2014年2月25日

もう一つ、知らせておかなければ…

もうすぐ、日付で言えば明日から、
3月議会(第57回定例会)が始まります。
これで当選後、4回目の本会議、任期のほぼ1/4が終わります。
昨日、一般質問の発言通告を出しました。
今日は、予算質疑と予算以外の議案に対する質疑の通告を出します。

と言うことで、議案とにらめっこしながら“発言通告書”を作っています。
明日からバタバタするので現実逃避をかねて、ブログ更新です。
前々回「面白くなってきたっ!」、
前回「面白くなってきたっ!とも言ってられない…」の続きです。

先日、21日に議員研修が行なわれました。
何の目的で研修が行なわれるかを示されないまま、
開催通知だけが送られてくると言う不思議…。
研修を受けたり、出かけたりする場合
「こんなこと勉強したいっ!」と研修を探すか、
研修の目的や内容を見て、「これは勉強になりそうだなぁ」
と言うのが一般的な感覚だと思うのですが…。

しかし、さすがは議会運営委員会が取り仕切る研修です。
内容的には非常にためになりました。
日本の立法府や研究者にも良識があり、
まだまだ国民をないがしろにしていないことを実感できました。
兵庫県町議会議長会、参事の長濱秀次郎先生、ありがとうございました。
講演のタイトルは、「地方分権時代を先導する議会めざして」…
講演の中で先生が指摘、提言されたことを宍粟市議会に当てはめ考えた時、
私の気持ちはと言うと…申し訳ない、恥ずかしい…そんな気持ちでした。
「耳が痛い」とか、「情けない」というのも当てはまるかもしれません。

最後の議会側の挨拶では、
新人が6名入り、基本的なことからもう一度勉強を…
と言った主旨の挨拶がありました。
それが今回の研修の目的ですね、きっと…。
年度末のこの時期になって?まさか予算消化ではないですよね?

耳が痛かった部分、具体的にあげればきりがないのでタイムリーな部分を一つ…
先生の議会の権限についてのお話の中に
予算は、市民生活に関係する最重要議案である。
議会には、住民の声を予算に反映させる努力が求められる。
住民の要望は多様であるが、
財源に限りがあるので事業仕訳(仕分け)が必要である。
事業仕訳(仕分け)は、本来議会の役割である。

ここで、議員半数しか予算審議に関われないのは問題がある
議員の半数による特別委員会方式ではなく、
全員協議の常任委員会(通年)の導入を検討されたら…との示唆がありました。
導入できない理由が何かあるのですか?とまで言われてしまいました。
三重県議会の取り組みもご紹介いただきました。
実は、議会改革特別委員会の政策分科会では
これまで予算委員会の在り方を議論していました。
三重県議会の改革案も参考資料として紹介されました。
しかし、政策分科会の中で全員協議、常任委員会化が決まりかけていたのに
土壇場で大反対が起こり、
平成26年度予算も半分の議員で審議することになりました。
予算審議に参加できない議員からは、
これでは市民の負託にこたえられないとの嘆きの声が…。
4年の任期のうち、2回しか予算審議に関われない…おかしな話です。

研修が終わって、偶然にも政策分科会がありましたので
講演の内容を受けて
「全員協議、通年の方向でたたき台を作りますので、協議をしましょう。」
と分科会長が言った瞬間…どうなったか恥ずかしくて書けません。
ご想像にお任せします。
公金を使って、研修を行なった以上はその成果を還元することが必要です。
三重県議会など先進事例をまねて何が悪いのでしょうか?
国内に限らず世界中の研究成果や改革案は、アカデミックな共有財産ですよ。
使わないのは損です。政策分科会長としての私の主張、間違っているでしょうか?
機が熟していない?いつになったら熟すのですか?
時間がかかって非効率?必要なら時間をかけましょうよ。

根拠なき反論の次は、政策分科会の議題からこの「予算委員会の在り方」を外すか、
別の議題では結論を見たので議会改革特別委員会を解散する
という方向に持っていきたいようです。一体どちら様の意向なのでしょうか?
分科会長を押し付けておいて、しかも議題にあげ議論させておいてこんな具合です。
「政策分科会長なんてめんどうな役、良くも受けたね。」
と声をかけてくださった先輩議員、
今、その言葉の意味が分かりました。
めんどうをかけるから覚悟しておいてくれと言うことだったんですね。
さて、現実に戻ります。

