましたが、平成26年になって、同じく無会派で活動していた1期目の議員3名の皆さんと会派を結成しました。
名前は…政策研究グループ「グローカルしそう」です。支持政党や政治理念はバラバラですが、政策研究を軸に協力しようという集まりです。
今回、会派で広く皆さんの意見を聴く機会を持つため、下記の通り会派で市民懇談会を開催することとなりました。多くの方に来ていただき、いろいろな話をしたいと思います。
よろしくお願いします!


2014年12月26日

冬がやってきました【雑談】

 宍粟市では12月18日に大雪警報が出ました。ちょっとブログ更新に間があいてしましました。「この冬は暖冬」と言う割には、例年より随分早く雪が降りました。例年と言っても、4シーズン目ですが…。我が家の周辺では、一晩で20cmくらい積もったでしょうか?南北に長い宍粟市、南では0〜5cm、北では30〜40cm…警報が出て学校が休校になりました。傍聴を予定していた “第二次宍粟市総合計画審議会” も中止となりました…。
 市内にある2つのスキー場、ちくさ高原スキー場が13日に、ばんしゅう戸倉スノーパークが20日にオープンしました。今シーズンは、両スキー場共通シーズン券を購入しましたので、昨シーズン以上にスキーに出かけようと思います。何か聞くところによると、宍粟市は “観光立市” とか、“スポーツ立市” とか言っているようなのでスキーは一石二鳥ですね。雀の涙ほどの貢献度ですが、老体に鞭打って頑張りますよ。
 
 少しブログの更新が滞っていたこの間、千種認定こども園の入札があり、その結果が出たので、その事について思いの丈をブログにぶつけようと思っていたのですが、いざアップしようとしたところ…相当な時間をかけて書いた記事がどこかに行ってしまいまい一気にトーンダウン…。12月議会での会派代表質問、市長への27年度予算に対する提案書作成などが控えておりましたので少しブログを休ませていただきました。この間、嫌というほど議会(というより先輩議員と言った方が正確です。)の無責任さを突きつけられました。「頼むから次の選挙には出てこないでくださいね。」と心のなかで祈っております。結局は議員の仕事が面倒なのでしょうか?体力的にしんどいのでしょうか?だったらなぜ選挙なんかに出て、議員なんかやっているのでしょう。

 前回のブログ更新から臨時議会、12月議会、いろいろな委員会がありました。研修にも行ってきました。(政務活動費が残り少ないため私費で行ってきました。)『子ども子育て支援計画』に関わる民生生活常任委員会と総務文教常任委員会の連合審査では、こんな(ずさんな、楽観的な)計画にしたがって事業が出来るのか?不思議でなりませんでした。また、計画についていろいろと質問すると「市民を交えた委員会で審議され、当局が出してきたものについて批判をするなんて…」的な表情で審査の間、ただ座っているだけの議員が多いことにもあきれました。(今までもそうでしたがこの頃は顕著です。)どこかの市議会で市長与党を自認するえらい議員先生が、市の提案については是是非是、○か△で決して反対はしないのが議員の役割だと明言されたようです。それは決して稀なケースではなく、そこらじゅうの市町でそのような姿勢で真剣に審議も調査もしない議員がわんさかいるようです。何度でも言います。だから議員定数、議員報酬、政務活動費を削減しろって言われてしまうのですよ。(その議論にのっかるのは決まって、ベテランと呼ばれる議員、議員年金を含めて議員報酬以外の収入がふんだんにある方々です。自分たちの仕事が認められていないこと自覚しているならまだ救いがありますが…)

 宍粟市では平成17年の合併時、26だった議員定数は、21年選挙で20、25年選挙で18となっています。きっと何の根拠もなく、次の選挙は16にしよう!と言ってくる人たちがいると思います。まぁ次の世代が議員になれないように、何の努力も仕事もしない人たちの議員報酬をあげるために、分母を小さくして自分たちの会派の勢力(議長になるため?)を拡大するために…これが根拠と言えば根拠かと思います。そんな議員の報酬や政務活動費が税金で賄われているのは納得いきませんよね…。

年が明けるまでにはこの1年の総括を含めてまたブログを更新できるように頑張ります。 

2014年12月1日

住民をバカにしているの?【雑談】

 前置きは省略し、本題です。今回は【雑談】モードではありますが、重要な問題です。
宍粟市では、平成27年度の保育所・認定こども園の園児募集が始まっています。年度始めから保育所や認定こども園を利用する方の募集期間は『平成26年11月25日〜12月12日まで』もう〆切まで10日ほどです。しかし、募集が始まっているにも関わらず保育料は決まっていません。どうやって保育所にするか、認定こども園にするか、幼稚園にするか決めろと言うのでしょうか?(こんな状況でも申し込みをせざるを得ない方々が多いことも理解しています。その方々の判断を批判するつもりはありませんし、批判できる立場にありません。)

 教育委員会は、今年度より安くする予定だから保育料があとから決まっても問題ない(文句ないでしょ)という認識らしいのですが、世の中にそんな契約ってありますか?何を根拠に今年度より安くすると言えるのか?認定こども園は当初の計画とは違い、半年くらいは “分園方式” でスタートするんですよね?そこに予定外の財政負担が生じるのは明白です。(保育料に跳ね返らなければ良いのですが…)今年度より安ければ問題ないと言えるのか?理解に苦しみます。こういう姿勢が随所に見られるから「住民をバカにしているの?」と言わざるを得ません。行政や議会が気にする “他市町” はどうでしょうか?保育料が未定のところもありますが、なぜ現在未定なのかの理由くらいは掲載されています。しっかりと料金表を掲載している市町もたくさんあります。お隣さんもどっこいどっこい…それが安心材料になっているとしたらそれはそれで大きな問題ですが…。

 とにかく行政の怠慢による負担を住民に負わせるのはやめましょうよ。そして意見を言ったら、理解しない住民が悪いって姿勢も改めて下さいね。本当は議会が住民の声を代弁しなければならないのですが、多くの議員が執行部が言っているのだから仕方がない…今後は気をつけますって言っているから信じてあげよう…市長が言っているのだから文句を言うな…間接的に議会が住民をバカにしていることになりますよ。

 議会が多角的にものを見る(多くの場合、批判的視点が必要になる)、考える、議論する過程を消去すれば→それは結果として判断をしなくなることにつながり→独裁を許すことになり、いつの間にか議会は骨抜きにされます。すでに骨抜きにされていたらそんなことにも気づかないかなぁ…議論しない、判断しない、責任をとらない方が楽で居心地が良いと考えている人たちの集まりだとしたらそれはそれで仕方のないことかもしれません。

ある権利について(2)【議論】

 宍粟市では先週の金曜日辺りから、少しばかり雨が降りました。乾燥した大地が少しばかり潤いましたが、やはり乾燥していますね。暖房で火を使うことが多くなってきます。火の元にはくれぐれもご注意下さい。

 前回のブログで問題提議した、新小学校の校章問題…(というほど世間では大袈裟な問題ではないようです。その感覚自体に少し違和感を覚えています。)ブログやフェイスブックでいろいろなご意見を頂きました。ありがとうございます。私は「何かおかしいなぁ」と感じることや「納得できん!」と言うことに対して、なかなか声をあげられない(声が上がらない)のは “しがらみ” という目に見えない圧力があるからだ…と思っていました。もちろんそう言った側面がないわけではないのですが、そもそも「何かおかしいなぁ」とか「納得できん!」と感じる感性がいつの間にかもぎ取られてしまっているのでは?と思うようになりました。その前段階として「何を言っても無駄…」という感覚が植え付けられてしまっているのだと思います。住民が何か意見を言う→行政や議会がそれを聞き入れない、住民に歩み寄らない、納得のいく説明をしない…この過程を繰り返せば、何を言っても無駄→多角的にものを見る、考える、議論する過程を住民自らが日常から消去する→それは結果として判断をしなくなることにつながる→判断をしないことは結果的に服従することになり、いつの間にか支配されていく…。大袈裟でしょうか?
 一見、行政が住民の声を聞き入れてくれた、歩み寄ってくれたと思われるような事象(最近ありましたが…)も住民の声に反応し、判断したわけではなく、一部の特権階級間(そもそもそんなものがあること自体不可解ですが…)で利害が一致しただけの話です。住民が行政に支配され、結果として服従させられていることに変わりはありません。そんな考えから私はこの校章問題がちっさなこととして扱われる状況は見逃せないのです。根底にあるのは「言っても無駄だろう…」という感覚です。

補正
こんなことを考えながら、公募により採用された校章デザインをパソコンで補正してみました。著作権(原案を作った作者にある権利)を侵害する気は毛頭ありませんし、これを使って利益を得るようなこともありません。原案を作った作者をリスペクトしたうえで、補正ってこんな感じではないのかなぁ…というものを掲載させていただきます。(作者のお名前を掲載するのが筋ですが、迷惑がかかってしまうといけませんので省略させていただきます。「学校規模適正化協議会だよりNo.5」よりスキャンした原案を補正しました。)

2014年11月19日

ある権利について【議論】

 秋も深まり、道路沿いの温度計が2℃とか…一桁を示すような季節になりました。
冬支度を進めなければなりません…。スキーやスノーボードをする方はワクワク、ソワソワする季節かも知れませんね。私も今年は地元のスキー場のシーズン券なるものを買いました。

 私は “マラソン” シーズンにも突入しました。走り始めて7年ほどになるでしょうか?始めた頃は、そんなに焦らなくても、いろいろな大会にすいすいエントリーできたのですが、最近は受付開始と同時にエントリーしないと参加できない大会が増えてきました。ブームと言うやつでしょうね…。先日の赤穂シティマラソンに始まり、宍粟、たつの、西脇、市川…近所の大会に子ども達と参加します。

 少し前、10月4日のブログで『やっぱり変…」というタイトルで少し触れましたが、知的財産権など保護されるべき “権利” について、皆さんがどう考えるか?教えていただきたいと思います。宍粟市では、学校規模適正化というものが進んでいます。(統廃合というとイメージが悪いので、そう呼んでいるのでしょうか?)宍粟市のある地域で、3つの小学校が統合し、平成27年度から新たな学校がスタートします。その学校の校章が公募されました。そして、200点をこえる応募作品の中から選ばれたデザインが下の画像(A)です。そして、地区の協議会(デザインの選考もここがしています。)が補正したデザインが、(B)です。
 私は、デザイン(A)が採用されたならば、そのデザインを最大限尊重し、角度、幅、比率、色などを確定する作業が “補正” だと思いますが、デザイン(B)は、その範囲を逸脱していると思います。(A)の方が良いとか、(B)の方が良いとかそういう次元のことを言っているのではありません。そもそも別のデザインだと言う認識ですので、そこを評価する立場にありません。(批判を恐れず言うならば、私はAの方が良いと思いますが…。)
 またデザイン(A)の作者は、デザインの意図を「3つの三角は、3つの小学校を表し、三角を取り囲む輪は、3つの小学校が一つになったというイメージを表しています。」と言っています。デザイン(A)を補正した(B)の補正の意図は「3つの三角形は山並みであり、「小」の文字を形づくっています。奥側の2つの三角形内の小さな三角形が非対称な理由は、自由な個性が大切だということと、3つの楕円形とのバランスをとっています。3つの楕円形は、統合した3つの小学校を表現しています。3つの楕円が交わりながら動きを生み出し、上昇していく様子を表現しています。」だそうです。
 デザインの意図も全く尊重されていませんよね…。三角は “学校” から “山” に、輪は“一つになった” という状態を表していたのに 数が増え “学校”になり…。だったら、同じ土俵で戦って欲しいものです。ハッキリ言いますが、(A)をデザインしたのは中学生です。(A)を採用し、(B)に補正したのはもちろん大人です。そして、選考過程や補正の過程に教育委員会事務局が絡んでいるのは明らかです。議会の委員会でこの問題を提議しましたが、教育委員会は「補正の範囲を超えていない。」…、議員も「本人が承諾しているならば良い。」…。ここに住民が抗えない、目に見えない圧力があるとどうして考えないのでしょうか?おまけに「補正して良くなった。」という意見まで…。そもそも補正して良くなったり、悪くなったりしてはいけないのでは? “原案” が尊重されるべきです。

 この前のブログでも書きましたが、民主的に物事が決まらないって “やっぱり変…” ですよね。犯罪行為が民主的に行なわれていく、見過ごされていく、正当化されていくって “やっぱり変…” ですよね。そんな “まち” が、暮らしやすい “まち” だなんて誰が思いますか?地元を離れた子ども達が帰ってくると思いますか?皆さんの考えを聞かせてください…。私が “変” ならばブログ上で批判、糾弾していただいて結構です。
※画像は、平成26年10月15日発行の「学校規模適正化協議会だよりNo.5」よりスキャンさせていただきました。

200点をこえる応募作品の中から選ばれたデザイン(A)

デザイン(A)をもとに協議会が補正したデザイン(B)



2014年11月12日

議会は責任を放棄した(2)【議論】

少し時間が経過してしまいましたが、前回からの続きです…。

決定過程
 宍粟市における “認定こども園” についての議論は、平成21年(2009年)、今から5年前の「就学前の子どもの教育と保育のあり方基本方針」「幼保一元化推進計画」からスタートしています。厳密に言えば平成18年の法律制定がスタート、その後の政権交代、法律改正…宍粟市も市長が4年ごとに変わっているので、(現場も住民も)右往左往しているというのが正直なところです。
 宍粟市の場合は、市内全ての公立幼稚園・保育所を廃止し、社会福祉法人による認定こども園を中学校区を基本に整備するという平成21年〜平成30年までの10カ年計画がスタートします。(しかし、基本方針や計画を読み返すと今の方向性、計画とのズレを感じます。柔軟に対応すると言っていた部分を全否定し、可能性を探ると言っていた部分を頑として推進するような感じです…。)その計画の遅れは、以前にブログでも報告しました。27年度(それも年度途中で…)1園が整備されるに留まっています。地域の説明会、協議会等を経てやっと平成25年度から具体的な整備予算があがってきています。
 まず、運営主体となる社会福祉法人は平成25年(2013年)7月に決定。平成25年(2013年)の9月議会で用地取得に関する補正予算、設計管理業務に関する債務負担行為が承認されます。(9月には運営主体への施設整備補助金2億3,000万円の減額も合わせて行なわれ、施設整備の方針も大転換されました。この時点でアウトだったのですが、この補正も無傷で通過していきました。)
 平成25年(2013年)12月には平面図が出てきて地域の協議会に諮られます。平成26年度当初予算、9月の補正予算、今回11月の補正予算…と続きます。建設に関わる事業者の選定については、前述、8月26日に1回目の入札(応札した6事業者とも予定価格オーバーで不落)、翌日2回目の入札(1回目に応札した6事業者とも辞退で不調)となっています。

問題の過程
 1回目の入札で予算を全額工事費にあてたとしても、事業者が入札した金額と1億円近い乖離(事業者側の額が高い)がありました。そして、2回目の入札については全事業者が “辞退” しています。つまり、最初に入札した金額がギリギリ、これ以上低い金額で落札してもメリットがない工事だと事業者側が判断したと言うことになります。9月の補正では、地域の幼保一元化協議会、図書館建設検討委員会の協議の結果、建築面積の増加(こども園866㎡→976㎡へ、図書館173㎡→198㎡へ)のため、設計変更300万円とともに4,583万円の増額がなされます。
 しかし、平成25年(2013年)10月の第3回協議会で教育委員会は「平成26年7月から建設開始予定」との説明、12月の第4回協議会に平面図が提示され、平成26年(2014年)2月の第6回協議会には設計管理業務を受託した事業者も協議会に同席、3月末の第7回協議会ではほぼ建物に関する協議は終わり、教育委員会は「5月末までに平面図は確定させる」との説明もしています。
 平成26年7月から建設開始予定の工事の入札が8月末に行なわれ、5月末には確定していた平面図の見直しが8月末の入札後に行なわれるなどもう何を信じて良いのか分かりません。確か7月予定の工事の入札が8月にずれ込んだ時点で、「地域の要望を設計に反映させるのに時間を要し入札が遅れた」との説明がなされていた気が…。
 この過程は(これまでの経緯を振り返ると結果的に…)とりあえず入札を執行し、不落、不調という結果を既成事実化します。その時点で予定価格と事業者が示した額に大きな差があることは明白なので、とにかく増額しなければ…、しかも同じ市内事業者が入札に参加できなければ…というとんでもない条件が設定されてしまいます。通常ならば、公募の範囲を市外に広げて事業者を探すのが筋だと思いますが、それをせずどちらの条件も満たすために “設計変更” を行い別の工事とすることで、増額と市内事業者が入札に参加できる体裁を整えます。しかし、それでも予算が足りないことは分かっていますので、入札に参加した事業者から見積もりを取り寄せ、なぜ1億近い金額の乖離があったかを分析します。その結果、人件費・物価の高騰と実勢価格に合わせて設計変更することで別工事である体裁を整え再度、増額と市内事業者が入札に参加できることになります。
 それが「見積もりの甘さ」「事業者の入札価格に合わせた予算」「談合と指摘される恐れもある」という委員会での指摘に繋がります。それでも議会はこの補正予算を可決していくのです。議決は単なるセレモニー?議会はお飾り?

