2016年12月28日

2016年を振り返る【雑談】

宍粟市では、昨夜から今朝にかけ雪が降りました。多いところでは30cmほど積もったようです。それでも自然雪のスキー場オープンには、まだ足りないようです。お正月までにもうひと降りを期待しています。年末、インフルエンザやノロウィルスによる感染性胃腸炎が流行しているようです。皆さんご注意ください。

2016年を振り返る
 年末の恒例行事といえば…年賀状を書くことでしょうか?議員は選挙区内へ年賀状を出すことは、禁止されています。公職選挙法の第147条の2では、「公職の候補者又は公職の候補者となろうとする者(公職にある者を含む。)は、当該選挙区(選挙区がないときは選挙の行われる区域)内にある者に対し、答礼のための自筆によるものを除き、年賀状、寒中見舞状、暑中見舞状その他これらに類するあいさつ状(電報その他これに類するものを含む。)を出してはならない。」とされています。しかし、私は全国を転々としているので、だいたい50枚くらいは年賀状を書いています。毎年、1年間撮り貯めた写真を年賀状に印刷することになるのですが、「そうそう、あんなことがあったな〜」と“年賀状に載せる写真を選ぶ” という目的を逸脱して、1年間を振り返ることになります…。ということで、2016年をチョット振り返ってみたいと思います。