2014年2月24日

面白くなってきたっ!とも言ってられない…

ここ数日、暖かい日が続いていますね。
この時期になるとなぜか「三寒四温」と言う言葉が思い浮かびます。
子どもの頃に先生から聞いたんでしょうね、きっと…。
改めて調べてみたら↓
「冬季に寒い日が3日ほど続くと、そのあと4日ほど温暖な日が続き、
また寒くなるというように7日周期で寒暖が繰り返される現象。
朝鮮半島や中国北東部に典型的に現れる現象で、日本でもみられる。
一般に寒い日は晴れで、暖かい日は天気が悪い。
日本では本来は冬の気候の特徴として使われたが、
最近では春先に使われることが多い。」だそうです…。

先日の大雪災害、被害がすごいようですね。
いまだに除雪など対応に追われているところが多いようです。
特に農業関係の被害は甚大です。
群馬県内農産物や農業用施設の被害額が247億6,200万円、
山梨県では70億9,100万円…。
山梨県は倒壊したビニールハウスの撤去費や再建費を今年度の補正予算として
県議会に提出するようです。

前回、「面白くなってきたっ!」と言うことでいろいろ書きました。
でも住民にとっては、面白がってもいられない
深刻な状態であることを認識しました。

前回の予算特別委員会の委員指名についての続きから…。
簡単に言いますと、この予算特別委員会、決算特別委員会と合わせて
会派内で交代しながら、議員の半数が委員になる慣例があります。
各会派を二分、無会派議員も二分して約半数で構成されるのです。

前回の選挙後は、
会派によって、メンバーに多少の動きはあるにせよ
A班、B班がこんな順番で動いていたようです。
メンバーを書き出して調べてみました…。
H20決算(A)→H22予算(B)→H21決算(B)→H23予算(A)→
H22決算(A)→H24予算(B)→H23決算(B)→H25予算(A)
今回の選挙後に当てはめれば、
昨年9月のH24決算と今回H26予算は別メンバーになります。
今回の予算委員の指名は、これまでの法則に従っているようです。
逆に、これまで複数の2期目以上の先輩議員がいる場で、
議会事務局に確認した内容が間違っていたことになります。
議会事務局の説明では、A→A→B→Bになるはずですし、
その方が理にかなっています。
この公会計サイクルでは決算審議の内容を次年度の予算には反映できませんから、
自ずと決算審議の内容を翌々年度の予算に反映するしかなくなりますし、
予算とその決算がセットで考えられ、普通はこうすると思います。
前期の例で言えば、H22予算とH22決算を同じメンバーで見られることになります。
事務局は事務局職員として普通の感覚でそう答えていたのだと思いますし、
私もすんなり受け入れてしまいました。
この時点でどれだけ申し合わせというものがいいかげんかがわかります。
怒鳴った先輩議員は「議運が決めたことに従え!」という言い方でした。
この発言から、本来はAABBと言うサイクルのはずなのに
意図的にABBAに変えたと思ったのですよ。
何期も議員をされていて
この申し合わせ事項を理解していなかったのはあなたですよ。
(書き忘れていました。「議運が決めたことに従え!」との発言に
賛同して野次を飛ばしていた方も同様ですね。)

まだここ1〜2週間で起こった出来事で
皆さんにお知らせしなければならないことがたくさんあります。
また改めて更新しますが、深刻です。
インフルエンザが流行っているようです。学校閉鎖の事態も…。
みなさん、くれぐれもご自愛下さい。

2014年2月22日

面白くなってきたっ!

まだまだ寒い日が続いております。
先日は関東方面の雪害があり、
かつての居住地である御殿場市もすごいことになったようです。
農作物も各地ですごい被害のようです。
消費者としては値段の高騰が気になりますが、
農家の方々にとっては私には想像もできないような気持ちであろうと思います。
被害にあわれた方々、お見舞い申し上げます。
これくらいしかできない私自身にも腹が立ちます。
そんな中、長野県の佐久市長がツイッターで
被害状況の把握や雪捨て場の情報提供などをして
対応が早い、暖かいと話題になりました。(私もフォローしています。)
逆に会食で天ぷらを食べていてバッシングをされた方もいますが…。