反対討論
 私は、今回の補正予算に反対しました。本会議では反対討論を行ないましたので、最後に全文をここに紹介しておきます。1日間で上程、委員会付託、総務文教分科会と予算決算常任委員会での審査、採決という強行スケジュールだったので反対討論もチョコチョコっと議場で考えました。文章が荒れています。すみません…

 『第111号議案、宍粟市一般会計補正予算第3号について、反対の立場で討論を行ないます。ちくさ認定こども園は当初予算の建設費3億3,000万円に対し、9月に約3,600万円、今回3,200万円を追加しようとするものです。また、こども園に併設される予定の図書館は当初予算の建設費4,671万円に対し、9月に1,270万円、今回3,000万円を追加するものです。認定こども園で約1.2倍、図書館で約1.9倍の増額がなされています。なぜ、そのような増額が必要になったかといえば、教育委員会は、地域の要望に添った形で設計が変更され建物の面積等が増えたこと、また設計額が人件費、物価の高騰による実勢価格を反映したものになっていなかったことを理由としてあげています。地域の方々は、せっかくならば子ども達にとってよりよい環境を求めるのはごく普通の感情で、それは予算のことなど考慮していないものになることは地域に責任があるものではありません。財政的な面や将来の人口推計等を把握している教育委員会事務局等が専門的な立場で助言していないことになります。これは、入札が遅れたり、不落になった責任を地域に押し付けていることになり、市民に対して失礼です。また、設計を担当する設計士が実勢価格を把握していないとは到底考えられません。つまり、予定価格が低すぎたと言うことはないと思われます。今回のように入札、不調を繰り返し、入札参加者審査会で実際に入札に参加していただいた業者の積算見積もりを参考にし、価格を決め同じ設計士、同じ公募範囲で業者を募るなど不透明な過程を踏めば、公正な入札執行が妨げられます。私は法律の専門家ではありませんので断定はできませんが、この件は「入札談合等関与行為の排除及び防止並びに職員による入札等の公正を害すべき行為の処罰に関する法律」いわゆる官製談合防止法に抵触する可能性が極めて高いと思います。今回の補正を認めることは、議決機関である議会が自ら権利を放棄するようなものだと思います。いくら、今後このようなことがないように気をつけますという執行機関である市の決意を聞いたところで何の価値もありません。また、すぐにでも入札に付さないと地域に迷惑がかかるという主張もありますが、このような不透明な過程で教育の場が整備されることの方が後々、地域に迷惑がかかると考えます。早く作ってほしいという単純な意見が、市民の意見だと認識しているのであればそれも市民に対して失礼な話です。賛成する余地はどこを探しても見当たりません。よってこの議案、補正予算に反対します。』

最後に…
 今回の判断に対する批判、誹謗中傷が噴出することは容易に予測できます。しかし、主張を曲げる気はありません。前回も書いた通り今回の補正予算は賛成11、反対6で可決され、11月7日『(仮称)千種・認定こども園及び図書館新築工事』の入札公告がなされました。そして、平成26年11月21日(金)午前9時00分に開札されます。議会とは?議員とは?議決機関とは?執行機関とは?いつものことですが、考えさせられます…。

2014年11月7日

議会は責任を放棄した【議論】

深秋
 今日は秋晴れ、とても穏やかな陽気です。稲刈りあたりから始まる秋の行事、行事、行事…一段落した感じでしょうか?いやぁまだまだ続くという方もいらっしゃるでしょうか?
 これからは “雪” を心配しなければならない季節がやってきます。昨シーズンは、各地で豪雪によって交通麻痺、流通停滞、農作物被害などなどいろいろな影響が出ました。宍粟市では、この時期 “カメムシ” が、たくさん山から集落に帰ってきます。そして寒い冬を越す場所を探しています。サッシの隙間、洗濯物など1日に10匹以上のカメムシに出会います。カメムシが多い=雪が多い…ということも言われています。注意が必要ですね。

臨時議会
 先日、このブログで臨時議会が招集されたことをお伝えしました。そこにあがっている平成26年度宍粟市一般会計補正予算第3号(認定こども園の設計変更に伴う予算の増額)に注目して欲しいと言うことも記しました。結果は、賛成11、反対6で可決され、本日『(仮称)千種・認定こども園及び図書館新築工事』の入札公告がなされました。

 私は、この議案について、議決機関である “議会” と執行機関(の長)である “市長” の関係が良く分かる議案だとも記しました。問題(だと私が思っていること)について…

即決ありきのスケジュール
 11月6日に補正予算可決、翌7日に入札公告というスケジュール…。平成27年4月開園予定だった認定こども園、8月26日に1回目の入札(応札した6事業者とも予定価格オーバーで不落)、翌日2回目の入札(1回目に応札した6事業者とも辞退で不調)という切羽詰まった状況、この補正予算が通らなければ、7日の入札公告はできず、建物の完成がどんどん遅れるということになります。しかし、もう現時点で平成27年4月に建物は完成できないことが確定しており、できるだけ早くというレベルの話…。議会は形式的な “議決” を執行部から迫られているだけです。まぁ議会の “議決” は、形骸化しています。執行部(市長)の提案は修正もされなければ、否決もされないという長い歴史を歩んできていますから、仕方ないというかそれが当たり前になってしまっていると言うことです。

予算額の推移
 平成26年度の当初予算では、認定こども園の工事請負費は、3億3,000万円、認定こども園に併設される図書館の工事請負費が、4,671万円。備品購入で500万円となっていました。(①用地取得で1,387万円、②造成工事で2,530万円、③設計で1,172万円、①〜③合わせて約0.5億円がかかりました。)
 実は9月議会にも補正予算第2号というのがあり、そこにも認定こども園及び図書館新築工事に関する4,883万円の増額補正があがっておりました。もちろん無傷で通過していきました。今回の補正予算は、認定こども園に3,200万円、図書館に3,000万円、備品購入に800万円の追加…これで認定こども園の建設予算は、3億9,813万円(当初より1.2倍)、図書館の建設予算は、8,941万円(当初より1.9倍)、備品購入費は、1,300万円(当初より2.6倍)まで膨れ上がりました。当初予算は何だったのか?地方自治法では、「予算の調製後に生じた事由に基づいて、既定の予算に追加その他の変更を加える必要が生じたとき」に補正予算を編成することができると規定されているらしい…予算の調製後に生じた事由とは?著しい社会情勢の変化、突発的な自然災害対策など新たな財政需要というのが一般的な解釈らしい…。今回の補正は?著しい社会情勢の変化?突発的な災害対策?この1年間くらいで著しい社会情勢の変化、突発的な自然災害などは経験していませんが…。

今回は、ここで一旦、アップします。(約束の午前中がもう終わりましたので…)

次は、決定過程へと続きます。

諸事情により更新が遅れています【速報】

昨日、11月6日に行なわれた臨時議会に関する報告をする予定でしたが、
諸事情(自分自身・パソコンの不調、内容の精査etc)により、遅れております。
本日の午前中には更新する予定です。申し訳ありません。

2014年11月4日

臨時議会【速報】

決算審査を含む9月議会が閉会したのは9月30日…。
自分の一般質問を原稿としてまとめる作業は大したボリュームではありませんが、議会広報委員として “議会だより” を作る作業、これが結構なボリュームがあります。ほぼ毎回1期目の議員4名(1年目は無会派でしたが、今年から同じ会派になった4名)が、紙面の大部分の原稿を作っています。申し訳ありませんが、どう頑張っても翌月の15日には発行できません。9月で言えば、閉会と同時に原稿ができていないといけないスケジュール…これまでできていた理由を教えていただきたいですね。まぁ、様子を見ているとどうも事務局にほとんどの原稿を作らせていた(事務局に作っていただいていた…)のかもしれません。あくまで推測です…。議会広報委員の任期は2年、議会だよりの担当も12月、3月の2回を残すのみとなりました。宍粟市議会だよりvol.37は、11月14日に発行されます。(もちろん議会事務局の協力があって発行に漕ぎ着けています。)

 9月議会は定例会でしたが、11月6日に臨時会というものが招集されました。議案は、損害賠償に係る和解及び損害賠償の額の決定について(市道千本屋高下線における歩行者転落事故に係る損害賠償)と平成26年度宍粟市一般会計補正予算第3号(認定こども園の設計変更に伴う予算の増額)です。まだ、臨時会前なので私自身の考えは公開しませんが、特に補正予算に注目して頂きたいということだけは、ここに記しておきます。審議過程で、議決機関である “議会” と執行機関(の長)である “市長” の関係が良く分かる議案だと思います。もし、私が予想する結果になったとしてもそれは、宍粟市に暮らして4年、議員になって2年…私が日々感じている “違和感” が、ハッキリと形になるだけなのですが…。

 この件については、6日夜(7日早朝かも)にこのブログで結果と自分の考えを公開します。宍粟・草の根運動の会の会報、広聴カフェ(市政報告会)の準備にやっと取り掛かれそうです。会報の内容、配布方法、市政報告会の内容と方法…いろいろと考え直さないといけない時期に来ています。もう少し時間を下さい。

2014年10月29日

ブログ再開しました。【雑談】

 前回、ブログを更新してから20日…今回は長い間、更新が滞ってしまいました。
もしかしたら、ブログを始めてからこんなに長く更新しなかったことはなかったような気がします。特に明確な理由があったわけではありませんが、私がブログを更新しても、しなくても別に何かに影響があるわけでもないし…少しばかり “無力感” というか、“虚しさ”というか…そんな感じを味わいダラダラと更新しない日が続いただけです。申し訳ありません。

 その間にずいぶんと秋も深まってきました。季節の変わり目、風邪気味です…。皆さんはいかがでしょうか?まずはご自愛下さい。

 ブログ更新をしなかったこの20日間、私の中ではいろいろあった20日間でした。“議員” として、“父親” として、“教育者” として…。(最後の “教育者” は、自称…ってやつです。)“父親”、“教育者”としての “いろいろ” は、とにかく忙しかったってことです。

 このブログでは、“議員”としてのいろいろあったことについて…。この間の委員会での視察についてです。何かうやむやにされそうなので、ここで整理させてください。前回のブログでも書きましたが、10月の8日、9日と総務文教常任委員会で、公共交通の視察で岡山県和気町、定住促進の視察で島根県飯南町に伺いました。この公共交通、定住促進については、宍粟市では、「まちづくり推進部」という部署が担当しています。今回は委員会としての視察ですので、議会事務局とまちづくり推進部の職員の方に同行していただきました。問題は、この同行職員の件です。
 私は、これから(人口減少時代?)のまちづくり、行政は今までのような縦割り感覚では対応できないことが多いと感じています。と言うことで、総務文教常任委員会が所管している部署、企画総務部、教育委員会の両部長にも視察に同行いただきたいとお願いしておりました。また、視察前の委員会でそう決まっていました。
 公共交通と定住促進は、「まちづくり推進部」の担当だから他の部署は関係ない?そんなことは絶対にありません。これは断言できます。例えば、特色ある教育が行なわれている、文化活動が盛んである、図書館が充実している、子育て支援策が充実している…定住(Iターン、Uターンのどちらも)を促進するには重要なポイントです。これは、教育委員会や健康福祉部の担当です。“定住促進” という点で、まちづくり推進部と教育委員会、健康福祉部が繋がります。他にも同じような例はたくさんあります。一つの部署で完結するコトの方が少ないと思います。かつては部署の名称や数まで“中央”に決められていたようですが、今は自治体の判断に委ねられています。この制度改正も、今までのような縦割り、中央集権では地域課題は解決しない、まちづくりは進まないと言うことを表しているのだと思います。
 しかし、行くはずだった企画総務部長、教育部長は同行しないことになりました。ある議員が、「今回の視察に関係ない職員が同行することは公費の無駄遣いである。その職員が行くのなら、私は視察に行かない。」と主張し、その通りに事が進んだということです。逆に私は「今回の視察に総務企画部長、教育部長が同行しないなら、私は視察に行かない。」と主張しましたが、こちらは通りませんでした。(と言いながら、もちろん私も視察に行きました。委員会で決定したことが、その委員会を欠席していた議員の根拠のない主張でひっくり返ることに納得感はなかったですが…委員長の判断に従いました。)
 この件については視察後にしっかりと議論するということでしたが、何もなかったことのように静かに時は流れています。私はこの件について、納得していません。もし「過ぎたことを蒸し返すな」とか「これは議員個人間の問題だ」と反応するようなら、その程度の議会であると言うことです。

 まだまだ皆さんに伝えておかなければならないことがありますので、ブログの更新、頑張ります。反応が薄い、というか反応が見えにくいので、少しばかり “無力感” というか、“虚しさ”というか…そんな感じを味わいながらも、自分で選んだ道ですから…。

2014年10月8日

委員会で視察に行きます。【報告】

 台風18号は太平洋側を通過し、宍粟市は被害もなく一安心です。
我がふるさと浜松に上陸したようで、浜松にいる両親のことを少しばかり心配しましたが大きな被害には遭わずに済んだようです。ただ全国的にみれば被害がゼロと言うことはありません。この雨で、御岳の行方不明者の捜索にも影響が出ているようですし…。いつものことですが災害による被害がでないことを祈ることしかできません…。

 今度は台風19号が近づいてきています。7日(火)の午後9時には、フィリピンの東にあって時速20kmのスピードで西へ進んでいるようです。中心気圧は915hPaまで低下し、中心付近の最大風速は55m/s(最大瞬間風速は75m/s)と「猛烈な強さ」の台風となっています。また心配の種が…。皆さん、とにかくご注意下さい。
 こんな時の行政の情報提供、対応もいろいろです。今ではフェイスブックなどのSNSで全国各地から情報が入ってきます。ドンドン情報提供しているところもあれば、各自ニュース等から情報収集して適切な行動をとってくださいねって感じの対応もあります。どちらが良い悪い…というつもりはありませんが、市民は行政の情報を信頼していることも事実…。9月議会に出された「手話言語法制定を求める意見書の提出を求める」請願の審査で知らされたのですが、聴覚障害のある方は嵐で家の外ではものが飛んでいるとか、川が増水してゴーゴーと音を立てているとか、耳で感じる情報が入ってきにくく、危険を察知して「情報を収集しなければ…」というところにたどり着くまでに時間がかかるようです。そのあたりにも配慮しなければなりません。それはやはり行政の役割だと思います。

 明日から宍粟市議会の総務文教常任委員会で、公共交通の視察で岡山県和気町、定住促進の視察で島根県飯南町に伺います。和気町は「和気あいあいタクシー」という、デマンド型乗合タクシーがあります。もちろん、この制度が定住促進にも繋がっているようです。飯南町には定住支援センター(島根県のふるさと島根定住財団と連携)があり、定住促進賃貸住宅、飯南くらし体験住宅、農林業定住制度などなど「住んでみようかな…」と思わせる魅力的な制度が整っているようです。どちらの町も宍粟市にとって参考になる(参考にすべき)町だと思います。公費を使った視察です…。視察の成果を宍粟市に還元できるようにしっかりと勉強してきます。

 視察にあたって、事前に各委員が質問事項を出し合い、視察先に報告していろいろとご準備いただく訳ですが、そこにチョット言いたいことがあります。
 議員の“視察”というのは、視察を受け入れる側にとってそれほどメリットがあるとは思えません。もちろん交流人口(≒観光客)にカウントできますし、いろいろな形(このブログもそうかもしれません。)で町の名前や政策がPRされることもメリットと言えばメリットですが、職員の皆さんが割いた時間や手間を考えると、やはり視察を受け入れていただけることに “感謝” しなければなりません。しかし、各委員が出した質問事項の中に、「そんなホームページを見れば分かるようなことは、わざわざ質問はしないでおきましょうよ…」という感じの質問が結構あるのです。それって先方に対して“失礼”に当たると私は思います。自分が完璧かと言われれば、自信を持ってそうとは言えない部分もありますが、私は質問事項を出す時、実際に現地を見て、現場の方の話を聞く必要があるかどうかを意識しました。“視察” に行くわけですから当然のことだと “私” は思います。受け入れる側のメリットについては先ほど書きましたが、視察に行く側のメリットとして、視察先で得る情報以外にも、他の自治体が宍粟市に対して良い印象を持ってもらえること…も含まれると思います。

 視察の成果を還元することと同時に、宍粟市に対してよい “印象” をもってもらうことにも努力してきます。チョットいやらしさも感じますが、媚びるっていう意味ではありません。一緒に地方自治を充実させましょう!という意気込みを感じてもらえればOKかと思います。謙虚に… も忘れないでおきます。

2014年10月4日

やっぱり変…【雑談】

 10月に入り秋もドンドン深まってきました。稲刈りも終わり一段落でしょうか?体育の日近辺で “町民運動会” のようなことが行なわれるのは、稲作が一段落し、雪が振る前までのホッと一息つける時期、地域のお疲れ様会的な要素が強いと思います。特に中山間地では…。

 定例議会が終わると議会広報特別委員会と言う名の議会だより編集部の部員である私たちは、原稿を書いたり、編集したり、レイアウトを考えたり…そんな日々が始まります。実は自分の会報づくりや報告会等をしたいのですが、この編集部はそれを許さないほどのボリュームがあります。(押し付けられている感は否めませんが…)これまでは編集部員以外の人の原稿を手直し(これでは書いた人の真意が伝わらないのではないかという視点での手直し)をしていましたが、気に食わないようなので前回くらいから誤字脱字の訂正程度に止めております。一般質問の原稿はそれで良しとしましょう。誰が書いた部分かがハッキリ分かるのでわかりづらかろうが何だろうが知ったことではありませんし、その人の知的財産でもあります。
 しかし、読む側にとって誰が書いたか分からない部分はすべて議会広報特別委員会または議会(委員会報告であったら委員会)の名前で議会だよりが発行されることになります。議会だよりは議会で決まったこと、起こっていること、議論されていることなどなどを分かりやすく、正確に伝えるためのツールです。これに費やされる予算(印刷代だけでなく、発行に関わる議員の報酬、事務局職員の人件費、配布のための送料、自治会の負担等々)の成果は、市民への情報公開が進んだか?市民の議会に対する関心が高まったか?で測られるものでしょう。二次的、三次的成果としては、社会増(転入者が転出者を上回ること)も期待できます。議会が市民に開かれている町は、暮らしやすい町です。(何度も書いていますが)議会は、市政に市民の意見を反映させるために存在するからです。(特定地域、特定団体への利益誘導とは全く異質のものですから誤解なきよう…。)

 ここでやっと本題 “やっぱり変…” に入ります。今回も【雑談】モードです。知的財産についての “やっぱり変…” です。今回紹介する事例、私の中では “犯罪” だと思います。実際に裁判でどうこうならないかもしれませんが、どう考えても “変” だと思います。
 あるデザインの公募がありました。県や市町村、団体、企業などのマーク “○○章”ってやつです。例えば、公募の結果、○○件の応募があり、その中からこのデザインが採用されました!おめでとう〜って感じのやつです。採用された人はそれはうれしいでしょうし、プロフェッショナルの世界なら実績となって、デザイナーとしてのキャリアアップにも繋がると思います。美術部所属の学生さんや子ども達のデザインが採用されれば、それは誇らしいでしょうし自信に繋がります。つまり、その人が創造した知的財産が広く認められると言うことです。そして知的財産はそれを創造した人のものであるということで保護されます。(知的財産権というやつです。)コンテストなどに応募された知的財産の著作権が、募集した側に移動することは良くある話です。そこで「応募された写真は、チラシやホームページ等で使わせてもらいます。」などと宣言できる訳です。

 例えば○○章(画像は宍粟市章です。)であれば、デザインとしてある程度完成した時点で作者の思いもそこに表現されているはずです。募集した側、著作権を委譲してもらう側はそれに忠実でなければなりません。例えば、「ここの角度は何度とする」とか、「ここの色はJIS規格の何番とする」とか、「この部分とこの部分の比率は何対何にする」とか、「使うフォントは○○とする」などなどそのデザインがブレていかないために規格を固定する作業が必要です。必要があればそれを登録して知的財産を保護するのです。
 しかし、今この知的財産権が侵されようとしています。選ばれたはずの知的創作物を勝手に利用、改ざんしたりするいわゆる “パクリ” や “盗作” レベルの話が身近で起ろうとしています。採用されたデザイン(仮にAとします。)とは、全く別物(仮にBとします。)がいつの間にか作り出され、これはAですと宣言して確定していく。馬鹿げた話です。しかも、その決定プロセスに関わった人間のほとんどが「これはAではなくてBだよね…」と疑問を感じていたというからなおさらおかしな話です。つまりAとBは似て非なるものということです。皆さん、これまで “パクリ” や “盗作” を蔑んできませんでしたか?人の実績を横取りするような人を蔑んできませんでしたか?“パクリ” や “盗作”は、犯罪です。
 もちろん引用したり、参考にしたり、言葉を借りてきたり、他人の作風に影響を受けたりすることは当然ありますが、どちらもAはAであり、BはBであることに変わりはありません。

 民主的に物事が決まらないって “やっぱり変…” ですよね。犯罪行為が民主的に行なわれていく、見過ごされていく、正当化されていくって “やっぱり変…” ですよね。そんな “まち” が、暮らしやすい “まち” だなんて誰が思いますか?
そろそろ気づいてほしいと思うことは “変” なことでしょか?