1月から2月
 何と言っても「修士論文の提出と報告会」が大イベントでした。宍粟市に引っ越してきたのと同時に、40歳から鳥取大学地域学部の大学院で、“地域学” を学び始めました(これがなければ、議員なんてやっていなかったと思います…)。2年間の休学を挟み、5年間でやっと修了することができました。車で片道1時間半の道のりを通いました。卒業してから鳥取に行くことは無くなってしまいました。
2月
 会派による市民懇談会を市内4会場で行いました。そして、12月議会で “継続審査” になっていた各種証明書をコンビニで受け取ることができるようになるのに伴い、その手数料を窓口より100円低く設定する手数料条例の改正案の審査をしていたのですが、委員会での結論が出た後に議案が撤回されました。私が委員長をしている常任委員会で何度も審査していた案件であり、議案撤回というとても不誠実な対応にはっきり言って腹が立ちました。
3月議会
 幼稚園設置条例の一部改正に対しての “修正案” が可決され、市内(波賀地域)での3歳児教育の条例化ができました。認定こども園の設置に同意しなかったら、3歳児教育(それまでは要綱により実施)をやめますよ…という幼保一元化を進める行政サイドの交渉カードが切れない状態になりました。幼保一元化と3歳児教育は、別次元の話だと私は思っています。
4月
 熊本地震の災害ボランティアに息子と参加しました。いろいろと良い経験になりました。そして、これまで何も知らなかった熊本が好きになりました。まだまだ復興の道半ば…その後は何もできていません。息子はボランティアの経験を校内の弁論大会で発表しました。中学生なりにいろいろ感じるところがあったようです。熊本を応援するとともに熊本に感謝しています。
5月から
 市内での “街頭演説” を始めました。最初は演説の内容、場所など手探り状態でしたが、半年以上が過ぎやっと定着してきました。「見かけたよ」「聞いたよ」という声もいただけるようになりました。
6月議会
 国民健康保険が値上がりしました。国保は全国一律の保険料だと思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、市町村が決めています。宍粟市は、兵庫県内でも非常に高い部類に入ります。私の場合(配偶者の所得なし、子ども3人)で、年間53,700円の負担増(年額605,900円)となりました。公務員の方々は、国保じゃないので、国保に加入している庶民の痛みは理解できないでしょうね…。
7月
 児童養護施設の子のホームステイを昨年に続いて受け入れました。受け入れをした子は4歳の女の子、今年は「お父さん」と呼んでくれました。普段は「父ちゃん」なので、ちょっと照れくさい5日間でした。
8月
 今年も甲子園球場に何度も通いました。かつて住んでいたことがある徳島県の代表、鳴門高校の応援に行きました。今夏は準々決勝まで進んでくれましたので、随分と長い間、楽しみました。
9月議会
 平成27年度の決算審査がありました。決算自体には賛成しましたが、決算の中身は酷いものでした。特に市民の自主的、主体的活動を支援する助成金のほとんどが官製団体に支出されていることには、憤りさえ感じました。行政が事務局をしているような団体でなければ、市民活動はできないのか?自治会(地縁団体)の許可がなければ、市民活動はしてはいけないのか?表向きは応募に制限はかかっていませんが、Uターンで帰郷した若者なんかがまちづくりに関わろうと思って、助成金を申請すると事前審査で蹴られることがあります。私が指定管理者の社員だった時に、私が理事を務めるNPOから助成金を申請したことがありますが、何度も申請書の書き直しを指導され、何度も書き直し、受理されたにも関わらず審査のテーブルにのっけられることなく、「申請はなかったことに」された経験があります。そして、税金が二重に支出されることになる(指定管理料のことを言っていたようですが、それはNPOとは別組織です)から申請は不適切だと言われました。きっと当時と状況が変わったのでしょうね。二重にも三重にも補助金、助成金を受け取っている団体がありました。
10月
 市民懇談会(議会報告会)がありました。これまでの議会報告会とは違い、ワークショップ形式で行われました。想定では参加者は一つの会場で30人程度、10人×3つのテーブル、各テーブルに議員が2名というスタイルでした。参加者が少ないところでは、1つのテーブルで行われたところもありました。自分の担当した会場では3つの会場のうち2会場で参加者が少なく、無理やり一つのテーブルで行われ、そこの担当をさせられました。全体で行う趣旨説明も全会場でさせられました。どう考えても不条理です。主担当は広報広聴常任委員会であり、そこには3つの常任委員会から2名ずつが選出されています。そして、議会報告会の各会場には、必ず広報広聴委員会のメンバーが配置されるようになっていましたが、その方たちは何もせず、座っているだけ…押し付けられた感しかありませんでした。
10月末から11月にかけて
 会派で視察に出かけました。今年は、岐阜県立森林文化アカデミー、八百津町のB&G海洋センター温水プール、宮田村、新城市を視察しました。森林文化アカデミーは、今度、宍粟市にできる兵庫県立森林大学校と地域連携の参考に、八百津町は、宍粟市にできた温水のB&Gプールの運営の参考に、宮田村は、耕作放棄地がないことで有名です。宍粟市の耕作放棄地対策の参考に、新城市は、若者議会という仕組みで若者がまちづくりに参加していることで有名です。宍粟市ではほとんど行われていない、若者によるまちづくりの参考になりました。そして、12月議会では初めて本会議場で「政務活動報告会」が行われました。
12月議会
 議員の期末手当アップ、議員定数の削減が決まりました。市長与党会派(自称?)の代表質問に答える形で、現市長の2期目の選挙への出馬宣言も行われました。なんか古〜いなぁと感じましたが、そんなものでしょうか?今、地方自治と言うものは、どんどん進化しています。それと比例して、活性化していると私は見ています。取り残された自治体は、どうなっていくのでしょうか?そんな地方自治体の未来は、消滅でしょうか?そんなことを考えながらの年の瀬です。皆さん、良いお年をお迎えください。

 10年ほど続けているランニング(…と言っても普段はなかなか走り込みができていません)ですが、10km、ハーフ合わせて9つの大会に参加できました。来年2月には、念願のフルマラソン復帰する予定です。姫路城マラソン、完走できれば5回目のフルマラソン完走になりますが、どうなることやら…。

2016年12月23日

12月議会・会派代表質問【雑談】

宍粟市では、風も止み、年末とは思えないほど暖かです。新潟県糸魚川市の大規模火災も、鎮火したとの報道…。しかし、創業350余年の新潟県最古の酒蔵を持つ “加賀の井” 酒造さんが、全焼との報道も…。フェーン現象で乾燥した空気が日本海側に流れ込んでおり、火事が起こりやすい状況もあったようです。約20年前、住んでいた者として、ニュース映像で見る糸魚川駅前(火災現場)は、懐かしい風景でした。私が住んでいたのは、市街地から少し離れた山あいでしたが、駅前にはしょっちゅう出かけていたのでとても残念です。糸魚川は、雪深いところです。年末年始大変でしょうが、支援の手が届くことをお祈りします。私も何かできることがあれば、応援しようと思います。