バッシングと言えば、オリンピックの選手に対する
東京五輪・パラリンピック組織委員会会長(元首相)の発言…
人の人生を何だと思っているのでしょうか?
勝手に日本の広告塔とでも思っているのでしょうか?
あの舞台に立つのにどれだけ苦労していると思っているのでしょうか?
それがわからない東京五輪・パラリンピック組織委員会会長、意味が分かりません。
もし、一方で「私は政治家である」と言っているのだったら
どうぞ足を洗ってください。
(そんなこと思う人はいないと思いますが…↓)
“政治”というキーワードだけで一緒にされるのは勘弁です。

このブログちょっと更新ペースが鈍ってきました…。
今日のブログタイトルは「面白くなってきたっ!」です。
それは宍粟市議会のお話ですが、
市民にとっては何ら利益にならない話なので申し訳ないのです。
(長い目で見れば議会の実情がわかり、
次の選挙にとって良い情報になるかもしれませんが…。)
前の更新からこれまでの間、それはそれはいろいろありました。
昨夜の感情、喜怒哀楽で言えば“怒”のままブログを更新したら
正確な情報が伝わらないかと思い一晩、クールダウンしました。
そうしたら「面白くなってきたっ!」のです。

議員の欠席…
まず、体調不良や家の都合で委員会などを欠席する議員が多いこと。
体調不良でほんの1〜2時間、市役所に出てこられないというのであれば、
自力で病院に行けないレベル…そんなにひどかったんですか?
その翌日にはお元気そうな姿、拝見しましたが…。
もし私が委員会を傍聴していた住民なら、ハッキリ言って理解に苦しみます。
議員は、議会活動が最優先されるはずですが、実際はそうでもないみたいです。
私も納税者、有権者の一人、そんな人に投票しなくて良かった〜。

昨日の議員協議会…。
これは全議員が出て各委員会や組合議会などの情報を共有する場です。
そこで報告する方は責任重大です。
(少し高い報酬には、その責任の重さも含んでいます。)
しかし、正確な情報がまったくと言っていいほど提供されません。
委員会と言うシステムは、効率的に議会運営をするためのシステムでしたよね?
あのレベルの報告なら全ての委員会を傍聴しなければならなくなります。
(言われたわけではないですが…)だから“会派”があるとおっしゃるでしょう。
“会派”で情報共有がされていればいいのでしょうか?
議会として“正式”な場で正確な情報を提供できないなら、
“会派”は単なるたまり場でしかないと思います。

予算特別委員会の委員指名…。
宍粟市議会は、予算と決算は特別委員会で審査しています。
委員会条例に定数については議会の議決によるとされていますが、
各会派を二分、無会派議員も二分され半数で構成されています。
前回は9月に24年度決算についてこの特別委員会ができましたが、
その時は議席番号奇数(結果的に上記の条件に当てはまるのですが)でした。
では次の予算(26年度)は、どうなるのか?
確認したら同じく“奇数”だと言っていました。
しかし、今回は前回(24年度決算)とは別のメンバーでという指名をされました。
私は議席番号1、つまり予算委員にはなれません。
ここも“会派”があれば交代できるのにとおっしゃるでしょう。
でも確実に半数の議員が入れないことにかわりはありません。
でもこれが議会運営委員会の決定だから従えと言うことらしいです。
ここも“会派”があれば議会運営委員会にも参加できるのにとおっしゃるでしょう。
ある先輩議員の方から、会派を作る努力もしないで個人的なことで時間を取るな!
と怒鳴られました。個人的なこと?
あなた方が作った申し合わせ事項(これを紳士協定と呼ぶらしいです。)
に文句を言っているわけではありませんよね?
そこにも議会運営委員会は調整協議と書いてあるじゃないですか?
だから議席番号奇数の指名でも、
会派内では交代することを認めざるを得なかったんですよ。
挙げ句の果てに、改選後の決算は誰がやっても同じ?
だったら会派内での交代も根拠が成り立ちませんよね?
無会派議員はそれぞれ独立しているので半数に割ること自体できないのです。
数字には加減乗除できる数字とそうでない数字がありますよね。
以前、別の場で数学的に無会派議員の4をいろいろとご説明いただきましたが、
私の頭では理解できませんでした。
わざわざ丁寧にご説明いただいた先輩議員、すみません。
無会派議員というくくりで考えれば、それは単なる1の集合体で、
票決でもし意見が一致したら1+1+1+1=4と数えてもらって構いません。
しかし、票決前に勝手に足したり、割ったりしないで下さい。
“会派”は政策、理念が一致する方々の集合体ですから5人だったら5、2人なら2…
票決前に足したり、割ったりしてもらって構いません。
国政でどの政党が何議席とるかみたいな話は、
人数=票決時の数という暗黙の了解があるからではないでしょうか?