2014年9月28日

9月議会もあと1日【雑談】

 めっきり涼しくなってきました。宍粟市波賀町では最近、熊の目撃情報が多数…
冬ごもりを前にお腹いっぱい食べておきたい熊の気持ち(習性,本能)もわかるのですが、やはり人里に降りてきてはダメです。人間の勝手な言い分だとは十分承知していますが、あまり近づきすぎると “駆除” されてしまいます。山には食べ物が少ないのかなぁ…。これも人間の責任(仕業)の部分が相当あると思います。人間はどこまで自分勝手なんだろうと思います。

 神戸では、痛ましい事件がありました。兵庫県議が政務活動費の件でマスコミに追いかけられました。御岳山が噴火しました。この1週間のニュースを振り返るようなテレビ番組でもこの3つが取り上げられていました。神戸の事件は同じ小学生の子を持つ親として、目をそらしたい…被害にあった子、そのご家族、友達、先生などそれぞれの気持ちを考えただけで「安心・安全のまちづくり」というフレーズが虚しく感じます。また、兵庫県議の問題は同じ自治体議員(しかも兵庫県…)として “恥ずかしい” の一言です。御岳山の噴火…これまで登山(御岳には登ったことはありません。)をしていましたし、また学生時代を長野県で過ごしていたこともあり風景としてとてもリアルに想像できるだけに怖いとしか言いようがありません。とにかく、直接、間接的に被害にあわれた方にお悔やみ、お見舞い申し上げます。(兵庫県議の政務活動費の問題は、私自身も議員として、県民として被害者だと思っています。)

 前置きが長くなりましたが、9月議会も30日の本会議を残すのみとなりました。請願を採択できなかったこと、一般質問でしゃべりすぎたことなど反省する点が多い定例会でした。決算委員会では、いろいろ解決すべき重要な課題が発見できました。所属委員会以外の部署の決算審査では特にそれを感じました。国民健康保険、上下水道、公立病院、公共工事、都市計画、住民参画、子育て支援、定住促進、公教育などなど課題が山積だと感じました。個別の課題ではあるのですが、切り離すこともできません。根底にあるのはこれまでの中央(または中央集権体制)に対する依存の “体質” の問題であると感じます。市町村議会とは何なのか?、地方自治とは何なのか?を考え、突き詰めようとするとすぐに現状がそこからかけ離れていることに気づきます。市町村は県に頼り、県は国に頼り…国が一番上、次が都道府県、底辺が市町村…国会議員が一番偉く、次が都道府県議、底辺は市町村議会議員…どこまで国の形としてダメと言われた中央集権が染み付いてしまっているのでしょうか?「いやいやぁ、そもそも地方自治ってそう言うもんでしょ?」とか「民主主義を実現するための仕組みとして自治体や議会ってあるんですよね?」って言いたくなることがしばしば…。こんなに矛盾を抱えた “議会” っていう仕組み、そこに議員の質に関わる問題が起こる(起こるというより発覚する?)と議員定数減らせ!議員報酬下げろ!議会なんかいらない!選挙なんて行ったって仕方ない!という議論が起こっても不思議ではありません。でもよく考えてください。そんな議会、またそのメンバーである議員に権力を与えているのは住民、市民、国民、有権者としての私たちです。選挙制度(一票の格差問題、違憲で無効選挙だと言われても知らん顔…などなど)が歪んでいるという意見もあるかと思いますが、その制度を作るのも恐ろしいことに議員と呼ばれる人たちです。考えようによっては自分たちの都合がいいように仕組みを作り、変えられる権限まで与えてしまっています。どれだけ “自律” という意識が必要な世界か…いつでもどこでも自らを律することができるか…自信がなくなってきます。
 例えば選挙違反だって、みんなやっているからとか、上から言われたから(そもそも上も下もないのですが…)などという感じでまかり通っていると “しないと損” → “しても良い”→ “しないほうが悪い”…ってめちゃくちゃになっていきます。有権者は公職選挙法や地方自治法、行政手続法なんて知らなくたって良い部分が多いと思いますし、いろいろなルールに従って社会が動いていると思うのが当然です。しかし、どうでしょう?

 今回も【雑談】モードだったので、タイトルと内容が不一致でもお許し下さい。4年任期の2年目に入って(一通りの議会のサイクルを経験して)から特にそう感じるのかもしれませんが、議員になる前に抱いていた民主主義、地方自治、議会のイメージと現実がだいぶかけ離れていたもので…愚痴っぽくなりました。しかし、議員になる前から抱いていた民主主義、地方自治、議会って本当はこんな感じだよねというイメージ(理想?本来の姿?)は間違っていませんでしたし、住民自治を実現すべきという方向性も間違っていなかったと思います。

熊も冬ごもりの準備中です。季節の変わり目、ご自愛下さい。

2014年9月19日

集団的自衛権について【検証】

 
 前々回のブログ “請願の明暗” というタイトルで、「集団自衛権行使容認の閣議決定に基づく法整備に反対する意見書の提出を求める」請願についてのことに触れました。本会議での採決前に 意見書を提出すべきという意味で “賛成討論” に立ったこともあってか、少しばかり周囲がざわついた感がありますが…気にしないで行きます。今まで自分のことを “小心者” だと思っていましたが、意外と “楽天家” であったようです。(小心者と楽天家が対称になるかどうかは良く解りません…)

 請願は、賛成6、反対10(1名欠席)で “不採択” でだったこともお伝えしました。翌日の神戸新聞…採択された「手話言語法制定を求める意見書の提出を求める」請願については書かれていましたが、“不採択”となったこちらの請願については、一切触れられていませんでしたね。まぁ好きにしてください…。変な力が働いていないことだけを祈ります。

 請願が “不採択” となってから、いろいろ考えました。また、いろいろな情報を検索し、いろいろな論調に触れました。(採択できなかった罪悪感もあり、そんな自分を正当化する意味もあり、とても複雑な心境で考えました。)その過程でひとつ明るい材料(納得できる説明)に出会いましたのでそれを紹介します。

 いわゆる集団的自衛権はどう頑張っても行使できないと言うことです。そう言う意味で(説明が下手ということは言えますが)首相も公明党さんも今回の閣議決定で “嘘” はついていないということらしいのです。詳しく書くと長くなるのでできるだけシンプルに書きます。

 「こんな場合、集団的自衛権が行使できないと困りますよね?」と言っていたいろいろなケース…閣議決定をしっかり読み解けば、実は今でも行使できるとされている個別的自衛権の範囲(または国際法)で説明できる…らしい

 先走って集団的自衛権行使のために法律を作ろうとしてもその法律が違憲にならないように前もって判断する内閣法制局あたりがダメを出すはず。違憲判決が出るようなリスクの高い法律や制度は事前チェックで弾かれるか修正される…らしい

 もし法律の知識がない政治家が勢いや数の論理で強引に法律を可決しようとしても、そんな不安定な状況で自衛隊を海外に派遣できる訳がない。もし、自衛隊が海外に派遣されている最中に違憲判決がなされたら、自衛隊はどうして良いか分からなくなります。正当化されていたはずの武力行使が単なる暴力になってしまうようなものでしょうか?「できるようになった!」と言われている集団的自衛権はやっぱり憲法改正がなされない限り、行使できない…らしい

 閣議決定を守らせること(自分たちで言ったことくらい守りなさいよと言い続けること)が、実は集団的自衛権の行使を止める最大の武器になる…らしい

 集団的自衛権行使を容認したという事実が欲しい人たちはたくさんいるようですが、みんな本気で集団的自衛権を行使しようなんて思ってないみたいなんですよ。こんな説明で安心してくださいとは言えませんが、この線で説明されたほうが納得感があったことは事実です。(つまり、集団的自衛権行使賛成派の話は全て論破されてしまいます。)

こんな本が面白いと感じてしまう時がくるとは思いませんでした。仕事柄、専門的にならざるを得ない部分もたくさんあるのですが、難しくなってはいけないと実感しています。専門的で一見難しそうなことを、わかりやすく、簡単に説明できることの方が断然、価値がありますよね。(それがなかなかできないんです…努力はしています。)また、こんなブログを根拠に周囲がざわつきますかね?それも良しとしましょう。

この1週間…【雑談】

 最近は天候も安定し、連休もよい天気でした。(まだまだ、災害からの復興中の地域があることも事実…。複雑です。)
 宍粟市内の中学校は14日に体育祭が開催されました。昨年は、天候不良で2日ほど順延となり平日開催、議会の日程と重なっていたため見学できませんでしたが、今年は午前中の競技、演技は見学させていただきました。
 21日は小学校、27日は幼稚園、10月4日は保育所と運動会は続きます…。しかし、“来賓” っていう制度はどうにかならないものでしょうかね?正面席に結構な場所が確保されていて、少し気が引けます。特に運動会は保護者やご家族など自由に出入りできるフリースポットにしてあげた方が良いかと思います。まぁこれは非常に個人的な見解であり、もしかしたら、議員は来賓として招待されて当たり前、来賓だから特等席が用意されて当たり前っていうのがいわゆる “慣例” ってやつですかね…。やはり議員が住民の “代表” であるって感覚と “代行” であるって感覚の違いかな?

 今回のブログは前回更新から今日までの1週間をザッと振り返ります。都合良く使っている【雑談】モードですので、気楽に読んでいただければと思います。この1週間、宍粟市議会では決算委員会が開催され、平成25年度決算の審査が行なわれていましたので、その話題が中心になります。【雑談】って言ったら叱られるかもしれませんが…。

 まず、12日の企画総務部(選挙管理委員会を含む)から始まって、市民生活部、16日に教育委員会と産業部(農業委員会事務局を含む)、17日が建設部とまちづくり推進部、18日の健康福祉部、最後は総合病院、会計課、議会事務局(公平、監査、固定資産評価の各委員会事務局を含む)…。私の審査の基本は、使われた予算(国、県、市…どこの財源であろうが税金です。)が、どのように使われ、どんな “成果” を生んだのか?です。例えば、100万円の予算を組んでAという事業をしました。当初100人を対象にその事業を考えていましたが、90人しか対象にならず、決算額は90万円、達成率は90%です…のような感じの説明が多いことがとても気になりました。それは経費としての執行率であって、事業の効果が目標の90%ってこととは別の話ですよね?事業の目的、事業の効果・評価に美辞麗句や反省の弁を並べても何も価値はありません。そもそも目的は何だったのですか?その目的(または目標)が達成されたかどうか?が予算が妥当であったか、執行が適切であったか、予算が効果的であったかの判断材料になるはずです。それがはっきりしない状況では、評価は成立しません。しかし、それは執行側(市役所)の責任ではなく、決定権者である議会の責任だと思います。予算審議の段階で成果を測るための “物差し” を用意させることも、議会の機能として備わっているはずです。またそれができていればムダな事業がはっきりしてきます。しかし、それができているかどうか…。申し訳ありませんが、その機能を発揮するまでには至っていません。…というのが私の個人的見解です。


 上から目線で言うつもりは毛頭ありませんが、1期目だからこそ、そう言った “疑問” には、ストレートに反応してしまいます。(万が一、私が2期、3期と議員を続けたとしてもあまり変わらないとは思いますが…。)ただ、変化と言う意味で一つだけ…私は平成24年度の決算にも関わりましたが、その時は5月の選挙で9月の決算…と言うこともあってか“向かい風” を感じての審査でした。(しかも結構強烈な…) あれから1年…追い風とは行きませんが、少なくとも向かい風はあまり感じずに審査できました。これは議会側、執行部側双方に言える変化だと思います。

 決算審査の中で「これだけは広くお知らせする必要がある」と感じたことについては、今後も会報やブログで伝えていくつもりです。重要だけれども知らされていないことがたくさんあります。なんでもかんでも密室で決まっていた時代(自治が機能していなかった時代)ではないはず…。しかし、守られるべき情報が流出し、公開するべき情報が隠されるって時代が始まってしまっています。残念ながら “密室”…たくさんあります。

 最後に…少し話はズレますが、ブログタイトルに【 】書きによる副題をつけてからアクセス件数が伸びなくなりました。この副題が、ブログを読むか読まないかの判断材料になっているということかもしれません。もしかしたら、誰がアクセスしたかがブログ管理者にバレると思っている方がいらっしゃるのかもしれませんが…。安心してください!私が利用しているブログサービス(GoogleのBlogger)は、誰がアクセスしているかは特定できません。

 急に涼しくなってきました。宍粟市では “寒い” と感じる時もしばしば…季節の変わり目、皆さんご自愛下さい。

2014年9月12日

請願の明暗【速報】

現在、宍粟市議会は第59回定例会(平成26年度9月議会)の最中です。
今日から平成25年度決算の委員会が始まります。
決算委員は、議員(定数18名)の半数が指名されます。
今回は決算委員に入っています。次の平成27年度予算にも入る予定です。

と言うことで、なかなかブログ更新ができず申し訳ありません。
今回は、昨日の本会議で決まった請願2件のことを【速報】でお伝えします。
タイトルに、明暗…と書きましたが、請願者、紹介議員にとって、また私自身にとってです。個人的には “住民” にとってもそうだと思いますが…どうでしょう?

まず、「手話言語法制定を求める意見書の提出を求める」請願については、委員会でも本会議でも、全会一致で “採択” となりました。手話言語条例を自治体独自で制定するという方法もありますが、国が手話言語法を制定した方が全国的な動きになり、広く早く物事がすすみますので是非とも手話言語法を制定してもらいたいものです。今回の審査でこれまで気づかなかった聴覚に障害がある方達のご苦労が見えてきました。特に災害時においては状況の把握や避難行動などに相当な課題があることを知りました。これを機にいろいろな点が改善されていくと思います。

次に「集団自衛権行使容認の閣議決定に基づく法整備に反対する意見書の提出を求める」請願についてです。これは総務文教常任委員会で審査されました。委員は委員長を含め6名いますが、1名欠席でした。結果として賛成2、反対2の可否同数となりました。こういう場合は、(いつもは採決に加わらない)委員長が決することになります。結果は賛成2、反対3で “不採択” となりました。
委員会で、なぜ反対なのか?委員長が明言せずに議事を進行しようとしたので、それを止め、「このようなケースでは、判断の理由を説明すべきでは?」と申し上げました。
(一言一句正確には再現できませんが…本会議でも他の議員に聞かれているので議事録等を精査してから報告します。)そこで「日本を取り巻く諸外国の動き等を考えると国が判断し、法整備を進めるべき」といった主旨の発言がなされました。

そして、本会議での採決となりますが、私が賛成討論、公明党さんが反対討論に立ちました。結果は賛成6、反対10(1名欠席)で “不採択” でした。

以前のブログでも、今回の賛成討論でも述べましたが、今回の件については、とにかく立憲主義を貫くべき、本当に集団的自衛権を行使しなければ国を守れないという判断があるならば、憲法96条「各議院の総議員の三分の二以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行われる投票において、その過半数の賛成を必要とする。」の手続きに則って憲法改正すれば良いだけ極めて単純な話です。現行の憲法ではどう頑張ってもいわゆる集団的自衛権は行使できませんよ。もし集団的自衛権を行使している最中に “違憲” 判断が下されたらどうするのでしょうか?

その他にも憲法65条、66条、73条。…このあたりは内閣のお仕事に関する部分で、集団的自衛権行使となれば、ここも改正しないとならないのではないか?と思われます。
今回の件で、日本が遵法意識(遵法精神)が低い国って諸外国に思われたとしたら、それは大きな損失です。前近代的、非民主主義的…しばしば、よその国を “批判” しますが通用しませんよね。これは、自治体でも同じです。首長や議員が遵法意識(遵法精神)が低い “まち”って、どう見られるのでしょうか?県外の自治体議員や市民から、宍粟市?兵庫県ですかぁ?大変ですねぇ〜って良く言われます。(どうしてかは、わかりますよね?)定住促進って重要政策だと言われますが、こんなことも大きく影響するはずです。

私は特定の政党に属している訳ではありませんので、公明党さんとは違って自治体議会の討論で “与党” としての見解を述べることはできませんし、司法に関わっている訳ではないので憲法の解釈など “ド素人” です。したがって、憲法学者、法律家、与野党の国会議員、ジャーナリスト、もちろん住民…できるだけ多くの意見のなかで、筋が通っていると思う論調に基づき意思決定しています。(当たり前ですが筋が通っていれば納得してしまいますよね?)

あくまで無所属の自治体議員として…。

2014年9月4日

子ども・子育て支援制度の片隅で起こっていること【議論】

 今日は蒸し暑く、雨も降ってきた宍粟市です。今の気分とリンクして不快…。
 現在、9月議会の真っ最中。昨日、今日、明日と常任委員会が開かれています。議論が深まらない、決定権者としての当事者意識がない…議会?偽会?
 昨日、私の所属する総務文教常任委員会が開かれ(時間切れで8日に再開されます。)、平成26年度補正予算や条例案が審議されました。
 やはり、常任委員会の中継、録画配信は必要ですね。傍聴は議員と新聞記者だけ…そりゃ、平日の昼間に “傍聴” はなかなか難しいですよね。それを分かっているので映像での配信、時間や場所をかえての議会、委員会の開催も提案しているのですが、なかなか進みません。こういうことを議論するのが議会改革推進特別委員会だったはず…依然として市の南端にある市役所の5階でしか開催されません。(市の北端から市役所までは、車で1時間はかかります…)そう言った地理的な課題を解決するということもあり、通信インフラ整備にお金をかけてきたのではないのでしょうか?(カメラが入ればもう少し審議の質が変わるのではないかと思います。外圧に頼らなけれならないとすれば…情けない。)

 さて今回のブログは、皆さん(自治体の議員の方々にも)にご意見を聞きたく、【議論】モードで行きたいと思います。現在、ほとんどの自治体(市町村)で、『子ども・子育て支援制度』移行に伴う条例が審議されていると思います。当事者であるはずの住民にはあまり知らされていないのは宍粟市に限ったことではないのでは?困ったものです。
 宍粟市では、(第63号議案)家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の制定について、(第64号議案)特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準等を定める条例の制定について、(第65号議案)放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の制定について…が審議されています。

 全国では待機児童の解消が自治体の課題になっています。働きたくても子どもを預かってもらえる先がなく働きに出られなくて困る、もっとたくさんの人に働いてもらい税金を納めてもらわないと国や自治体も困る、物騒な世の中だから子どもの安全や育ちの問題もあり鍵っ子みたいな状況も困るなど…たくさんの人が困っているようです。保育所はいっぱいだけれど、幼稚園は定員割れしているようなところもあることから、幼稚園、保育所という垣根を取っ払って受け入れできる数(定員)を増やせば、親、国、地方、企業、そして子ども達にとって良いことでは?と言うのが『子ども・子育て支援制度』のスタートであったと思います。議員になる前からの動きなので正直、良く解りません。(私の見解に間違いがあればそれもご指摘下さい。)
 消費税率をあげたことによる増税分がこの制度の財源になる予定だそうです。これで全ての0〜5歳のいわゆる就学前児童と学校が終わって家に帰っても家の人がいない子どもたち(私たちの子どもの頃は鍵っ子と呼ばれ、首から家の鍵をぶら下げていました…実は憧れていました。)は、希望すれば幼稚園、保育所、認定こども園、学童保育などで過ごすことができ、色々な経験を積むことになります。

 今回提案されている条例は、「施設の広さはこれくらいでこんな設備が必要」とか「預かってくれる人はこんな条件をみたすことが必要」とか…たーくさんの決まり事が盛り込まれています。平成27年4月からこの制度がスタートするので、こんな条例がないと10月くらいから始まる幼稚園や保育所の申し込み業務に支障が出るようです。また、就学前0〜5歳までの子どもは1号〜3号という区分で認定されます。区分はこの図の右上をご覧下さい。
ここで、宍粟市のお話です。宍粟市は公立幼稚園15園(私立幼稚園はありません) 公立保育所5カ所 私立保育所9カ所があります。その他にも認可外や事業所が作った社員向けの託児などもあります。そして来年4月から認定こども園(幼稚園1園と保育所1カ所が一つになるイメージです。)も1園がスタートします。先ほど全ての0〜5歳のいわゆる就学前児童が希望すれば幼稚園、保育所、認定こども園などで過ごせるようになると書きましたが…
 ここで問題になってくるのが、幼稚園を希望する3歳児の受け入れ先です。3〜5歳児の中で幼稚園を希望する“1号認定”は、平成27年時点で234人…。しかし、3歳児を受けれている幼稚園は、市内に1園のみ(条例でしっかりと書かれています!)、しかし園児が少ないことなどもあり、平成27年度から休園となります。と言うことで市内に3歳児を受け入れている幼稚園はなくなります。新しくできる認定こども園の定員は70名…。この定員は、0〜5歳の保育所、幼稚園希望者がこの地域ではこれくらいということで設定されています。市は1号認定の3歳児は、認定こども園でしか受け入れないとおっしゃっていますが、平成21年〜30年までの間に、幼稚園(=公立)を廃止し、市内に社会福祉法人による認定こども園を10園整備するという「幼保一元化推進計画」とやらが順調に行っていれば何の問題もない(とも言えないけれど…)のですが、平成27年時点で1園ですよ。幼稚園を希望する3歳児はどうするのですか?税負担を強いられるだけ?認定こども園が整備されるまでの間は、公立幼稚園で3歳児を受け入れなければいけないと思います。
 皆さんはどう思われますか?どうすればこの歪んだ状況を解消できるのでしょうか?宍粟市は(人数と定員の関係では)待機児童がおりません。また、私立幼稚園はありません。国が全国一律(待機児童に悩む都市部中心?)、また一斉にこの支援制度をスタートさせたとしても制度の片隅ではこうした歪みが起こってしまいます。(だから地方分権、地方自治、住民自治…私はそう思います。)

 この制度とそこにある課題を説明するには、ブログではとても厳しいですね。落ち着いたら時間をかけて文章化してみようと思います。皆さんもこれから幼児教育、保育、子育てがどのようになっていくか?ちょっと調べてみてください。

2014年9月3日

宍粟市議会9月定例会【速報】

またまたブログ更新が滞っておりました。申し訳ありません。
この夏に各地で起こった豪雨災害、土砂災害…いまだに行方不明の方もいらっしゃいます。お見舞い、お悔やみとともに1日も早い復興をお祈りします。私も何か出来ることを探して行動したいと思います。