会派代表質問
 12月議会では、私が所属する会派を代表して、質問をさせていただきました。① 宍粟市の教育(全国学力・学習状況調査と幼保一元化計画)について、② 住民投票条例について、が質問の大きな柱でした。今回は、「① 宍粟市の教育について」代表質問を振り返ってみたいと思います。画像は、平成28年度の「全国学力・学習状況調査」の結果(平均正答率)を、全国1位、全国、兵庫県、宍粟市の4つで比較したものです。〇〇Aというのは、基礎問題。〇〇Bというのは、応用問題と考えてください。全国平均と比較すると、小学生で4.1〜5.5ポイント差があります。中学生では、0.4〜3.3ポイントの差です。全国1位だった自治体と比較すると、小学生で6.2〜10.5ポイント、中学生で4.3〜10.0ポイント差があります。
 この学力調査は、国公立学校では、ほとんどの学校が参加していますが、私学は、約5割しか参加していませんので、私学が参加したら、東京がダントツ1位で平均値もグーンと上がると言われています。実際のところ、宍粟市の子ども達は、“学力” という面では、相当水をあけられているようです。私自身、“学力” が、人間の評価を決める唯一の尺度だとは思っていませんが、「認知スキル」(テストや検査などによって測定される能力)ですので、非常にわかりやすく、比較が容易です。そして、競争を煽る気もありません。これでテスト対策のような授業が横行するようなことがあったら、それこそ問題です。
 教育委員会は、「学力なんてそんなに高くなくても良い。学力が高い子は、大学などへ進学してしまうので、町に残らないし、戻ってこない。それが人口減の要因にもなる」といったニュアンスのことをよく口にします。確かに社会的に影響力のある人たちの「秋田県は小学生の学力テストの結果が1位ですが、それでどんな良いことがあったのか?勉強のできる子を都会に出すばかりで、出生率が特に低く、1村を除いて県内の全自治体がいわゆる “消滅可能性都市” とされてしまった。自殺率も全国でもっとも高い県の1つです。もちろん学力テストの結果が高いから、そうなっていると言いたいわけではないですが、少なくとも学力の高さが地域のプラスになっているとはまったく思えない」という論調があることは確かです。しかし、その先には「夢と希望をきっちり見せる教育、自分に自信を持ち、集団に安心を抱けるようになる教育」、「学力のあるなしだけではなく、その先をどうやって生きていくかという “生きる力” の教育」の重要性を訴えています。これは、「非認知スキル」の重要性を言っているのだと思います。この「非認知能力」は、目には見えない(数値化しづらい)能力ですので、定義が難しいのですが肉体的、精神的な健康、忍耐力、やる気、自信、協調性などを指すと言われています。
 
アクティブラーニング? 
 代表質問では、この学力調査の結果と今、盛んに言われている「アクティブラーニング」との関係性を宍粟市はどう捉えているか、市長、教育長に聞いてみました。今回、議場に持ち込んだのは「ラーニングピラミッド」という、図です。学習の定着率というところは、根拠が不明確で?がたくさんつくような印象ですが、学習形態の分類という点では、わかりやすいのでそれを説明した上で、議論の材料にさせていただきました。文部科学省なんかが、学力が高いと言われる自治体や学校でどんな教育が行われているのか調査し、この「アクティブラーニング」というものにたどり着いたのだと思います。市長がこの件について、自身の見解を示せないのは色々な事情で仕方ないかもしれませんが、教育長もよくわかっていない気がしました。先生方に「アクティブラーニングを研究するように」という指示は出しているようですが、きっと現場の先生方は何をどうして良いか分からないと思います。グループディスカッションや教えあい等をすれば良いのか?それも違うと思います。あまり議論が深まる気配が感じられなかったので、私の考えだけを述べさせていただきました。「もし、アクティブラーニングが効果的だと考えて、その手法だけを取り入れるのは危険である。忍耐力、やる気、自信、協調性(非認知スキル)が育っていないと、また育てようという気がないと、どんどん学習の場から、距離を置く子どもたちが増えてしまい、差が広がると思う。現在の学力調査の結果は、学習形態の問題ではなく、忍耐力、やる気、自信、協調性など(非認知スキル)が育っていないことの方を課題と捉えるべきではないか」と言いたかったのですが、伝わったかどうか…。文部科学省が言っているから、その手法が万能薬だと思うことは危険だということです。後日、神戸新聞に『県教育委員会には、教員から「何をしたらいいのか」との不安の声が寄せられる。「アクティブ(活動的)という言葉のイメージから、単にグループ学習をすればいいと勘違いしている教員も少なくない」と担当者。今月開いたフォーラムでは、専門家が「話し合うだけでなく、従来の講義型や教科書をじっくり読む学びも大切」と指摘。県教委は今後、教員向けの研修を検討している。』との記事が載りました。卵が先か、ニワトリが先かではないですが…非認知スキルを高めることが必要だと思います。学校の授業をたまに見学しますが、学ぶ楽しさや、勉強の仕方みたいなものを教えられないまま、知識だけが押し寄せてくるような感じがします。アクティブラーニング的な活動も目にしますが、そこに参加できない子(置いてきぼり?蚊帳の外?に見える子)は、確実にいます。塾に行かないと学校の勉強が理解できないみたいな状況は、やっぱり考え直さないといけないのではないでしょうか?ここから、幼保一元化、幼児教育の質問に繋がっていくわけですが、それについては時間があれば報告します。