だめです。クールダウンしたはずなのに“怒”が私を支配し
書きながらますます面白くなってきてしまいました。
長くなりそうなので打ち切ります。

何をされても、何を言われても楽しめるようになってきました。
次から次へ各方面からいろいろご指導ありがとうございます。
おかしいことはおかしいので、
(住民のためにも、自分のためにも)受けて立ちますよ。
個人名をここに書いても良いのですが
挑発にのるレベルの低次元の話なのでやめておきます。
有権者の皆さん、何が正しいのか?その目で確かめてください。
私が全て正しいとも思っていません。
結果的に間違っていることの方が多いのかもしれません。
しかし、現時点で正しいと思える判断、主張をしていることだけは
胸を張って言えます。

2014年2月15日

右、左、保守、革新…。

昨日、関東方面は結構な積雪だったようですね。
私のゆかりのある地域、御殿場市はそれはそれは大変だったようで…。
東名高速も通行止めになったりと交通機関にも影響が出たようです。
きっと車が立ち往生したり、凍った路面に足を取られ転倒したりもあったでしょう。
低気圧の通る位置や寒気の出っ張り方、海水温などいろいろな条件が
“雪”の降り方に影響しているのでしょう。
まだまだこんな状況が続くと思います。皆さん、ご注意下さい。

今回のブログは人に対するレッテルの問題について少し書きたいと思います。
私は日本の片隅で“政治”に少しばかり関わっている為に
「あなたは○○党?」とか「結局のところ保守?」などと聞かれることがあります。
また、それと同時に「右?左?」という探りも入れられます。

よく右翼、左翼と言いますがネット上では、
「左翼・右翼とは、政治的立場や政治思想や政党などを、
1つの側面の政治的スペクトルに沿って位置づける、一般的な方法である。
伝統的な意味では革新勢力を左翼(左派)、保守勢力を右翼(右派)と呼ぶが、
時代や立場や視点によっても変化する。」と説明されています。
1つの側面の政治的スペクトル…と言うところが不可解ですが、
今の私の感覚では、天秤の右側に多数派、左側に少数派くらいのものです。
余計に不可解になったかな?

そもそも革新勢力を左翼(左派)、保守勢力を右翼(右派)というかは、
そもそもフランス革命あたりの話らしいです。
1789年、王族や貴族から重い税金を課せられていた市民の怒りが爆発。
国王に民主的な議会の創立を認めさせ、そこで新しいフランスの憲法を作ることに。
議会の中で「王様やあるいは貴族の権利もそれなりに認めるべきじゃないか?
そんなに大胆に変えるべきじゃない」という意見と、
「これ大胆に変えてしまえ!貴族や王様たちなんて追い出してしまえ!」という意見が激しく対立。
この時に「王様の権利は、それなりに認めるべきだ!」という人たちが、
いわゆる“保守派”が、議長席から見て右側に、
「もっと人民の権利を認めるべきだ!王様たちは追放すべきだ!」と考える
“革新派”が、左側に座っていた。
ここから「今の伝統をなるべく守るべきだ」という保守派の人たちのことを‘右翼’といい、
「今の世の中を引っくり返して理想の社会を作るべきだ!」という革新という人たちのことを
‘左翼’という分け方になっていった。何じゃそりゃ…

私の解釈では右、左、保守、革新…
これは対極(右の人が左を、保守の人が革新を)を自分たちとは違うと言いたいが為の言葉でしかありません。
同じ極の人たちが「僕たち仲間だよね。」「あいつらは敵だよね。」と仲間意識を確認するだけの分類でしかないと思います。
中立とか中道って言いながら、多数派にくっつくことが信条の人たちもいるでしょうし…。