 議会改革推進特別委員会が解散したことを前回のブログでお知らせしましたが、それに対する住民の皆さん、他自治体議員の皆さんからのご意見は厳しいものがありました。
 今回の定例会から全議員が所属する予算決算常任委員会がスタートしますが、それに伴って本会議とこの予算決算常任委員会(決算小委員会も)は、議場で行なわれる(機材が揃っている)こともあり中継がされると思っておりました。これまでの議会改革委員会の交流分科会で議論、提案され、多くの議員が「やってみよう!」と前向きに動いていたと思いきや…全く進んでおりませんでした。動画の配信を拒む議員がいるのであれば、不思議でなりません。執行部(市役所)との調整が必要?時期尚早?議会のわがままと言われようが、執行部にうっとうしがられようが必要だと思うならば、議会が “決め” 執行部が “進める” …これがそれぞれの責任、仕事だと思います。 3月議会には予算が上程されることもあり3月を目標に映像の配信が “議会運営委員会” で検討されます。市民の皆様にはお手数をおかけしますが、市役所に来て “傍聴” していただきたいと思います。
(このブログでも “予算決算常任委員会” の審査の様子は、伝えていきたいと思います。)

第59回宍粟市議会定例会(9月議会)が、1日より始まりました。
会期は30日までの30日間です。子ども・子育て新制度に伴う条例の制定、指定管理者の指名、平成26年度補正予算、平成25年度決算認定など計43議案と請願2件が上程されています。

 1日(月) 9:30〜 本会議…議案質疑がありました。
(「えっ、そんなことも分からんと議員してるの?」と思われるような基本的なことも質問させていただきました。そして丁寧に教えて頂きました。)
 3日(水) 9:30〜 総務文教常任委員会 13:00〜 民生生活常任委員会との連合審査
(やっと私が所属する総務文教常任委員会で子ども・子育て新制度関係の審査ができます。これまでずっーと民生生活委員会が審査をしており、ずっーと連合審査を求めてきましたが、条例の段になってやっと実現しました。委員長のご配慮に心より感謝いたします。)
 4日(木) 9:30〜 民生生活常任委員会
 5日(金) 9:30〜 産業建設常任委員会

9日(火) 9:30〜 一般質問(代表質問)
【午前】
・市民クラブ政友会 小林議員
・日本共産党宍粟市会議員団 岡前議員
・創政会 秋田議員
【午後】
・公明市民の会 西本議員
・グローカルしそう 大畑議員
・光風会 福嶋議員

10日(水) 9:30〜 一般質問
【午前】稲田議員、飯田議員、鈴木
【午後】榧橋議員、林議員、実友議員、山下議員

11日(木) 9:30〜本会議、予算決算常任委員会、決算委員会
(決算質疑があります。経験豊富でいろいろなことをご存知であろう先輩議員から「こんなことは委員会の中で聞くべきだ」とアドバイスいただいておりますが、すみません本会議の場で質疑に立たせていただきます。)
12日(金)、16日(火)〜19日(金)9:00〜 決算委員会
22日(月) 9:30〜 本会議
26日(金)13:30〜 予算決算常任委員会
30日(火) 9:30〜 本会議

今回の定例会では、子ども・子育て新制度に伴う条例(64〜66号議案)、今年度の一般会計の補正予算(83号議案)、平成25年度の決算認定(94〜105号議案)そして手話言語法制定を求める意見書の提出を求める請願、集団的自衛権行使容認の閣議決定に基づく法整備に反対する意見書の提出を求める請願…しっかり審議させて頂きます。

宍粟市ではもうすっかり秋です。日中はまだまだ “暑っ!” と思うこともありますが、朝夕はとても涼しく、日によっては “寒っ!” と感じることもあります。季節が変わります、皆さんくれぐれもご自愛下さい。

2014年8月23日

議会改革推進特別委員会解散【速報】

皆さん、残暑厳しい日が続きますがいかがお過ごしでしょうか?
広島市や丹波市など各地で豪雨災害が起き、尊い命や大切な財産が奪われてしまいました。お悔やみ、お見舞い申し上げるとともに被災された地域の一日も早い復興をお祈りします。いつものことですが、こんな状況では何もできない自分の無力さを実感します。

しかし、自分の暮らす地域のことや自分の家族、自分自身のことについて無力であってはいけません。今回は議会改革推進特別委員会解散について、【速報】という形でお知らせします。大きな問題なのか?取るに足りない問題なのか?は、皆さんが判断して頂きたいと思います。他の地域に住んでいるので、私には関係ない…と思われるかもしれませんが、地方議会の共通の問題だと思いますし、地方自治の問題は民主主義の根幹に関わる問題だと思います。政治に無関心な人は大勢いらっしゃるでしょうが、政治に無関係な人は一人もいない…と言われていますし、(どこかの政治家がおっしゃった言葉のようですが、どなたかは確認できませんでした。)是非、自分の暮らす地域でも起こりうることという感覚でこの【速報】を気に留めて頂いたら幸いです。

昨日、宍粟市議会では議員協議会(月に1回、全議員が集まり委員会の審議経過などを報告し合い、議会として問題意識を共有する重要な会議…だと私は思っています。)が開催されました。そこで議会改革推進特別委員会(※)の解散が賛成12、反対5で決定しました。私は反対(厳密に言えば、この特別委員会を継続するという意見に賛成)しました。争点は、議会改革に一定の成果が見られたのかどうか?です。つまり、賛成側は一定の成果が出た、反対側はまだまだ成果は出ていないということがその理由です。

※議会改革推進特別委員会は、議会基本条例に規定する各種取り組みを推進し、議会が市民の代表機関としての役割を果たすために設置され、その中に政策分科会と交流分科会をおき、分科会における企画、立案等をもとに議会改革の具体的な取り組みを進めるものです。

まず、断っておきたいのは委員長1名、副委員長2名(分科会長を兼務しています。)は、“反対” しているという事実です。大変だけどまだまだ成果なんて出ていない、責任を持って議会改革を進めたいと思っているのです。責任を負った側が続けるべきと言い、負わせた側がもう結構ですって…。ということで事実上の解任ですね。まぁ、今年度に入って4回以上も流会に持ち込まれていたので、このまま続けても建設的な議論ができるとは思っていませんでしたが…。

ただし、皆さん口を揃えて「特別委員会がなくなっても議会改革を止める訳ではない」とおっしゃっていますので安心してください。これから先は、議会運営委員会が議会改革を推進していただけるようです。各会派を代表する少数精鋭、ベテラン議員が多い委員会ですのでガンガン改革して頂けると思います。2012年度は201位、2013年度は233位…議会改革度ランキング落ちていっていますので、どうかよろしくお願いします。私は勉強不足で改革なんてできませんでしたので…。(でも、条例違反しそうになっても、気がつかない感じの委員会なので個人的には期待しておりませんが…。と書きながら、この一文が波紋を呼ぶんだろうか?とこちらは少し期待しております。)

前にも書きましたが、議会改革は何のためにするのか?…「議会改革が進むと、市民の意見が市政に反映されやすくなり、皆さんにとって、より住みやすい街になる」ですからね。議員報酬、議員定数削減だけが議会改革ではありませんのでそこも覚えておいてください。

2014年8月19日

地方議員の連携【報告】

もう夏も終盤戦…。
今年の夏は、例年よりも猛暑、豪雨、台風、水害など自然と共存する(または対峙する)私たちにとってはとてもタフな夏でした。被害に遭われた方々の1日も早い復興をお祈りします。

私自身、とにかく勉強しなければ…と迎えた夏だったのですがなかなか思うように行きませんでした。議員以外のお仕事で子ども達と過ごすことが多かったです。
勉強不足…と先輩議員にご指摘を受けています。貴重なご指摘の数々、肝に銘じて頑張ります…。


前にも書いたのですが、地方議員の不祥事?の数々…ひょんなことから “地方議会” が注目されてしまいました。しかし、どんなきっかけであれ社会から注目されていることには変わりありません。注目されれば頑張って、真面目に、コツコツ、ぶれないで仕事や勉強をしている議員も目に入ってくるはず。もちろんその逆も…。(どちらが多い?私はどっちだろう?皆さんにはどう映るのだろう?)
長年、議員なんかをやっていると仕事をしている風に体裁を整える術も自然と身に付くようですので、そのあたりも厳しくチェックしてほしいと思います。私のことについては、ドンドンご指摘下さい。

そんな中、地方議員同士の連携、交流の機会を見つけてドンドンと外に出て行かなければならないと思っています。これまでも何か困ったことがあったら、いろいろとメールや電話で相談にのって頂いたり、勉強会の情報を頂いたりと緩やかな連携をさせていただいていました。これも、インターネットが普及した成果ですね。9月議会を前に関西、関東で地方議員の勉強会、交流会に参加してきます。今話題の政務活動費を使わせて頂きます。(規定上、使えたらの話です…。いずれにせよ成果は何らかの形で還元します。)

9月議会がもうすぐ始まります。今回は平成25年度の決算審査が入っていますので、会期も長く、改まった “勉強” の時間は取れないかもしれませんが、OJT(オン・ザ・ジョブトレーニング)、実際の仕事をしながら、仕事の中で学びたいと思います。


最後にインターネット(フェイスブック)で片山義博氏(元鳥取県知事、元総務大臣)の西日本新聞の記事が紹介されていましたので、ここでも紹介させて頂きます。

平成26年8月15日 西日本新聞夕刊より


(前略)
コツコツと真面目に仕事をしている議員も少なからずいる。その上で長年地方議会をウォッチしてきた筆者の印象をあえて言えば、個々の議員だけでなく、地方議会自体もあまり評判はよくない。住民の中には議会に対する諦めや不信感さえみてとれる。
その原因の一つに「口利き」がある。口利きとは、議員が支持者などからの頼まれごとを役所に取り次ぎ、その実現を図る行為をいう。卑近な例を挙げてみる。
昨年、東京都杉並区などで幼児をもつ親が、保育所の待機児童問題が一向に解消しない現状に業を煮やし、行政不服審査法に基づき異議の申し立てを行った。これがきっかけとなって、その後の多くの自治体でこの問題に力を入れるようになったことは記憶に新しい。
その頃、筆者は知り合いの議員に尋ねてみた。待機児童問題がこんなに深刻だというのに、議会はこれまで何をしていたのか、と。それに対して議員は不服そうな表情で即座に答えた。
自分は真剣に取り組んできた。現に昨年も役所に掛け合い、頼まれた子ども3人を保育所に入れた、というのである。その子たちの親や祖父母から随分と感謝されたそうだ。それが有権者の支持をしっかりつなぐことにもなるという。
これが典型的な口利きである。これこそが重要な議員活動だとして熱心に取り組んでいる議員が多いのだが、大いなる思い違いというほかない。
ちょっと考えてみると容易に分かることだが、保育所の定員を増やさないまま議員が1人の子を押し込めば、必然的にどこかの誰かが1人はみ出る。事態は何も解決しないし、そこに不公正が介在しているから、事態はより悪化したと見るべきだ。
うがった見方をすると、口利きが仕事だと勘違いしている議員にとって、本音では待機児童問題は解決しない方がいい。待機児童がいなくなると、口利きを頼みに来る人もいなくなるから、議員にとっては有権者の支持をつなぐ機会を失うことになる。
ひょっとして、これまで問題を解決しなかった背景に、議員のこんなゆがんだ心理があったのではないかと、つい勘繰りたくもなる。
議員たちは本来何をすべきか。それは、支持者から子や孫を保育所に入れてくれと頼まれたら、その子だけではなく他の子どもたちも一緒に入所できるように取り計らうことである。それには保育所の定員を増やすための予算を確保する必要がある。
もし、そのための財源がなければ、予算案を組み替え、優先順位の劣る事業を削ることで捻出したお金を保育に回せばいい。その権限は議会に備わっている。
ほとんどの自治体では首長が出した予算案などの議案をそのまま無傷で通しているのが現状である。
それが自分たちの役目だと思い込んでいる議員が多いが、原案が何も変わらないのなら議会などあってもなくても同じことだ。そうではなくて、住民の意向を踏まえ、議案を是々非々の態度でチェックし、必要なら修正するし、場合によって否決することだってある。
こんな気概と力量をもつ議員であれば、それこそ議場で下品なやじを飛ばしたり政務活動費の使い道に偽装を施したりする暇など毛頭なかろう。
出来の悪い議員を選ぶのも有権者なら、良質の議員を選ぶのも有権者に他ならない。この際、有権者は地方議会にもっと関心を持ち、1人でも多く、良質の議員を選ぶように心掛けたいものだ。
(引用、ここまで)

痛い…、地方議会、地方議員はこう見られているのだ。これが現実…ここからのスタート?地方議員自ら、スタートラインの遥か後方に遠ざかっていたようです。勘弁してほしい…。

2014年8月12日

ぶれると言うこと【雑談】

今日から徳島では “阿波踊り” が開幕です。
この阿波踊り、徳島に住んでいた頃は何度も行きましたが、熱気がすごいんです。
春、暖かくなった頃、町中からあの音楽が聞こえてきます。
この4日間、徳島は阿波踊り一色です。今度は是非とも踊る阿呆にならなければ…。

今回は「ぶれる」と言うことについて、少し書いてみたいと思います。今回は【雑談】モードなので、気楽に読んで頂けると助かります。お願いですからガチャガチャ言わないでください。(ある特定の方々をイメージしながら言っていますので心当たりのない方は気にしないで下さい。)
「ぶれる」とは?デジタル大辞泉では…
1 正常な位置からずれる。「スイングのときに軸が―・れる」
2 写真をとる瞬間にカメラが動く。「―・れて像がぼやける」
3 態度、考え方、方針などがあれこれと揺れ動く。「首相の姿勢が―・れることはない」

私が考えたいのは3です。「ぶれる」って単純に格好悪いというのが私の価値観にあります。相対的な位置でしか自分の存在を確認できない “弱い” 感じがするからです。そして、他人の自分より弱い、劣っている(と思われる)部分を探して自分の優位性を確認するような生き方が私は嫌いです。また、この状況ではどちらについていた方が良いか?という損得で自分のスタンスをかえるということも好きではありません。できているかどうか?これはまた別の問題です。知らず知らずのうちに自分の嫌いな生き方をしてしまっていることも認めます。

では何がその人の態度、考え方、方針をあれこれと揺り動かすのか?「あの人変わったよね」と人を評価することがあります。地位、名誉、お金…一体なんなのでしょうか?地位…これは「偉くなったもんだっ!」と言われたときハッとするのでしょうが、つけ上げる、うぬぼれるということで「ぶれる」のかもしれません。名誉…大した実績もないのに社会的評価があがる(または周りにチヤホヤされて社会的評価があがったと勘違いする)ことで「ぶれる」ということもあるかもしれません。お金…ある一定位以上のお金が手に入る(手に入れられる環境がある、動かせる権力がある)となぜか偉くなった気になる、気が大きくなるということで「ぶれる」というのもあるかもしれません。いづれにせよ信念みたいな自分の根幹をなすものがあれば「ぶれる」ということはないように思いますが、これがなかなか難しい…。

信念に基づいて態度、考え方、方針などが変わることはあって良いと思います。これは「ぶれる」と言うことではなくちょっと寄り道したり、遠回りしたり…信念を貫くために迂回した程度のことだと思います。木に釘を打ち込む時、かたい節に当たったら、ちょっと位置をずらして打ち込む…そんなイメージでしょうか?

私の周りにはなぜかぶれている人が目立ちます。政治に関わる人にそれが多いと感じるのも皮肉なものです。そんな人には「あのーぶれてますけど大丈夫ですか?」と言いたいです。もちろん自分自身にも…。

今日は日航機123便が御巣鷹山に墜落して29年…。ご遺族の気持ちを考えると苦しくなります。特にお子さんと奥様を残して亡くなられた方が遺書(事故発生から墜落までに書きなぐったメモ)のお話がテレビで紹介されていましたが、自分に置き換えては考えることができませんでした。不安、恐怖の中で家族に手紙を残せるほどの度量が自分にあるか?
ご冥福をお祈りいたします。

議会改革【検証】

先週末から昨日にかけて台風11号・ハーロン(台風の番号と名前について)が日本を直撃し、各地で大きな被害をもたらしました。
被害にあわれた地域の方々、お見舞い申し上げます。1日も早い復興をお祈りします。
宍粟市は台風の進路の西側に位置したため、大きな被害はありませんでした。

今回のブログは “議会改革” について検証しながら、自分の考えを書きたいと思います。
東京都議会の野次が問題視されたことが発端だったと思うのですが、その後兵庫県議会議員の政務活動費、青森の平川市長選での選挙違反(市会議員20名のうち15名が逮捕…)、埼玉県川島町の町議会議員による町長リコールの妨害ビラ、大阪府議会議議員の中学生とのLINEでの発言…。地方議会の問題が毎日のように報道されています。

議会改革とは、一体何なのか?住民(有権者)の皆さんにはあまり関心がないことかもしれません。目に見えるのは定数削減、報酬見直し(削減)などだけかも知れませんが、それは本質ではないと思います。私の考えとしては定数削減、報酬見直しは逆に議会を無力化することになると考えています。立候補者が減り、投票率が下がり、組織票が有効になる。どんどん住民にとって議会が遠くなっていきます。本当にそれで良いのでしょうか?ただ、現状を見れば(ニュースに取り上げられるような議員しか地方議会にはいないということが現実ならば…)定数削減、報酬削減が求められることもうなずけますし、市や町の提案を大した審議もせず、議決していくだけの議会は必要ないと思われても仕方ありません。

議会改革は大きく議会の情報公開、議会への住民参画、議会の機能強化の3点だと認識しています。具体的には、本会議や委員会の映像を配信するなど情報をオープンにすること(有権者が議員を適切に評価できるようにすること)、広聴会など住民が何を考えているのか?何を望んでいるのか?何に困っているのか?いわゆる民意を聞くこと、議員が民主主義、地方自治、地方財政などを勉強し、行政のチェック機能や政策提案機能を強化することなどが考えられます。いつも思うのですがここまでやったらOKというラインがないのが議会改革です。住民の皆さんにとってみれば、当たり前のことでしょ?エッ、それができていないの?…とガッカリするかもしれません。でも、そんな議員を選んでいるのは住民の皆さん、それによって不利益を被っているのも皆さん…ジレンマってやつですね。自分もその一人…だからこそ議会の情報公開、議会への住民参画、議会の機能強化に取り組んでいますし、それを妨害するような力には徹底的に対抗します。

議会改革は何のためにするのか?ちょっと引用しますと…「議会改革が進むと、市民の意見が市政に反映されやすくなり、皆さんにとって、より住みやすい街になる」ということだそうです。その通りです。もっともっと主権者である住民の皆さんが “議会改革” について声を上げてください。議会改革はある面、議会の恥をさらすようなところがあり、覚悟が求められます。恥をさらしたくないから情報公開には賛成できない…って言ってしまうような議員もいらっしゃいますが、とにかく開かれた場で、住民も議員も一緒になって議論を交わし、自分たちでより住みやすい街にして行きましょう。そんな街が住みやすい街であると思うのですが…。議会改革に抵抗する方々、それが何を意味するかよく考えて抵抗してください。まぁ、もし抵抗する方がいらっしゃればという仮定のお話ですが…。

2014年8月5日

集団的自衛権行使容認について【検証】

台風とそれに伴う大雨…。各地で被害も出ているようです。まだまだ油断できない日々が続きます。皆さん、お気をつけ下さい。

今回は、この頃ちょっと話題としては下火になってきた “集団的自衛権の行使容認” について検証しながら、私の考えを綴りたいと思います。(とっても大きな歴史的事件だと思いますが、この頃あまり話題にのぼらなくなったこと自体 “平和ボケ” の国民の反応と一蹴されてしまうのでしょうか?)
まず、皆さんこの “集団的自衛権” について、理解していますか?
ハッキリ言って私は理解していません。理解するにも政府の説明が不十分だと思います。

集団的自衛権…ある国が武力攻撃を受けた場合に直接に攻撃を受けていない第三国が協力して共同で防衛を行う国際法上の権利である。直接に攻撃を受けている他国を援助し、これと共同で武力攻撃に対処するということ。仲間が誰かに喧嘩を売られたら、仲間に加勢して一緒に喧嘩をする権利(喧嘩をできる権利)って感じでしょうか?

これまでは憲法(特に9条「戦争の放棄」「戦力の不保持」「交戦権の否認」など「平和主義」に関わる部分)をどう解釈してもこの “集団的自衛権” は、行使できないとされていました。もし、これをできるようにするには憲法を改正しなければならないということになり、護憲派や改憲派という括りができたと思われます。(憲法とは権力者の暴走を食い止める、権力者が自らを律するためのものでもあると言うのが私の理解です。)

ちょっと前に話題になったのは憲法96条「この憲法の改正は、各議院の総議員の三分の二以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行われる投票において、その過半数の賛成を必要とする。」です。(別の件、首相公選制などの議論から出てきた話題だと記憶していますが…)今回の閣議決定に反対をしている人たちの中に、憲法9条を根拠に反対する人たちと憲法96条を根拠に反対する人たちが混在しているところも、この件を分かりにくくしている原因でもあると思います。

私自身は今までどう解釈しても憲法9条の関係から “できない” とされてきた “集団的自衛権の行使” を、現内閣が閣議決定で “できる” としたこと自体が憲法違反であると考えます。まずはこの問題が大きいと思います。もし “集団的自衛権” を行使できるようにしたいということであれば、もっともっと開かれた場で議論されなければならないし、憲法96条に従って憲法の改正が発議され、国民投票にかける必要があると思います。

私は子どもに「日本は戦争をする国になったの?」と聞かれ、ハッキリと答えられませんでした。憲法9条があることによって守られてきた平和も確かにあると思いますし、武力を背景に国を守らなければならないような物騒な時代になってきている感覚もあります。しかし、人として戦争はどんな大義を振りかざしてもしてはならないことであると思います。父親としては、自分の子どもが戦争で加害者にも被害者にもなって欲しくはありません。

今回の閣議決定は、国民投票にかければ憲法改正ができない(国民の過半数は改憲に反対するであろう…)と思っている人たちが、裏でコソコソ、どさくさに紛れて決めた程度のものです。だからこそ私はまずは憲法96条を根拠にこの件に反対します。

まだまだ暑い日が続きます。皆さん、くれぐれも体調など崩されぬようお過ごし下さい。とか何とか言いながら私自身は少し疲れ気味です。この件に関してはまたこのブログで触れなければならない時が来るかと思いますが、まずは今の率直な意見を綴らせて頂きました。

2014年7月31日

ブログ発信に関する私の考え【宣言】

皆さん、暑い日が続きますがいかがお過ごしでしょうか?
最近、外で過ごすことが多かったですが異常に暑い…。屋外に限らず、室内でも熱中症にはかかりますから、十分注意してください。

7月16日以来、ブログの更新が滞っておりました。市民の方からもご指摘(ご批判)いただきました。更新しなかった(できなかった)理由はいろいろとあるのですが、全てが言い訳になってしまうのでそんなことをつらつらと書いても “潔くない” と思います。多くは語りませんが一つ、二つ言い訳をさせてください…実は今回の更新でブログの記事が200個目で区切が良いという事情があり、ブログの集大成を!などと勝手に気負っていた感があります。自分勝手な言い分だとは分かっていますが、事実です…。
また、皆さんにはなかなかその様子をお伝えできないのですが、これまでの議会内でのブログ批判は(常識的な感受性があれば)ハッキリ言ってへこみます。正確に言えば “批判” というには値しませんが…。これまでも言っている通り、批判には根拠が必要だと思うのですが、根拠は見つかりません。そこがへこむ原因そのものです。後援会だよりのような印刷物は良くても、ブログはダメな理由が分かりませんし…。

しかし、気負ったり、へこんだりしている場合ではありません。思ったことを発信し続けなければならないと思います。もちろん最低限のルール、自主規制をしながら…これまでの記事について言えば根拠のないことは書いていません。1期目で何も知らないくせに厚かましいと言われる筋合いでもありません。1期目議員だったらこれまでの議会の習わしに従え、みたいなことを言われる筋合いもありません。言っても言わなくても、やってもやらなくても批判されるのが議員(よそ者議員?である私?)の仕事、役割でもあると思います。だったら自分の意見を言って、信念に基づいて行動して批判される方が価値があると思います。

いつの間にか得体の知れない圧力に屈していた自分がいました。また、得体の知れない悪習に染まってしまっていた自分がいました。このことは自分の信念に反しますので、これまでほんの少しでも期待,支援いただいた方々に対して、また自分自身に対して謝りたいと思います。

これまであーだ、こーだとこのブログの在り方を考えては見ましたが、自分のスタイルはどんなに頑張っても変えられないという結論に至りました。と言うことでこれからもいろいろ言われるかと思いますが、根拠のない批判(そもそも批判には根拠がつきものだと思うので、いちゃもんレベル?)は相手にしないことにします。

ひとつご報告です。三重県松阪市の山中市長が全国に呼びかけたピースウィング運動(この記事がコンパクトにまとまっていたのでリンクをはらせて頂きます。)に賛同し、その意志を7月17日の発足記者会見の時点で表明しました。(これについてもまた根拠のない批判が押し寄せるかもしれませんが…。この運動の趣旨に賛同したからその意思を表明しただけのことですので、悪しからず。)

2014年7月16日

ブログ再考(2)

また、更新が滞っておりました。ブログの方向性をあーだ、こーだと考えていて、なかなか戻って来れなかったのが実際のところです。
台風8号は、宍粟市にはそれほど影響を及ぼさず一安心…。台風の影響と言えば、家の庭に植えた“もうすぐ咲くぞ!と意気込んでいたヒマワリ”が倒れてしまいました。しかし、傾きながらもなんとか花を咲かせました。
そして、台風の影響とは別に夏風邪?というやつでしょうか…まず鼻水、続いて喉の痛み、発熱、頭痛と週末は何も出来ずただ頭を冷やして寝ているだけの日々が続きました。昨日、15日に総務文教常任委員会がありましたので、そこを欠席する訳に行かないので…。実は密かに楽しみにしていた日曜日の自治会対抗のソフトボール大会が雨で中止になり、ホッとしたことも告白しておきます。(大会があったら無理してでも行っていました。その方が心にも身体にも良かったかもしれません。)

前回の更新からこれまでに…とある市議会会派様、議員様の議会報告が新聞折込で我が家に届きました。私に関する記述がありましたのでまずはそれに対する私の意見を書かせて頂きます。
ある市議会会派様の市会報告について…とにかく個人名を書かれるのは迷惑です。その他一名くらいにしてもらえませんかね?以前も同じように名前を挙げられて迷惑しているのです。国保税の税率を改正する議案に反対したのは事実ですし、それを隠すつもりは毛頭ありません。どんな意図か知りませんが、あなた方の発行する市会報告に名前が挙るのが迷惑なのです。非常に高い保険料に苦しめられているのも事実ですし、滞納が多いのに払っている人だけが負担を強いられるのはいかがなものかと思います。高負担でも高福祉ならばしかたないかと思いますが、市民としてそんな実感はまったくありませんし…。詳しくはその会派様が出された市会報告をご覧下さい。

もう一つ、ある議員(後援会)様の議会報告で、請願について書かれたところに『ある議員より「この請願は審査する気にもならない」旨の発言がありました。憲法でも保障されている請願する権利を否定するもので唖然としました。(発言議員は後日陳謝)』との記述がありました。唖然とされた発言は、私の発言です。後日の委員会でこの発言に対して不適切だとご指摘を受けたので、私自身もそう思い紹介議員および請願者の方々に対してその場で謝罪をいたしました。こちらは実名を書いて頂きたかったですね。その上で事実をしっかりと書いてほしかったです。私は、請願する権利を否定した訳ではなく、昨年の6月議会にも同様の請願が提出されたとき、閉会中の継続審査と委員会で決したにも関わらず、継続審査は本会議で否決され、再度審議し採択した経緯があります。その時の反対討論も請願の内容についてではなく、会期が残っているのに早々に結論を出す委員会のやり方に対する反対だった訳ですし…その背景を考えて「もし前回と同じような言い方をされるならば審査する気にもならない」と申し上げましたが、失礼な発言だったことに変わりはないので謝罪いたしました。請願の内容はその議員(後援会)様が出された議会報告をご覧下さい。

本題からズレました。これからブログはタイトルに(検証)(報告)(提言)などの副題?をつけて中身が分かるようにします。そうすればいちいち中身を見に行き不快な思いをされる方も減ると思いますし、ページビューの数字も意志を持って見に来て頂いた方の数に近づくかと思います。それにあわせてラベルも追加します。今、想定されるのは検証、報告、提言くらいでしょうか?(議論)というのも必要かと思います。そこにはいろいろな意見をコメントとしてお寄せいただきたいと思います。何度も言いますが “批判”は、大歓迎です。もちろん根拠(なぜなら…)が明確なものを正当な“批判”と受け止めます。近いうちに新たなブログを公開します。(私が愛聴しているラジオ番組は、○○モードといった形で1時間くらいのメインコーナーに副題?をつけて展開しています。それを参考にさせて頂きました。)

2014年7月8日

ブログ再考

またまた更新が滞っておりました。更新を待っていらっしゃる方は少ない(この頃は、ほとんどいないのではないかと思い始めています。)と思いますが、私の内にたまった “思い” のはけ口として、また “考え” をまとめる機会としてこのブログを使わせてもらっている面もありますので、自分の生活リズムとしては乱れています。

今週は台風8号の進路が気になります。梅雨前線を刺激してしまうこの時期の台風はこわいです。 “特別警報” の可能性もあります。十分注意しましょう。
我が家では “雨漏り” も心配です。風向きによっては居間に滝が出現します。ポタッポタッ…だったら桶でもおいて音を楽しめるのですが、ザーーッ…って感じになるものですからどうしたら良いのか?

さて、今回は「ブログ再考」ということでこれからのブログの方向性をあーだ、こーだと考えていきたいと思います。
まず、なぜブログの方向性を考えなければならないか?ですが、とにかくブログの評判が悪い…この一言につきますね。ある特定の個人について書いている訳ではないのですが、心当たりがあるからでしょうか、“非難” されます。これまでにもこのブログは議会内部で問題視されていましたので、これでも気を遣っているのですが…まだまだ不満足らしいです。(1期目の何も知らないよそ者議員である私はそもそも影響力ないですから安心してください。あんな奴の言うことなんか影響力ないって認めている側が目くじらたてる必要もないと思うのですが…。そこは良く解りません。)
逆に気を遣って書いているせいか、小難しい、抽象的、考えが見えないなどなど…こちらは “批判” されます。前にも書きましたが “批判” は大歓迎です。“非難” とは違い、“批判” は根拠がありますので、私にない視点を与えてもらっていると捉えています。“批判”については、一度自分の中に受け入れて消化する必要がありますので、方向性を考える際の参考にさせて頂きます。
もう一つ…今、いろいろと議会のことがニュースになっています。東京都議会の野次のこと、兵庫県議会の政務活動費のこと…そして集団的自衛権の行使(解釈改憲)など議会、政治、議員に注目が集まっています。決して良い意味での “注目” ではないので、歓迎できませんがこれを政治に関心を持ってもらう “チャンス” と捉えています。よって、ブログによる情報公開、意見表明、提言の仕方を再考する必要があると思っています。

きっと参考になるだろうと思い、他の地方議会議員の方々、首長の方々のブログなどを見させて頂きました。いくつかのパターンに分類されますね。
1)どこに行った、誰と会ったという報告としてのブログ。どこに行った、誰と会っただけのブログは活動しているように見えて中身がなかなか見えませんが、そこで何を感じた、どう思った、こんなアイデアが浮かんだという意見と、なぜなら〜という根拠まで書かれているものについては参考になりましたので、是非とも取り入れたいと思いました。
2)次に議会内部、行政などの “批判” が書かれているもの。とにかく根拠が明確であれば貴重な情報だと思われました。そんなこと知らなかった〜、そんなことが許されるの?、あの人に投票して後悔した〜、税金納めるの嫌になるわ〜などなど「知らない」「知らされていない」ことの問題はたくさん出てきます。情報が十分でないと民意は権力の都合いいように操作されてしまいますので…事実に基づく情報としては必要です。
3)もう一つ、法律や仕組み、制度、民主主義の理念などについての情報。これはやはり難しいという印象は拭えませんが、実は生活に直結しているのことがとても多いのです。携帯電話をしながら車を運転していたら捕まります…これは法律で決まっていますから、運転中は携帯電話を使わないようにしますし、違反して捕まったら基本的にみんなが従います。交通事故で尊い生命が奪われないようにする為のきまりの一つです。法律や仕組み、制度、民主主義の理念についての情報は専門家だけの話ではないのです。法律を作ったりする人を選挙で選ぶのは私たちですので、本来は他人事ではないのです。議員の役割についての情報もここに入りますね。そもそも議員って何やっている人?議会は何の為にあるの?という疑問もあるでしょうから…。それが分かっていなければ誰に投票していいか分かりませんよね。

大きくは3つくらいに分類されます。どれも必要な情報だと思いましたので、そこを意識しながら今後のブログを更新していきたいと思います。タイトルまたは副題で上の1〜3のどれに当てはまるのかが分かるようにするのも必要かと思いました。

2014年6月28日

傍聴

今日は涼しく、雨が降りそうな感じですね。
庭で栽培しているキュウリ、トマト、ゴーヤなどすくすく伸びて花が咲いています。
あじさいは満開、朝顔やひまわりもぐんぐん成長しています。
夏が近づいていますね…。

今日のブログは「傍聴」についてです。「傍聴」と聞けば、裁判の傍聴が一般的かもしれません。世間の注目を集める裁判は抽選になることもありますし、傍聴券が売買されたり、抽選の整理券をもらうアルバイトもあるようです。実は議会、各種委員会、先日話題にした附属機関の会議なども基本的には傍聴ができます。基本的には、と言うのは傍聴には座長の許可が必要であったり、非公開でこっそり行なわれる会議があったりと自治体によってその扱いはいろいろです。私自身、傍聴の許可が出なかったり、退席を命じられたりという経験もしました。残念なことに許可が出ない理由、退席を命じる理由(根拠)が示されることはほとんどありませんでしたが…。

傍聴…漢字そのままに解釈すれば傍ら(かたわら)で聴く(きく)ことです。傍ら…それは、何か議論がなされている場に同席する、そばにいる状態を示しています。「きく」はどうでしょうか?「きく」という漢字は三つあることが思い出されました。これは、私の場合、カウンセリングなどの分野で触れた話だったかと思います。三つとは聞く、聴く、訊くです。どれも「きく」ですが、それぞれ少しずつ意味が違っています。
「聞く」は、 何気なく耳に入れている、入ってくる音など。英語ではhear=自然に聞こえることです。BGMや雑音はここに入りますね。
「聴く」は、 心から相手の話に耳を傾けるということです。英語ではlisten=意識して聴くということです。コンサート、講演会、授業などはここに入りますね。
「訊く」は、 相手に訊問(尋問)する、詮索するなど答えを求める意味があり英語ではask=誰かに質問するがこれにあたります。議会ではこの訊くが多いですね。
そうすると傍聴とは、傍らで心から相手の話に耳を傾ける、つまりそこで話されている詳細な内容、過程、結論、実際にはそこで議論している人の思いや気持ちにまで寄り添うこ
とを意味します。聞くとは異質です。発言権はないので訊くとも違います。

私の傍聴の経験では、いくら耳を傾けても、そこで何が話されているか、何が決まろうとしているのか、議論している人たちがどういう思いでその主張をしているのかは全くわかりません。また傍聴者は、手元に資料がないことがほとんどですし、大きく掲示されたり映し出されている訳でもないのに「資料の○ページの△行目は、□ということです。」といった会話が繰り返されるのですから、傍聴者はたまったものではありません。伝わってくるのは不毛な議論につきあわされている苛立や、不毛な議論だと気づきながら何もできないもどかしさくらいでしょうか…

先日、ある会議を傍聴に行きました。傍聴を希望する場合は事前に連絡をせよ、と言うことだったので連絡しました。電話では「資料を用意しておきます。」との返答だったのですが、その後連絡があり「傍聴者には資料は用意しません。」と変更になりました。では、なぜ事前に連絡をさせたのでしょうか?担当者による対応の違いは何なのでしょうか?しかも会議終了後すぐに、ホームページにその会議資料が掲載されているではありませんか?終了後、すぐに公開できるのだったら、会議の前に公開するのが情報公開、傍聴者、市民に対する配慮です。事後で資料を手にしても全く意味がありません。

傍聴者が少ない=市民の関心が低いと思われがちですが、情報がしっかりと提供されていない以上、関心が低くて当たり前です。不毛な議論につきあうほど皆さん暇ではないと思います。

2014年6月26日

会議

一昨日、かつて暮らしていた土地に行ってきました。
その土地で一緒に暮らしていたペットの墓参りにも行け、心の引っかかりがとれました。何年ぶりだっただろう…足を踏み入れたのは3年ぶりくらいかな?
全国的にはゲリラ豪雨で道路が冠水したり、大量の雹(ひょう)が降ったりと自然災害が発生しています。被害にあわれた方々、お見舞い申し上げます。全国どこでも気を許せない状況です。十分注意しましょう。

今日は○○委員会とか、△△審議会とか、□□会議などいわゆる「附属機関」に関してブログを書きたいと思います。地方自治法第 138 条に「普通地方公共団体は、法律又は条例の定めるところにより、執行機関の附属機関として自治紛争処理委員、審査会、審議会、調査会その他の調停、審査、諮問又は調査のための機関を置くことができる。」と書かれており、ここが附属機関の根拠になります。地方自治法ですから、地方自治を進めるための規定です。 何に附属しているかと言えば県、市町村などです。(国の附属機関は、国家行政組織法とかいう法律で規定がされているようです。)

議員になる前からこの「附属機関」の委員になったり、会議を傍聴したりしてきましたがいつもモヤモヤした感じがついて回ります。それは、一体何のための会議なのか?という目的がはっきりしないことに対するモヤモヤ感か、一体何が決まったのか?という結果が見えないことに対するモヤモヤ感だと思います。

そもそも会議って何なんだ?と思ったのでネット検索…Wikipediaにこんなふうに書いてありました。「会議は、組織において最も重要な人間と人間との間の意思を伝達する手段である。特に民主主義を標榜する集団に於いては、議決機関は常に会議の形を取り、多数で相談の上で決定する。ただし、現実的に独裁的な場合には、形式だけの会議が行われて提出された動議がただただ承認される、ということもある。 会議は、組織において非常に一般的かつ普及したものであるが、組織の多数の者は、会議があることを当然に思っているので、会議が適切な計画と実行に結びつかない限り、会議そのものが貴重な資源の著しい浪費になりうることを忘れてしまっている。」だそうです。(下線は私が入れました。)

結構、本質的な解説が書いてあるなぁと思いました。形式的な会議、貴重な資源の著しい消費…そこが私のモヤモヤ感と一致します。実際に委員になっている方々に責任はないと思いますが、主催する側には責任があります。何のための会議なのか?何を決めようとしているのか、議論しようとしているのか?何が議論され、何が決まったのか?ここを明らかにするのは主催者(附属機関を設置した側)であり、座長であるはずです。座長も主催者が指名や根回しして決めることが多いのでやっぱり主催者ですね。

何を言っているかわからない報告…それに対する質問や意見を求められても何を聞かれているのか?何を言えばいいのか?わかるはずがありません。議論は始まらないのです。私は、行政や議会に住民が参画してもらうための大前提は情報公開と説明責任にあると考えています。偏った情報しか提供されていなかったり、わかりにくい説明しかされていなかったりすれば、会議は成立しません。つまり委員の方々の貴重な時間は浪費されていくのです。「附属機関を設置していろいろな意見を行政に反映しています。」というアリバイのための会議ならしないほうがましです。現実的に独裁的であることを認めることになります。

2014年6月24日

一般質問で言えなかったコト

昨日からよい天気ですね。チョット真夏の水不足や梅雨終わりの豪雨が心配されます。
一般質問の概要を先日このブログに載せました。
今日は、一般質問の最後に紹介しようとしていた事例に関する原稿を載せたいと思います。あくまで“原稿”なので、質問者である私がそれを見ながら発言するためのもの…と文章の精度が低いことについての言い訳を始めにしておきます。