と言うことで私は一つの軸の二極で位置づけされ、レッテルを貼られるほどシンプルな思考で生きていないようです。
あるときは右、そしてまたあるときは左、良い伝統(だと思ったこと)は守り、悪しき慣習(と感じたもの)は断ち切る、
既得権益を守るような姿勢には断固立ち向かう…。
草の根運動はがっちり根を張るという意味もありますが、一方で根無し草みたいに柔軟なのだと思いますし、そうありたいと思います。
レッテルを貼るような愚問…聞き流すしかないですね。

2014年2月10日

ここ何日間かで考えたこと…

久しぶりのブログ更新になってしまいました。
2月に入って1日〜2日は、子ども達対象のスノーキャンプをして
3日には節分、4日には映画鑑賞、散髪など少し議員としての仕事から外れていました。
と言っても、議員とは決まった通勤、勤務時間の概念がないので何とも言えませんが…。

4日夜には、宍粟市に大雪警報が出て
翌日5日の朝まで続き、学校が臨時休校になりました。
今回も被害はなかったと思うのですが、南北に42kmある宍粟市…
雪の降り方は、南北でずいぶんと違いますが、警報は市全体に出ます。
市全体ではなく、各学校で判断する方が実態に合っているような気がします。
皆さんはどう思われますか?
学校は何かあった時の“責任”のことが頭をよぎるのでしょうか?
保護者は何でもかんでも学校に言って行くような風潮も考え直さなくてはいけません。
家庭教育や躾(しつけ)の問題は、学校も毅然と突き放した方がお互いの為かと思います。
そう言うことを抱え込んで、勉強については家庭でも見てほしいと言ってしまう学校
…何かおかしな感じになっている気がします。

今回のブログは前回更新から今回までに参加した会議や講演会などから感じたことを記事にします。

2月6日には移動県教委?を傍聴しましたので、まずはそれについて…
第20回兵庫県教育委員会が宍粟市で行なわれたので、傍聴に伺いました。
議事については非公開だったので、報告事項を聞いた訳ですが、正直言って“不満”でした。
県教委の方針に基づき、西播磨地区でこんな事業が行なわれていますという報告でしたが、
気になったのは目標と成果の関係(評価)についてです。
何の為に…事業が行われているということはたくさん掲げられています。
しかし、成果報告では、こんなことをしている、何を何回やった、何人参加した、何%の学校が取り組んでいる…
私の薄ぺらな知識から検証すると「これは結果(アウトプット)であって、成果・効果(アウトカム)ではない」と思いました。
今の行政評価の主流(できていないことが多いのでめざしているところ)は、アウトカム指標に基づく評価です。
例えば…「生きる力を育成する」為の事業があれば、成果は「生きる力が育成されたかどうか」ですし、
なぜ生きる力が必要かを考えれば、その先にも成果が見えてきます。
それに伴って生きる力とは何か?をもっと具体的にしなければならなくなります。
そういう評価ができていないことは、子どもにとっても教職員にとっても不幸なことです。
何をめざしているのかわからなければやる気なんて出るわけがありません。
納税者は事業の費用を負担しているのではなく、事業の成果に対して投資をしているのだと思いますが…。

2月8日には、地域医療講演会が開催されましたので参加しました。
一番の収穫は、住民自治が実現できなければ地域医療は守れないと言うことを実感できたことです。
講演会は地域医療を守る為には「お医者さんを暖かく迎える地域、お医者さんを育てる地域にしていくことが必要」みたいな主旨だったと感じました。
講師の伊関友伸先生のお話は大変勉強になりました。そこでおっしゃっていたことを“我がまち”に当てはめた時には
「それは都合が良すぎやしないか?」という感じがしました。
お医者さんなど病院関係者に限らず、まず住民が暮らしやすい、住んでみたいと思えるまちにしなければ地域医療は守れません。
住民参画、住民自治が進まない原因を考え、解決していかなければなりません。地域医療個別の問題ではないと思います。
伊関先生のなぜ地方自治体が機能不全を起こしているか?についてのお話の中で
「お任せ」の国民にも問題がある、何でも行政にお任せで上手くいかないと行政をたたく、公務員が頑張ってもほめない、人材など必要な投資をしない…
というところは特に印象に残りました。
しかし、私の考えではこれは行政主導でまちづくりをしてきた結果でしかありません。
地方自治体が機能不全を起こした原因なのでしょうか?

という感じでいろいろ考えるところが多かった2月の始まりでした。
いまもチラチラと雪が舞っております。
だんだんと春は近づいていますが、皆さんくれぐれもご自愛下さい。