●自治基本条例の見直しについて
平成23年4月に制定された自治基本条例の第36条に、5年を超えない期間ごとに検証、見直すとの規定が設けられている。そこで伊丹市の例を紹介させて頂きます。これまで条例の見直しに関わる30名の委員会は、自治会や民生委員などからの推薦者と市民公募が半数ずつでしたが、公募については定員を満たさなかったようです。そこで自治基本条例(伊丹市の場合、まちづくり基本条例)見直しに多彩な意見を集めようと委員全員を公募にする方針に転換されました。住民基本台帳から無作為抽出した市民3千人に同条例の解説と見直しの必要性を問うアンケートを送り、委員就任の承諾書を同封したところ、公募委員に定員30名の3倍強の応募があったそうです。そう言った場があれば、まちづくりに対して意見を言いたい、反映させたいという市民がいることを表しています。これは、現存する 「究極の地方分権体制」であると言われるドイツで発展した「プラーヌンクスツェレ」という市民参加の手法を参考にしていると思います。これはあくまで推測です。そして、ドイツに目を向けると日本と同様に人口減少・少子高齢化が進むドイツでは、大都市以外にも発展している地方都市が多くあり、それらの地域の経済力の合計=国家の経済力は、ユーロ圏で最強となっている。ドイツの地方都市の産業競争力がどうやって発展したのか、日本と同じく製造業を主力産業とするドイツの手法を日本に導入すれば日本も再び力強い成長を蘇らせることが出来るのではないかと研究がなされています。住民自治、市民自治と地域経済の発展は無関係ではないと思います。これには行政の情報公開、委員会の意見を市政に反映させる覚悟も含めて宍粟市としては非常にハードルが高いとも思いますが、このような市民参加の取り組みを研究してください。


●地域包括ケアについて
全国的に注目されている和光市の例です。団塊の世代といわれる1947~49年生まれ、今65歳前後の世代が約10年後、大挙して75歳を迎えるという2025年問題は、全国共通の問題です。現在の介護保険の費用は9.4兆円から21兆に跳ね上がり、保険料も現在の全国平均4,927円が8,200円になると予測されています。しかし、和光市では、この問題に早くから取り組み現在、要介護、要支援認定率10.2%(65歳以上の方で何パーセントが介護認定されるか?)は全国平均の17.4%を大きく下回っています。65歳以上の方(第1号被保険者)の保険料は、4,150円、全国平均の4,972円をこちらも大きく下回っています。もちろん宍粟市の認定率、保険料も下回っています。和光市の大きな特徴は、要支援1、2に認定された方々の約4割が認定を外れ自立していきます。そしてその方が再び認定されないことを含め地域で自立を支えています。これはNHKのクローズアップ現代に「介護からの卒業式」ということで取り上げられていました。厚生労働省も注目しています。福祉サービスを手厚く施すことが良いという風潮に対して、そのサービスは、自立を妨げていませんか?本当にその人のQOL(クオリティオブライフ=生活の質)を高めていますか?というメッセージを発せられていました。

●地域医療について
2010年平均寿命が初めて男女ともに全国で1位になった長野県。1人あたりの老人医療費も日本で一番安い。その中で平均寿命さらに0.5歳程度長いうえに、1人あたりの老人医療費も安い佐久市は、「地域医療の先進エリア」として知られています。ここも50年間かけて、食生活の改善など予防医療に力を注いできました。そして、佐久市は、人口10万あたりの医師数は、全国平均を下回っていますが、看護師、保健師、助産師の同じく人口10万あたりの人数は、全国平均を大きく上回っています。保健師に至っては全国平均の倍以上です。何に力を入れるかによって、それを担う人材数に反映され、そして成果が出ています。出生率や女性や高齢者の就業率も全国平均を上回っています。そして、空き家バンク成立件数が日本一です。制度開始以降、4年半ほどでの成立件数162件、一見、全く関係のないように見えるこの成果は、地域医療の先進エリアとして認知されたことの副産物だと思います。

この和光市、佐久市はお互いの事例を参考にしながら長い時間をかけて医療、福祉での先進地になったようです。もう一つ、大きな共通項があります。それは、住民自治、市民自治を市政運営の基本にしていることです。実際に住民投票条例を制定し、投票が行なわれ大型公共事業の計画が撤回されたり、市民参加による事業仕分けを行なっていたりと“自立”を目指す自治体であることも医療、福祉の充実や定住人口増加に大きく影響しています。介護保険制度が始まったとき、「介護保険制度は、地方自治の試金石」と言われたそうです。と言うか、現在の地方分権の大きな転換期を、国の地方切り捨てと捉えてブツブツ言うか?自立の大きなチャンスと捉え「やってみよう!」と捉えるか?によってまちの将来は大きく変わっていくのではないでしょうか?

次の一般質問に持ち越そうと考えていましたが、現在の自分自身の考えが9月議会まで新鮮か?を考えた時に「そうとも言い切れないなぁ…」と感じましたので、ブログに公開させて頂きました。

2014年6月23日

あの人○○っぽい…

梅雨の不安定な天気にいろいろと悩まされる日々…
実は子ども会の会長と言う役が回ってきて、旅行とかソフトボールとかいろいろと、
晴れたらいいなぁと願う日が続いています。
皆さんはどうでしょうか?晴れを願う人、適度な雨を願う人…
立場によって、場面によっていろいろあるかと思います。
何れにしても災害にならないことを願います。

今回のブログタイトルは「あの人○○っぽい…」です。
これはいろいろありますね。男らしい、女らしいという性別から始まり、大人っぽい、こどもっぽい(子どもらしい)という精神年齢、日本男児、大和撫子…関西人、関東人(これはあまり言わないでしょうか?)理系、文系、体育会系、文化部系…議員の世界では、保守、革新などなどある個人をとにかくグループ分けするのは今も昔も変わらない状況でしょう。
そんなとき、マズローの欲求というのが思い出されました。
↓こんな図で表されます。(http://www.anmin.com/kaya/policy/より転載させていただきました。)○○っぽいというのは、所属欲求…の最たるものでしょうか?
つまり、自分がどこかに所属していることは“欲求”の一つだと言うことです。これは、自分の欲求(どこかに所属することで安心する)と言う側面と異質なものを排除する欲求も兼ね備えているような気がします。自分自身も他者をグループ分けして、自分との違いを探すと言うことを良くしていますし、逆に“異質”なものとして排除されることもしばしば…お互い様ですね。
過去に日本の都道府県による違いは、ヨーロッパで言えば国の違いに等しい、言葉、気質(県民性)も非常に特徴的であるということを聞いたことがあります。関東方面での生活が長かった私としては、関西の人には言葉のニュアンスもあり“気取っている”という印象を与えるようです。かつてネット上で「ヒョーゴスラビア」という兵庫県を多民族国家になぞらえたジョーク?を目にして、考えさせられたことがあります。確かに静岡県も西部、中部、東部、伊豆地方…天気予報も別々、同じ静岡県民でありながら少しずつ気質が違う感じもうなずけます。西部は名古屋方面の影響を受けていますし、東部、伊豆はやはり東京の影響を受けています。その中間、中部は東西を牽制しながら、独自の進化を遂げている…大雑把に言えばそんな感じでしょうか?

話は飛躍しますが、どんな“まち”が暮らしやすいか?私は、自己実現の欲求を満たす“まち”がやっぱり暮らしやすい(というか住んでいて面白い、充実している)と感じています。自己実現の欲求を満たす“まち”…教育が充実している、起業がしやすいなどもそうかも知れませんが…“住民自治”が当たり前に実現している“まち”がそれに該当すると思います。自分たちの暮らす“まち”をどうしていくか?どうしたいか?を自分たちで決める。もちろん責任を負う…どうでしょうか?私は異質なものとして排除されることの多いので、もしかしたら大きなお世話かもしれません。しかし、私は異質なものとか、排除されるものと言うグループ分けされることで所属欲求が満たされるタイプのようです。変わり者というグループにも所属するのでしょうか?皆さん、一緒に考えませんか?

2014年6月19日

一般質問

ブログの更新が滞っておりました。前回の更新から10日もあいてしまいました…
本日、6月議会が閉会しました。
今回もいろいろありました。いつものことです。
新人だから“議会”のことを何も知らない、厚かましいと非難されている議員を目にすることがありますが、非難されるべきは知らないことを知ろうとしない姿勢であり、
議員になってしまえば、また過半数を握ってしまえば何をしても良いという傲慢な態度であると思います。毎回お断りしていますが、特定の方々を非難している訳ではありません。自分がそこに陥らないように言い聞かせているだけです。言って見れば“独り言”ですね。

今回は一般質問で準備した原稿をチョットだけ加工して掲載しておきます。
実は時間配分を間違えて、言い足りない部分がありモヤモヤしていましたので…こちらも独り言です。(宍粟市議会では一般質問は20分間、質問に対する答弁は含まれません。)
今回は大きく3点です。

1)第二次総合計画について
5月9日に市ホームページに「第2次宍粟市総合計画」策定に向けての市民アンケート結果が公表された。このアンケート結果を踏まえ、第2次総合計画策定に向けた委員の選出方法、スケジュール、具体的な策定計画はどうなっているか。

今回のアンケートは、平成28年度を初年度とする10年間の「第2次宍粟市総合計画」策定のための検討資料という位置づけである。市内在住20歳以上、無作為抽出2,298人に回答期限2週間ということで実施されている。有効回答数1,124、回収率は48.9%と低調であると言わざるを得ない。回収率が50%を切るようなアンケートの場合、サンプルの抽出方法、設問、回答期限など何か問題があると考えられるがどう分析しているか?

サンプルを無作為抽出で2,298選んでいますが、人口密度や地域性がこれだけ多様な宍粟市においては、人口密度が少ないところほどサンプル数を多くするなどの方法があるはずです。コンサルやシンクタンク、統計や社会調査の学識経験者のアドバイスを受ければより正確な民意を汲み取ることができると考えますが、今回のアンケートではどのようなサンプル抽出を行なったのですか?

有効回答の内訳を見ると60〜69歳が23.0%、70〜79歳が17.6%、50〜59歳16.5%、合計57.1%が50歳以上の方々です。2010年度の人口統計では、50〜79歳の人口は宍粟市の総人口40,938人に対して16,964人の41.4%です。 また、居住地域別回答数は、山崎57.1%、一宮22.6%、波賀10.8%、千種8.2%です。平成25年4月の地区別統計では、総人口41,754人に対して山崎24,953人の59.8%、一宮9,265人22.2%、波賀4,178人の10%、千種3,358人の8%です。年代という点では、大きな偏りがあります。逆に6割近い人が山崎在住、他の3町域4割という偏りも宍粟市全体の方向性を決めるうえで考慮すべき重要な要素です。山崎地区の比較的高齢の方の意見が将来の計画にそのまま反映されると言うことは少し問題があると考えます。このアンケート結果をそのまま市民の代表意見として採用するのではなく、市民の代表意見の標本として使用できるかどうかの証明が必要であると思うが、その手続きはふまれているのか?

ご回答頂いている方の職業別の分類では、無職の方が25.4%、会社員、団体職員、公務員の方が23.4%です。会社員、団体職員、公務員が同じ括りになっていることにも問題があると感じます。他の市や町のアンケートを見ると会社員と団体職員、公務員は区別されていますし、その方が有効なデータがとれると思いますがその設問についての問題は感じていますか?

調査用紙も拝見しましたが、問10の第1次総合計画の各項目に対して満足度と重要度を聞くところは回答に偏りが出る設問になっていると感じました。生産年齢や子育て世代の関心が高いと思われる設問については、抽象的な設問で回答しにくい(質問の意図に対して回答者の解釈が広くなる)、公共事業や福祉に関する設問は具体的になっており回答しやすいと思われます。アンケートを回収、集計した結果、設問に対しての評価はどのようになっていますか?

分析の中で満足度と重要度で2軸の散布図を作成されていますが、どの年代でもスポーツ活動の推進は、満足度が高く、重要度が低いという結果でしたが、市長の掲げられているスポーツ立市の方向性と住民の意向が乖離しているとも読み取れますが、どう判断されますか?

今後、第二次総合計画の策定に向けた委員の選出等が行なわれると思いますが、計画の策定には、利害関係を排して公平、中立に審議いただける条件をどこまで整備するか?が鍵であると思いますが選定基準はどのようになっていますか?

いわゆる民間のコンサルティング会社やシンクタンクが、素案を作成しその素案をもとに委員会で検討、パブコメの募集などを計画されているようですが、素案作成時点での市民意見の反映やこれから行政の中心となっていく若手職員の関与はどの程度補償されていますか?

2)教育委員会制度について
地方教育行政法、教育委員会制度の改正がほぼ確定した。新教育長、総合教育会議など新たな人事、組織が義務づけられたが宍粟市としてはどのように対応するのか。

大津市のいじめによる自殺に端を発した制度改革の議論、要は教育委員会の責任の所在についての議論です。そしてそれに伴う制度改革の概要が明らかになりました。先の3月議会で国の議論の経過を見守るということで市長はご自身の見解についての回答を保留していたと記憶していますが、概要が明らかになった現在、①政治的中立性の確保、②継続性・安定性の確保、③地域住民の意向の反映というそもそもの教育委員会の意義3点について教育委員会制度に対する市長の考えをもう一度うかがいます。

政治的中立性の確保について、議会の同意を得て市長が教育委員を指名、宍粟市の場合はその5名に教育行政の責任を課していました。市の行政組織とは別の組織です。5名の互選で委員長、教育長が選ばれる訳ですがその過程は市民に非公開となっていました。非公開にしたことで政治的中立が確保されているのかどうかは知る由もありませんが、実際にはどんな選出が行なわれたのでしょうか?

継続性・安定性の確保について、何度か取り上げていますが、平成21年8月に宍粟市として公表した幼保一元化計画(これは宍粟市として公表している以上、あくまでハードの整備計画)の3年以上経った平成25年1月に教育委員会として発表された「しそう子ども指針」は、それ以降の教育行政の方向性を示す重要な計画だと思いますが、そこにうたわれている3歳児教育について、教育委員会として発表された「しそう子ども指針」に反して、市長は認定こども園で行なうと明言されています。議会で教育委員会での議論の経緯を確認したところ、具体的には議論されていないと回答されました。政治家である市長が方針をだし、それを追認する形で教育委員会が議論したということを答弁の中で認められています。これこそがこれまで問題視されている5人の合議制の機関である教育委員会の形骸化を如実に表していますし、政治的中立をおかしていることになりませんか?

3)自治基本条例について
平成23年4月に制定された自治基本条例の第36条に、5年を超えない期間ごとに検証、見直すとの規定が設けられている。平成27年度中に見直しが必要だと思うが、その計画はどうなっているか。

3月議会において、未施行として残っている自治基本条例の第20条、住民投票について副市長から「現状でも住民投票はできる。」とのご回答がありました。副市長の回答は、地方自治法74条に規定された直接請求のことをご回答いただいたと思います。選挙権を有する者の50分の1の署名、氏名、住所、生年月日、押印などから選管がその効力を証明する、また署名簿と制定を請求する条例案がセットでなければ署名ごと無効、署名は縦覧されるので、個人情報が見られる恐れから署名を敬遠することも想定されます。しかも議会の議決が必要であり、その請求を議会が否決した場合、住民投票を実施できないなど非常にハードルの高いものです。そこで宍粟市の自治基本条例に掲げる住民投票は、議会の議決を経ないでも実施できる旨をうたっていること、結果を尊重する義務を課していること、わざわざ詳細を別に定めるということは常設型の住民投票、地方自治法の直接請求とは全く別ものを想定しています。ですから、その条例を持たない宍粟市では未施行として残っているのではないですか?

と言った感じに質問をしました。回答(答弁)を載せる方が有益な情報になります。質問より答えの方が価値がありますから…。しかし、キーボードを打つ気力が失せました。スミマセン…。
宍粟チャンネルで再放送されていますので、そちらに譲ります。番組表をチェックしてみてください。市役所のホームページでは、明日までの番組表しか掲載されていないようです。事実と違うぞっ!とか、詳しく知りたい!とかいろいろご意見聞かせてください。

2014年6月8日

古い車と地域経済

私の愛車は、平成8年式のディーゼル車です。
走行距離は約17万km…。キーレスエントリーでもなければエアバッグもついていません。カーナビもスマホのアプリを使っています。燃費は軽油1リッターで7kmといったところでしょうか…。
古い規格であることにはメリット、デメリットがあります。
メリットとしては、車内が広いことです。エンジンの上に運転席があるので後部座席がゆったりしています。家族での移動や車中泊には大きなメリットです。
デメリット、こちらの方が多いのは事実…とにかくうるさい、夏場はとにかく暑い、燃費が悪い、環境に悪い、故障が多いなどなど…

税金の面で言えば、登録から10年を経過したディーゼル車は、自動車税が10%増しになります。大きなお世話だと思うのですが、そう決まっています。
エコカー減税とは逆の論理、さっさとエコカーに乗り換えなさいと言われているようなものです。聞いたところによるとアメリカのある州では古い車(20年以上?)の方が税金が安いところがあるそうです。いわゆるクラシックカーの域に達したものは別の価値になります。新しい車でもたくさん走れば環境にあたえる負荷は大きいはず、古い車の方が環境負荷が大きいとは言いきれないのでは?

今の車はとっても高度な技術の固まり…ハイブリッド車や電気自動車、ブレーキアシストなどの安全性能などなどちょっと故障したら大事になりはしないのでしょうか?ハッキリ言って修理に対応できる車屋さんが限られてきませんかね?アメリカ製の戦闘機なんかは重要な技術はブラックボックス化しており、日本ではそのブラックボックスは修理も生産も出来ないってことを聞いたことがあります。それに似た状況になっていませんか?

古い車を大切に乗ったほうが地域経済にとってはメリットがあると聞いたことがあります。これならまちの車屋さんで修理できるというくらいの車の方がいいような気がします。燃費が悪ければ地域のガソリンスタンドに足しげく通うことになりますし…。新車を買ったって潤うのはメーカー(大企業)であって、そんなに地域経済にとってはメリットがないのでは?

とかなんとか言いながらも、これだけ修理が多く、燃費が悪い車は家計の面で「そろそろ引退を…」と言わざるを得ない時期が近くに来ていることは確かです。

2014年6月7日

ハードとソフト

とうとう梅雨入りしたんですね。
雨…適度に降ればそれはそれは恵みになりますし、一度にたくさん降れば災害に繋がります。恵みの雨であってほしいものです。

今回のブログタイトルは「ハードとソフト」です。まちづくりの方向性の話です。
観光について少し考えてみたいと思います。
平成26年度から宍粟市役所の“観光”担当の部署は、まちづくり推進部環境観光課→産業部商工観光課に変わりました。ちなみに“環境”は、市民生活部環境課になっています。
住民の皆さんにとっては市役所の1階にあったものが2階になるとか…そのような変化にしか感じられないかもしれません。
しかし、市役所の組織の名称やどの部が担当するかは、今後の市政の方向性を現しています。また、議会の委員会の担当は“部”単位で決まっているので、担当する委員会が変わることにもなります。
定住促進、起業支援を担当する「お住もう課」(武雄市)、農林業、観光振興を担当する山村再生課(智頭町)など何をしているのか?何を目指しているのか?が組織の名称に反映している自治体が増えてきました。
また、地域課題が複雑化してくれば役所の部をまたいで対応しなければならないことが出てきますので、これはあっちの“部”の担当だとか、いやいやこれはこっちの“部”の担当だなんて言っていられない状況が多いと思いますが、縦割り行政といわれる慣習が根強く残っているところでは、押し付け合ったり、逆に守ったりして結局どこも責任を取らないなんてことが起こらないか心配ですね。

ちょっと目先を変えて…パソコンで言えば、“ハード”とは、パソコン本体…電源、記憶する装置、ディスプレイ、キーボードもこっちに入るかな?など機械、装置、設備を指します。ワープロソフトやインターネットブラウザなどが“ソフト”に当たる部分です。スマホで言えば本体とアプリの関係です。パソコンは非常に便利で普及しましたが、ソフトがなければ何の役にも立ちません。物理的な設備・施設・車両などが「ハード」、直接目には見えない規則・運用・教育などの人間面を「ソフト」とも言いますね。まちづくりでは、建物、道路、施設などのハードと仕組み、付加価値、人、組織、計画などのソフトが複雑に絡み合っています。観光はその最たるものだと思います。今の時代、観光はどちらかと言えばソフト重視ですね。

東京スカイツリー、あれは電波塔と言う役割を持ったハードです。しかし、そこにソフトを導入することで観光資源になっています。ダムなんかも同じように本来は発電施設ですが、観光資源にもなります。そもそもは違う役割のものに付加価値をつけるのがソフトであるとも言えます。ある目的のために作られたハードであっても、ソフトを変えることで付加価値がついたり、違うものに生まれ変わったりします。各地の棚田なんかも、不便で生産性が悪い、四角くて広い田圃が良いというこれまでの価値が一転、今では立派な観光資源です。

ソフトを生かす為にハードがあるとも言えますし、ハードを生かす為にソフトがあるとも言えます。しかし、ハードがなくてもソフトだけで生まれる価値もあります。観光もそうですし、芸術、文化、教育もそうだと思います。観光施設=観光地ではありませんし、校舎がなくても教育はできます。ソフトがハードをダメにすることも良くあります。

これまでの日本はハード重視で世の中が進んできたと思います。しかし、ハードがある程度整備されたり、行き渡ると今度は付加価値としてのソフトが重視されるようになります。産業も目に見えるモノ(ハード)づくりから、目に見えないサービス(ソフト)が重視されるようになります。ハードをつくり、それを消費者が買う、ハード産業に人々が従事して給料をもらうという経済循環がありました。しかし、ハードが行き渡るとそこの消費は落ち込みます。そしてハード産業に従事する人は少なくて済みますし、給料も下がります。そこの経済循環は停滞します。そこに再利用、再資源化など“環境”という視点が加わり新しいモノこれまでのようには売れなくなり、環境技術と言う新たな分野で産業が起こったりもします。

創造都市(クリエイティブ・シティ)という概念があります。芸術文化などに代表される「創造性」が、脱工業化社会において新しい価値を都市にもたらし、活力につながるとするというものです。ちょっと上から目線のところはありますが、非常に面白く説得力のある考え方です。現在あるハード(空き家、空き店舗、過疎化で閉校になった校舎や公共施設も含まれます。)に、ソフトを導入し新たな価値を生み出すような取り組みが各地で進んでいます。明らかにハード整備の考え方は変わってきています。立派なハードがなければ物事が進まないとか、まずはハードを整備することが必要とかという考え方は時代に合っていないし、創造を放棄した人のいい訳であると思います。(いつものことですが、自分に言い聞かせているのであって特定の人や組織を批判しているわけではありません。)

2014年6月6日

中央と地方

テンションが上がってきたので、もう一つ…(勝手にどうぞって感じですが)
“中央”と“地方”について、チョットだけ書いて今日は寝ます。
(たぶんこの調子だとなかなか寝付けないかも…)

先日、興味深い記述がどこかにありました。
国家公務員は、地方自治体という言葉を使いたがらないと言ったような内容だったと思います。そう言われれば、同じ意味を表す言葉に“地方公共団体”というのがあります。
県庁や市役所職員を“地方公務員”と呼ぶか、“自治体職員”と呼ぶか?と言ったこともそれと同じ議論です。中央は地方を支配したいと思っている、地方は中央の支配から逃れたいと思っている…中央集権、地方分権のお話です。

漢字学者の白川静さんという方の知識を拝借してみます。
中央…漢字の成り立ちから考えると、“中”は、旗竿と旗を表しているそうです。そもそもは軍隊の指揮官がいる場所を示しています。
“央”は、人と首にはめられた首枷(くびかせ)を表しています。そこで、それらを組み合わせた“中央”はと言うと、軍隊の指揮官のいる場所に首枷(くびかせ)をつけ、自由を奪われた捕虜がいる…。

地方…“地”は、土と也から成ります。土は平らに広がる地面から草や木の芽が出ている様子や虫が這い出てきている様子=生命が次第に大きく育っていく様子を文字にしてるそうです。也は、地面の上を動き回る蛇を表しているそうです。蛇は神の使いとして、日本に限らず特別な存在であり、病気を治す、生命の復活を表しています。それが“地”です。
“方”は、横に渡した木の棒に人を架けている形だそうです。架けられているのは侵略してきた敵の死骸…自分たちの土地を侵略したらこうなる=俺の土地に入ってくるなという意味が込められています。

ちなみに漢字から“中央”と“地方”の関係を直接的に扱っていたのは、鳴海正泰さんの『自治体改革のあゆみ』(公人社)という本です。大学院OBの忘れものを拝借して読みました。
“地方”は、土から生命を産み、育てるところで、“中央”は、軍隊、権力のあるところです。
本来はそれぞれ独立し、自立していたものがいつの間にか主従関係になってきました。軍隊、権力が地方の農民などを捕虜として中央に集めた…そんな構図でしょうか?

現在の“都会”と“田舎”の関係性に似ていますね。しかし、“田舎”の中でも、中央と地方のような関係は起こっています。これからもっと大きな市町村の合併の波がやってくるでしょう、道州制なんかも導入されたりしたら、“中央”にどんどん資源(人、モノ、お金、情報…)は吸い取られることにはならないでしょうか?北海道は札幌、東北で仙台かな?日本の真ん中はやっぱり東京でしょうね、西日本では京阪神、もっと西は福岡…もしかしたら四国中国で広島あたり?せいぜい10都市くらいだけに全てが集中する。そんな状況でみんなが幸せに暮らせるならば問題ありませんが、そんな未来は私には想像できません。

議会改革度ランキング

昨日は結構な雨が降りました。
四国、四万十(四万十市と四万十町があるようです。初耳…)では、
人的被害はなかったものの床下浸水などがあったようです。
梅雨はこれからが本番…皆さん、ご注意下さい。

さて今回のブログタイトルは「議会改革度ランキング」…
早稲田大学マニフェスト研究所というところが毎年発表しています。
だから何?って感じのランキングかもしれませんが、私は非常に興味があります。
当然、宍粟市議会のランキングが気になりますし、上位にランキングされている議会がどんなことに取り組んでいるのかにも興味があります。
そしてそれが、そこに暮らしている住民にとってどんな意味を持つのか?興味があります。上位にランキングされる議会、その自治体はそれなりに“自治”が進んでいます。
自治が進んでいると言うべきか、本来の“地方自治体”の姿に近いと言った方が正確かもしれません。

これまでと評価方法が変わったようですが、2013年度の調査で宍粟市議会は233位でした。皆さんにとってはだから何?って感じですかね?やっぱり…
この調査に対して全地方議会の80.7%にあたる1,444議会が回答しています。
ランキング1位は「三重県議会」です。恐らく2年連続…。本命というやつです。
兵庫県内で言えば13位に神戸市会、19位に宝塚市議会、31位に加西市議会…
300位以内に21議会(ちょうど半分)が入っています。
このランキングで上位(せいぜい10位以内かな?)になれば、他の地方議会が“視察”というやつにやってくるようです。かつて宍粟市議会も高山市(今回7位)に視察に行っています。
そして宿泊、食事などなど…議員さんは裕福な方が多いようですし(あくまで私以外)、政務活動費なるものを堂々と使えます。ひとつの“観光”としてその地元に波及します。
決して議員の視察が観光旅行みたいなものだと言っている訳ではありませんよ。
議会改革が進み注目されれば、意外なところで地元に貢献できると言っているのです。
233位…現在の議会でこの位置?県議会も含め兵庫県内の議会では15位ですよ。
県内には41(県を入れると42)の議会がありますが、位置的には微妙なところです。
取り組んではいるが、成果は出ていないということは往々にしてあります。

この調査、議会改革度を情報公開、住民参加、機能強化という観点で得点化しています。
議会がどこまで公開されているか?公開の方法は傍聴だけ?生中継は?録画配信は?、範囲は本会議だけ?常任委員会も?議会運営委員会は?…傍聴における傍聴人名簿への記入何て言う項目もあります。恐らく記入することが多かったり、傍聴が許可制になっているとマイナス(情報公開が進んでいないという判断)になると思います。
他に夜間議会や休日議会を開催しているかどうか?、聴力補助・視力補助などバリアフリー化について、ホワイトボードが設置されているかどうか?などなど…71も設問があります。回答しているのは議会事務局の職員(だと思う…)。議会の改革には、議会事務局の機能強化も入っています。実はここが肝だと言う意見もあります。

テレビで○○総選挙や△△ランキング…みたいなことを良くやっていますが、同じような感覚でこのランキングが“住民”の間で話題になる日が来たら、いやいや…ランキングがつけられないほど、どこでも当たり前に議会の情報公開、議会への住民参加が進み、現在の議会改革が改革ではなくなった時かな?
“議会”は何ら特別な場ではなく、“議員”は先生様から単なる住民の代理人、代行者になり、
“政治”は住民にとって身近な日常になっていくと思いました。やはり地方自治は、“住民自治”なのです。

2014年6月4日

「出前広聴カフェ!」が終わりました

昨日は少し過ごしやすかったかと思いますが、もう夏?と思わせるような暑い日が続きました。皆様、いかがお過ごしでしょうか?

先月末に5つの会場で「出前広聴カフェ!」というモノをさせて頂きました。
これまでの「市政報告会」をリニューアルしました。結果は散々でしたが…
これまでの「市政報告会」では、議会に上程された議案とそれに対する私自身の賛否、問題と感じてることなどを中心に文字通り“報告”が主な内容でした。

しかし、第○○号議案…わかりやすい説明は心がけましたが、私自身の性格が小難しいのか、どうしても堅苦しい会になってしまっていました。
どうにか365日主権者である住民の方々に“議会”への関心を向けて頂きたいと思っての会でしたが、参加いただける方はそもそも関心のある方々…いわゆるジレンマというやつですね。
何か工夫を…ということで説明会から広聴会への方向転換をしました。テーマ自体をそこにご参加いただいた方の中から出してただき、それに対して私の知り得ている範囲での事実を説明し、かつ個人的見解を述べるということに挑戦しました。
肩肘張らない雰囲気づくり(になったかどうかは?ですが…)お茶を飲みながら…、BGMなんか流したりして…、ホワイトボードや模造紙を使っての会話の見える化もやってみました。
参加人数という指標では、6回で15名ということで成果が出ていないのは明白です。
しかし、これまで市政報告会に来られなかった(新規)の方は、11名−73%で、草の根運動としての成果はまずまずだと判断しています。
自分の側の収穫としては、地域ごとに関心事が異なることに改めて気づきましたし、これまで新たに作られた条例や大きく変更された条例、新年度予算の主要事業などについて、意外と伝わっていないことにも気づかされました。情報公開、説明責任について考えさせられました。

そして出前広聴カフェ!で、自分の言葉で語ることによって自分の中にバラバラとまたぼやーっとしていたことがはっきりしていくのを感じました。
やはり私の目指している“まち”の姿は、“住民自治”の進んだまちであることのようです。住民自らがどんな“まち”にしたいのか?どんな“まち”に暮らしたいのか?を考え、行動し、実現していく…。それがこれからの“まち”には必要だと思います。
ご参加いただいた方々から出されたテーマを突き詰めていくと“自治”ということにつながりました。私が議論を誘導している?そんな能力は私にはありません…。

最後に…出前広聴カフェ!の冒頭で私はこう宣言しました。
私は“よそ者”です。この“まち”に長く暮らしている方々との意見の相違があるでしょう。厚かましい…と思われることがあるでしょう。しかし、私はそれを“弱み”だとは認識していません。むしろ“強み”だと思っています。こんなこと言ったら迷惑がかかる…なんて発言を遠慮する必要も“よそ者”にはありません。皆さんの様々な意見を聞いて、考えて、自分はこう思うということを臆せずに言い続けますと…。

平成25年が明けると同時に発行を始めた会報は第6号、このブログは1年半で30,000ページビューまで漕ぎ着けました。早いのか遅いのか?多いのか少ないのか?判断材料はなかなか見つかりませんが、草の根運動は少しずつ根を広げていることだけは確かです。

2014年6月3日

30,000ページビュー達成!

つい先ほどこのブログ、30,000ページビューを達成いたしました。
これまでご覧いただいた方々に御礼申し上げます。
本当にありがとうございました。

このブログの記事がもとで各方面から様々な意見を頂戴できました。
批判に臆せず、しがらみを超えて自分の考えを発信していきたいと思います。
これからもよろしくお願いします。

2014年5月28日

ツバメ…

昨日、ツバメのヒナが元気に育っている…みたいなことを書きました。
しかし昨夜、ネコに巣ごとやられてしまいました。
ヒナは1羽も見当たりません…。巣がある倉庫からゴトッと音が聞こえたので駆けつけましたが遅かった。
倉庫にはシャッターがついているのですが、古くて下にチョット隙間があります。
そこからネコは入ったようです。(一昨年もやられています。)
親はヒナが大きくなり、巣が狭くなったせいか夜は外で過ごしていたようです。
朝、家の前の電線に仲良く肩を並べて止まっていました。
私がシャッターを開けるとすぐに急降下し、巣に戻ってきました。
しかし巣もなければ、ヒナ達もいません…。
ホント申し訳ない気持ちです。
倉庫内が片付いていなかったので、ネコの足場ができてしまっていたのです。
毎日、毎日、幼稚園に通う子ども達が楽しみにしていたツバメの様子…
うちの子ども達も…。もしかしたら私が一番、ヒナの成長や親鳥の姿を見て楽しんでいたのかもしれません。

都合のいい話だとは思いますが、もう一度頑張って巣を作ってくれないかなぁ…
そして元気なヒナがもう一度見たい。人間の勝手な言い分でしょうか?
もうすぐシャッターも修理するし、倉庫内も片付けます。
次は大丈夫…。頑張れ!

2014年5月27日

春〜初夏

今日はよい天気です。
この季節、宍粟市内の小学5年生は“自然学校”でいろいろな体験をしていることでしょう。
“自然学校”なので、多少の雨なら受け入れることも必要だとは思いますが、
やはり外での活動はお日様の下でやりたいものです。
日本は大まかな気候区分で言えば太平洋側は“温暖湿潤気候”と言ったでしょうか?
日本海側が日本海側気候(昔は日本海式気候って言っていたような…)でしたか…
私が小学生(いや中学生か?)の社会科(いや理科か?)では、そう習ったような気がします。
太平洋側にも、日本海側にも、信州にも住んだことがあるので確かに習ったことが実感できました。
宍粟市は下の図で行けばちょうど瀬戸内海式気候の矢印の先…瀬戸内海式気候と日本海側気候の境目あたりでしょうか?

雪が解け、少し暖かくなる頃から、家族の会話にツバメの話が出てきます。
帰ってきた!巣を作り始めた!つがいになった!卵を温めている!ヒナが孵った!親が餌を運んでいる!巣立った!…楽しいものです。(フン害には悩まされていますが…)
時には、猫にやられた…。ヒナが巣から落ちた…。なども受け入れなければいけません。
今年は6〜7羽のヒナが小さな巣の中でひしめきあっています。
もしかしたら成長過程で自然淘汰されるかもしれませんが…
ツバメの世界には“少子化”という問題は起きていないようです。
そんなタイミングであるニュースがスマホに送られてきました。
少子化を食い止めた「奇跡の村」…
日本の合計特殊出生率は、人口維持に必要な2.08を大きく下回る1.41だそうです。
それが1.86という高い数字を誇る「奇跡の村」と呼ばれる長野県下條村。
(確か峰竜太さんの出身地だったはず…)
20年以上前から少子化対策をバシバシやってきたところだそうです。
4,000人ほどの村で、年少人口(0~14歳)の比率16.8%は長野県トップ(2010年)。
財源捻出の意味もあり村の職員は32人(一般行政職)で、人口1,000人あたり7.84人。類似規模団体平均17.02人の半分以下…
宍粟市では、年少人口(0~14歳)の比率12〜13%程度、一般行政職職員は人口1,000人あたり10人程度(ここは、もう少し詳細に調べない単純比較は出来ませんが…。)
「子供を育てられる環境」があれば、産みたいと思う若者は少なくないことを証明した。

ここは、平成の大合併で“合併”を選択しなかった小さな自治体…。
ツバメから子ども繋がりでまたまた考えさせられました。

2014年5月26日

廃校の利用

今日はまた“雨”しかも結構降っています。風も強い…。
昨日はよい天気でした。暑いくらいの…。
昨日、私用で鳥取に行きました。
宍粟市の方はわかるかと思いますが、宍粟市と鳥取県(若桜町)は接しています。
また、宍粟市と岡山県(美作市・みまさかし)も接しています。
ということで私の住んでいる宍粟市波賀町から鳥取に行く時は、どうやって行くか?

一つは、宍粟市を南北に走る国道29号を北上し、戸倉峠を越えて若桜町に入るパターン
もう一つは、宍粟市を東西に走る国道429号を西に走り、志引峠を越えて美作市に入るパターン(その後、無料の鳥取自動車道にのり北上)が私の選択肢です。
昨日は、美作市経由で行ってきました。こちらの方が運転が楽で早いかなぁ…。

途中(ちょうどお昼頃)鳥取道の智頭南ICで降りました。
実は前から気になっていた“山郷小学校”で寄り道させてもらいました。
鳥取道から見える位置にあり、木造の素敵な校舎がとっても気になっていました。
2012年に閉校となったようですが、この3月からレストランなどの店舗が入り活用されてます。(智頭町は6校あった小学校を1校に再編したようです。)
この1年、どこに行っても“まち”の見方が変わりました。
廃校の活用をはじめこの街ではどんな“まちづくり”が行なわれているのか?
単純に楽しむことより、何かヒントはないか?という視点ですね。
ハッキリ言って疲れます。そして焦ります。チョットしたストレスです。

それはさておき…せっかくの休日、家族での外出。
郷山キッチン「おむすびころりん」というレストランで“ランチ”をしました。
木がふんだんに使われた校舎(改築は1999年・平成11年のようです。)の職員室がレストランになっていました。皆さんも一度、行ってみてください!
他にも、お菓子工房「くりのみ学級」、木と手作りギャラリー「ひとと木」、アートギャラリー「さとやま」が教室や給食室などに入っています。
地元のおばちゃんが3〜4名、給食のような素朴なランチが500円〜、小学校で使われていたちっちゃな椅子に座って…ご飯は山郷産のお米を使っている、そして地域通貨“杉小判”が使えるなどなど…ヒントがたくさんありました。なかなかの賑わいでした。
宍粟市でも閉校になった空き校舎が増えてきています。こんな使い方、面白くありませんか?

どんな分野でもそうですが、後発、二番煎じは上手くいかないんこと多いですよね〜とか、課題も多いんですよね〜とか…言い訳、できない理由探しをしていても何も解決しない。考えさせられるひとときでした。









 

2014年5月23日

一般質問どうしよう…

今日はちょっと涼しく過ごしやすい日となっています。
体調を崩されている方の話をチラホラ聞きます。(この表現なら大丈夫?)
皆さんはいかがですか?
田んぼをされている方は“田植え”などでお忙しい時期かと思います。
くれぐれもご自愛下さい。

さて、第58回宍粟市議会定例会(6月定例会)がこのような日程で開催されます。

6月  2日(月) 議案上程・常任委員会付託
6月  4日(水) 総務文教常任委員会
6月  5日(木) 民生生活常任委員会
6月  6日(金) 産業建設常任委員会
6月11日(水) 一般質問
6月12日(木) 一般質問
6月13日(金) 一般質問
6月16日(月) 常任委員会報告・討論・採決、追加議案上程・常任委員会付託
6月18日(水) 常任委員会報告・討論・採決

本会議は、インターネット、しそうチャンネル(ケーブルテレビ)、しーたん放送(音声お知らせ装置)で生中継されます。もちろん、傍聴可能です。
6月4日〜6日の委員会も傍聴は可能です。

一般質問の内容を通告しなければなりません。
通告のために質問する訳ではありませんので質問を考えなければならないが正解ですね。
いろいろ執行機関が何を考えているのか?あの事業はどうなっているのか?
本会議という開かれた場で質問することで、住民に情報を提供していかなければなりません。議会の監視機能とは、議会が決定したことを市役所がしっかり執行しているか?をチェックするのが本来の意味です。
もし執行部案の承認が主な役割になっている議会であればどうしても執行部に対してこれして、あれしてという“お願い”の要素が強くなります。これを政策提言だと勘違いしてはいけません。(自分に言い聞かせているのであって他の議員の方々のことを言っているのではありませんのでご安心下さい。)
と言うことで、まだまだ私の質問は執行部へのお願いのレベルですが少しでも住民の生活が良くなるように質問を組み立ててみたいと思います。

2014年5月21日

出前広聴カフェ!

会報第6号が入稿できました。今回は内容的に少し堅くなったかなぁ…と少し反省しています。いつもそこでご案内させて頂いている「市政報告会」ですが、リニューアルしました。
出前広聴カフェ!…堅苦しい(というイメージの)政治をどこまで身近に感じてもらえるのか?チャレンジします。私がしゃべる3割、皆さんの声を聞く7割くらいで行いたいと思っています。お茶を飲みながらゆったりと…。(選挙区内での寄附が禁止されていますので)お茶代だけ“カンパ制”にさせていただきますね。
●5月29日(木)
センター三方(会議室)10:30〜12:00
センターいちのみや(第2会議室)19:30〜21:00
●5月30日(金) 
市民センター波賀(第1研修室)10:30〜12:00
●5月31日(土) 
宍粟防災センター(会議室1)10:30〜12:00
市民センター波賀(第1研修室) 15:30〜17:00
センターちくさ(相談室)19:00〜20:30

今後のブログ

昨日は“雨”…結構降りましたね。
このまま“梅雨”になってしまうのかと思いましたが、今日はいい感じに晴れています。
宍粟市に引っ越してきてから家の倉庫に毎年やってくる“ツバメ”…
今年もたくさんのヒナが孵化しました。
また楽しい時間が過ごせます。

昨日、議員協議会で改めて私のブログが議題にあがりました。
“たくさん”…“多くの”…この表現が問題らしいです。
ツバメの例で言えば…何羽のヒナが孵ったのかわかりませんが、
恐らく2〜3羽でしょう。
親が巣に帰って来た時の“賑やかさ”から言えば“たくさん”だと感じていますが…
確かに何羽以上を“たくさん”と言うのか?何人以上を“多くの”と言うのか?
表現する側の主観が影響しますね。
割合で考えると…何%以上を“たくさん”と言うのかも同様です。
英語では2〜3とそれ以上は表現が違ったかと思います。

「多くの議員」や「たくさんの人」という括りの中に自分が入ることに納得がいかない方が多いようです。(ここも何人かは明言できませんが、私を除く17名の10%程度でしょうか。)結局は、巻き込むなということのようです。
私自身は何度も巻き込まれていますが…。大した問題とは思っていません。

これまでのブログは削除、訂正などの指示はありませんでしたので、このまま置いておきます。
今後は“たくさん”とか“多くの”という表現は誤解を招かないようにできるだけ数字で表現します。
またある人の言動について、またはそこから感じたことについては“匿名”ではなく“実名”で表現するようにします。(個人のプライバシーを侵害するようなことはしません。)
確かに議会(本会議や委員会など公式な場)での発言であれば何の問題もありません。
それに加え(以前も宣言しましたが)このブログも私の公式な発言の場と捉えて頂いて構いません。

2014年5月13日

大河ドラマ

現在、NHKの大河ドラマは『軍師官兵衛』です。
歴史には疎い私ですから、詳しいことは良く解りませんが官兵衛さんにゆかりのある場所が宍粟市にもあるようです。

たびたび城たびin兵庫より…

篠ノ丸…三木城を陥落させた秀吉が蜂須賀彦右衛門を派遣して攻め落とした城。官兵衛も戦いに参加し、その功績により揖東郡などで1万石を与えられ、後に宍粟郡5万石を与えられてこの城を居城にしました。本丸跡に碑が立ち、二の郭、三の郭跡、空堀や土塁の跡が残ります。
長水山城…当時の城主宇野祐清は、美作へ逃れようとしたが千種で秀吉配下の蜂須賀彦右衛門軍に追いつかれ討死します。祐清の遺児が後に黒田家に仕官しており、黒田・宇野の両家が恩讐を超えた関係を結んでいました。

次の大河ドラマは、吉田松陰、そして真田幸村と続くようですね。

吉田松陰と言えば、松下村塾でしょうか?山口県は、安倍首相の出身地でもあり、明治維新あたりから日本の政治に大きな影響を与えた人たちの出身地でもあるようですね。松下村塾の存在は、非常に大きいと思います。いつかは宍粟市もそんなところにしたいなぁ…。

そして真田幸村と言えば、長野県の真田町(今は合併して上田市になっているようです。)を思い浮かべます。実は真田町は、現在、学校給食で全国から注目されているところ…。本にもなっています。『給食で死ぬ!!』 宍粟市の学校給食、負けていませんよ。

ということでNHK大河ドラマから、連想することをチョット書いてみました。

あれから1年…

昨日、5月12日…1年前は、宍粟市議会議員選挙の投票日でした。
今日、13日と同じような良く晴れた日だったことを覚えています。
あれから1年…。いろいろなことがありました。

振り返ってみると、なんやかんやと非難されたことが思い出されますね。
当選証書を受け取ったとき、先輩議員に「きっとお前は何も出来ない。」といきなり言われました。インターネット上では、教員をクビになった甲斐性なしだと(名指しをされた訳ではありませんが、明らかに私のことですね。教員をしていたことはありませんが?)初めての議会で人事案件を反対したらたくさんの人に「あいつはやっぱり○○党だ。」と噂されました。そして、総務文教委員会で補正予算を否決したら、それはそれは各方面から非難…。先輩議員達には、委員会からあいつを追い出さなければ…と非難され、ブログの内容も何度も非難されました。

被害者面するつもりはありません。どちらかと言えば、1年経ってもそんな現状(非難に対抗するだけの結果を残せていないこと…)を考えれば、市民の皆さんにとっては加害者ですね。

この1年、世の中にもいろいろな動きがありました。私として気になった動きは…復興財源確保の為の地方自治体職員の給与削減の要請、教育委員会制度の改革(地方教育行政法の改正)など、国が地方行政に口出しをするようなことがとても気になります。そして、国や県の様子をうかがいながらの地方行政…一体、この国は、今住んでいる町は、どうなってしまうのでしょうか?人口がどんどん減り、さらに大都市に人口が集中する…消滅可能性という推計まで発表されています。2010年から30年間での20〜39歳の女性人口の減少率、宍粟市は55%だそうです。

住民にとって一番身近な自治体、市町村が頑張らなくてどうするのでしょうか?本当に一極集中を許すのですか?国や県との上下、主従の関係は昔の話です。
今話題の日本国憲法…そこにも「地方公共団体の組織及び運営に関する事項は、地方自治の本旨に基づいて、法律でこれを定める。」と書かれています。

地方自治の本旨…これを追求していきたいと決意を新たにしました。

2014年5月8日

ゴールデンウィーク

ゴールデンウィークも終わりました。
天気も良く、充実した休日を過ごされた方が多いのではないでしょうか?
私は庭の手入れ?がメインだったような…。
現在の家はもちろん賃貸ですが、庭がついております。
これまでは庭師さんが手入れされていたようですが、
私が借りてからはほぼ“放置”されていました。
春先に剪定しておいた庭の雑草を抜いたり、堆積した落ち葉を片付けたり、花壇スペースを耕したり…。
と言っても全てが素人作業。せっかく整備されていた庭が“台無し”だと思いますが…。
でもそれなりにスッキリはしました。
これからチョットだけ花を植えたり、野菜を作ったりしてみたいと思います。
毎年思っていてなかなか実行できませんでしたが今年こそはっ!と意気込んでおります。

このブログ、ゴールデンウィーク中は1日平均30ページビュー…。
更新ペースが落ちてきました。もう少し頑張ります。

2014年5月2日

観光シーズン

今日はいい天気です。明日から4連休という方も多いのではないでしょうか?
宍粟市では、姫路のみゆき通りに「ふるさと宍粟PR館“きてーな宍粟”」がオープン、
観光案内所が国道29号沿いにリニューアルオープン、大歳神社の千年藤がいい感じに香り、波賀町の音水湖ではカヌークラブも今シーズンの営業を始めました。
市内各地で、“観光”に力を入れています。(全部紹介できません…ごめんなさい。)

しかし議員としては、市の事業=税金が使われているということでどうしても
その経済波及効果を含めて“成果”を気にしなくてはなりません。
市民の中には市の観光事業大賛成!という方もいれば、無駄遣いと感じている方もいます。これは事実でしょう…。

税金を使ったからには一緒に盛り上げて行きましょう!…と言いたいところですが
無計画、成果を測る物差しを準備できていないなど問題もはらんでいるのも事実…。
これが高度経済成長時代(1970年代頃?)のような時代ならどんどん投資をしても良かったのかもしれません。しかし、今は2014年…。

観光とは少し違う事業ですが、宍粟市役所の玄関の上に太陽光パネルが設置されています。平成25年度にこの設置にかかる予算が執行されました。
そこで発電された電力は売電される訳ではなく市役所で使われ、電気代で年間約68万円の節約が実現されるはずでした。しかし、まだ市役所の電力として稼働していません。
この工事に約5,300万円が使われています。
5300万のうち、合併特例債3,240万、新エネルギー補助金1,885万などがあり、実質一般財源1,000万チョット/68万で15年ほどで元が取れることになるそうです(補助金なども含まれますが税金であることは変わりありません。)
当初の計画では、市役所の屋根だけに設置する予定でしたが玄関先にも設置することとなり、大幅な増額補正が行なわれていることも付け加えておきます。
なぜ?設置後すぐに稼働できないのか?それは関西電力との手続きが滞っているらしいのです。これで良いのでしょうか?議会としては予算を承認した以上、大きな責任があります。

すべての事業が無計画であると言う気はありません。時には思い切りも必要でしょうが、慎重に予算を執行してもらいたいのです。その為にも事業の成果を測るものさしを持っていてほしいのです。
公共政策、行政評価等の分野ではアウトプットではなく、アウトカム指標の必要性が叫ばれています。何を何回やったとか、何人が参加したとかだけではなく、事業によって市民の暮らしが良くなったのか?暮らしやすさを感じてもらっているのか?などなどなかなか数字には表せない成果も測っていかなければならないのです。(それにはいろいろな物差しを組み合わせていかなければなりません。)
そして、目標を設定してつねに評価をしていかなければなりません。
観光事業は、別物みたいなことを言う方もいますが、逆に観光事業は成果をしっかり測り評価するべき最たるものだと思っています。
ゴールデンウィーク、多くの観光客の方に宍粟市に来て頂きたいものです。

2014年4月29日

真の住民自治を宍粟市に!

ゴールデンウィークが始まりました。
実際は26日(土)からが連休の始まりでしょうか?
今年はいわゆる飛び石連休というやつですね。
3月末くらいから始まった宍粟市の桜シーズンもそろそろ終わり…。
これからは大歳神社の千年藤をはじめ、ちくさ高原のユリやクリンソウなど市内各地で季節に応じた花が楽しめる良い季節となります。

今日、追突事故目撃してしまいました。
連休中は交通量が多くなります。
皆さん、交通事故などに十分注意して“春”を楽しんでください。

この頃、住民自治や市民自治…について、考えさせられることがあります。と言うか、自分の興味関心、目指しているところががこの“自治”に関連するものであることがハッキリしてきました。
今度の「宍粟・草の根運動の会」会報6号は、そのあたりの問題提議をしたいと考えています。自分が議員任期中に何をやりたいか?は、それほど大した問題ではなく、住民、市民がどうしたいか?を意思表示でき、それに基づいて運営される行政、議会…この任期中にどこまでできるかわかりませんが、その実現の為に精一杯努力します。
どー考えても、今は行政にお任せの市政(姿勢)であることは残念ながら認めざるを得ません。住民も、議会も…。

話は変わって…この前、このブログが問題視されたことは書かせて頂きました。
議会内部(原則公開の議会に、内部も外部もないと思いますが…)のことを批判的に書くことに他の議員の方々の批判が集中しているようですね。
私も議会を構成する議員の一人です。いつも言っていますが、ブログ等で展開する批判には、全て“自戒の念”を込めています。自分だけが正しくて他は間違っている…そんな評論家的なスタンスをとれるはずもありません。
議会が自浄作用を発揮できないのは、メンバーである自分自身の能力のなさでもあるのですから…。

これまでのスタイルを変えるかどうか?迷いますね…。
変えたら変えたでいろいろ言われるし、変えなくても…。
そうそう“批判”は大歓迎です。私に足りない視点、
視野を広げてもらっているのですから…。できれば“根拠”もセットでお願いします。

2014年4月24日

だんだん落ち着いてきました

日に日に暖かくなってきました。
宍粟市と鳥取との境、波賀町北部は今が桜真っ盛りといった感じです。
まだ、日陰には雪が残っているところもあるでしょうか?
この冬は各地で豪雪被害がありましたが、宍粟市は適度な降雪量だったように思います。
(“適度”というのは非常に個人的な感想です。まだ、3回しか宍粟市での冬を経験していませんので…。)
まず、雪かきの回数は少なかったかな?
しかし、スキー場はいつもより長くオープンしていましたので、個人的にはスキーを満喫させていただきました。
雪で困ったことと言えば、雪合戦大会が中止になったことくらいでしょうか?
豪雪被害に遭われた地域の方には非常に申し訳ないですが…。

お隣の国、韓国では大きな客船の事故がありました。
それに伴う“自粛”ということで、修学旅行などが中止になっているようです。
東日本の大震災直後など日本でも“自粛”ムードということがありました。
この“自粛”という考え方、判断は非常に難しいものだと個人的に思っています。
どこまで?いつまで?判断するのは難しいです。

さて今回のブログタイトルは、「だんだん落ち着いてきました」です。
年度末に提出すべき書類と言うのがどんな世界にもたくさんあります。
確定申告、政治資金や政務活動費の収支報告、各種決算申請…。
やっと書類を作って、提出するという作業が落ち着いてきました。
日々、記録をつけ年度末に備えておけば良いのでしょうが、私にはなかなかできません。
落ち着いてきたので、やっと『宍粟・草の根運動の会』の会報づくり、市政報告会の準備に取りかかっています。

今回の市政報告会は、こちらからの報告を3割、ご来場いただいた方からのご意見を聴く時間を7割くらいにしたいと思っています。
これまでは、しゃべりすぎてしまう傾向がありました。
議会に関心を持ってもらう為にはまずは情報提供と考えていたので…。
しかし、何に関心があるのか?を掴んで、そこに情報提供していくこともありかと思います。
市政報告会…ネーミング、開催時間、会場セッティングなどなど少し工夫してみたいと思います。とにかく、肩肘張らず、警戒せず、気軽にご参加いただきたいのです。
と言うことで、まずは会報を急いで作ります。
そこで新たな市政報告会のご案内もさせて頂きます。

暖かくなってきたとは言え季節の変わり目、体調など崩さぬようお過ごし下さい。

2014年4月21日

会派を結成しました。

神戸新聞でも取り上げて頂いたのですが、昨年5月の選挙で初めて議員になった6名のうち、4名で会派を結成しました。

会派と聞いても耳慣れない方が多いと思いますが、宍粟市のホームページでの説明をそのまま引用すれば『宍粟市議会では、議員が議会活動を行うために、2人以上の議員で構成する会派を結成することができます。会派は、政策を中心とした同一の理念を共有する議員で構成し、国会の政党にあたるものです。一人での議員活動には限界ありますが、会派を結成し、複数の議員による協議や研修により、政策の立案、決定、提言等を導き出すことが今の地方議会には不可欠です。』だそうです。

この説明に異論はありますが、あえて抑えておきましょう。と言いながら一つだけ…一人での議員活動には限界ありますという部分はハッキリと否定しておきます。そうは思いませんし、これを肯定したら無会派でいたこの1年間を否定することになりますので…。
会派名は、政策研究グループ「グローカルしそう」です。メンバーは宍粟市のホームページをご覧下さい。
http://www.city.shiso.lg.jp/shiseijoho/shigikai/1387249443219.html

政治的信条はなかなか統一できるものではありません。メンバーをみて頂ければ何となく想像はつくでしょうが…。しかし、政治的信条は違っても会派内でしっかりと議論をしながら行動していきます。国会の政党ほど縛りは設けていません。あくまで、政策研究グループです。

グローカル?何だそれは?というご意見も頂戴しておりますので少しだけ説明しておきます。インターネットで「グローカル」と検索するwikipediaの「グローカル化」が引っかかってきます。自分の言葉で説明したいのですが…そのまま引用させて頂きます。
『グローカル化(英: glocalization)は、全世界を同時に巻き込んでいく流れである「世界普遍化」(globalization)と、地域の特色や特性を考慮していく流れである「地域限定化」(localization)の2つの言葉を組み合わせた混成語である。俗に言う、「地球規模で考えながら、自分の地域で活動する」(Think globally, act locally.)とも関連する言葉。』です。広い視野で物事を観て、本質をつかみ、地域内で活動する私たちの意志を表していると思っています。今後の活動を注視いただき、批判も含めいろいろご意見いただきたいと思います。

会派室も頂きました。政務活動費も会派で使わせて頂きます。また、会派で広報、広聴もしていきます。議会運営委員会にも参加できるようになりました。よろしくお願いします。

ブログ再開してもよろしいでしょうか?

4月4日、ブログの更新を休むことを宣言してから2週間と少し…。
本日、議員協議会がありましたので「処分」が決まるかと思いましたが結論はでませんでした。まだ、私の身分と議員としてのブログの有り様は宙に浮いています。もうこれ以上、ブログ更新を休むことは不可能(私の信条からの判断です。)ですので更新させて頂きます。

私の処分について結論は出ませんでしたがもちろんブログの内容が議員として不適切だと言うことは議題には上がりました。処分について結論が出なかったと言うのか、議長預かりになったようです。途中でその場からの退席を命じられましたので退席させて頂きました。したがって結論は聞いておりません。
退席を命じられた理由は私が机をたたいて怒鳴ったからです。机をたたいて怒鳴ったことはとがめられて当然の行為だと思います。なぜ机をたたく、怒鳴るという行為をしたかの理由も合わせて報告しなければフェアではないので、ここで公開します。(ここは机をたたく、怒鳴る行為をした者自身の考えです。)まず、前回のブログで「議員辞職を求められた」という部分について「出処進退を明らかにすべき」と言った本人から「勝手に判断した。」と言われたからです。そのニュアンスとして、何を勝手に判断しているのか?と非難されたと感じたからです。受け手側の勝手な判断だと言われればその通りですが…。

出処進退を明らかにすべきと言われたその場で、言った本人に「それは議員辞職をせよということですか?」と聞いたとき、そうではないとか、その通りだとか答えずに「出処進退を明らかにすべき」としか答えていただけなかったわけですから、勝手に判断せよと言うことになりませんかね。だから政策分科会内の発言だけでなく、日々のブログの内容を持ち出しての「出処進退を明らかにすべき」=議員辞めたらどうですか?と受け取らせて頂いたのですが…。

話は変わりますが、NHK大河ドラマ軍師官兵衛の4月13日放送【第15回播磨分断】みられましたか?
私にとって印象に残る場面がありました。官兵衛が官兵衛の妻である光の兄、櫛橋左京進のところへ行き、毛利につくことを考え直してほしいと詰め寄る場面。櫛橋左京進は、官兵衛の首に刀を突きつけるが、官兵衛は刀を抜かない…。私もブームに乗っかって観ているているだけなので(岡田准一という役者さんを好きであると言う部分もありますが…)偉そうなことは言えませんが、刀を首に当てられ出処進退を明らかにすべきと迫られたとしても、私は刀は抜かないことにしました。私の首などは住民自治を実現する為にはたいしたものではありません。もし私が議員を辞めさせられたとしても、信念までは切れないでしょうし…。

ということで私が議員を辞める時がきたとしてもそれは誰かに出処進退を明らかにすべきと迫られたからではありません。信念を貫く為の最善策と判断した時です。