2016年12月22日

12月議会閉会【報告】

 宍粟市は、昨夜から今日にかけて風が強く、時折雨も降っています。これは全国的な状況みたいですね。そんな天候の中、宍粟市波賀町にある “ばんしゅう戸倉スノーパーク” では、山開き、安全祈願祭、雪乞いの神事がありました。しかし、まだまだオープンには程遠い状況です…。このスキー場は、私の家から、車で30分ほどのところにありますので、平日でも少し時間があれば行くことができ、ホームゲレンデにしているところです。スケジュール帳を見直したところ、昨シーズンは雪不足もあり、3回しか行けていませんでした。今シーズンは、市外の友人も誘って、市の観光に少しでも貢献できるように頑張ります。年末にきて、インフルエンザやノロウィルスなどが流行し始めているようです。忘年会などでお忙しい時期かとは思いますが、しっかりと体調管理しましょう!(私が若い頃に住んでいたことがある、新潟県糸魚川市で大規模な火災が発生しているようです。強風に煽られ、燃え広がっている様子…。早く消し止められ、被害がこれ以上広がらないことを祈るばかりです。冬は火の元への注意も必要です。)

12月議会での主な出来事
 12月20日に宍粟市議会定例会(12月議会)は、閉会しました。今回の主な出来事としては、国の補正予算から、学校改修の補助金が降りてきた為に、① 学校施設の大規模改修(全面改修)にかかる費用を合併特例債で賄ったこと、② 施設の増築、改築又は改修に使える補助金が、特例を使って、新築物件に適応されたこと、③ 市長、副市長、教育長の期末手当を人事院勧告に従って引き上げたこと、それにつられて議員の期末手当も引き上げられたこと、④ 4月末の選挙から、議員定数が2減らされ16になったこと、⑤ 議員定数削減の議案に対しての私の反対討論の一部について、撤回(議事録から削除)するよう求められたことでしょうか?なかなか、すんなり「ハイそうですか」とは賛成できないことばかりです。

一つひとつ見ていくと…
 ①は、国から学校施設環境改善交付金等で小学校分1,071万円、中学校分で5,326万円が降りてきました。それに対し、小学校分で1億円、中学校分で3億4,900万円の合併特例債を新たに発行しています。なんやかんや合わせて市債は、7億800万円増えて、今年度予算で31億3,900万円になりました。ここで問題になってくるのが「これは国がその70%を後で補填してくれるから、市の実質的な負担は少ない」という、“有利な起債”というヘンテコな論理です。地方交付税に単に上乗せされてくるような状況ではなく、地方交付税はどんどん減っていますので、例えば100億の地方交付税が約束されていて、これまでの起債の70%(毎年40億程度)が上乗せされてくるならば、百歩譲って “有利な起債” と認めましょう。しかし、地方交付税がこれから90億になり、80億になりしてきた場合、果たして “有利な起債” と言えるでしょうか?平成33年(2021年)には、歳出が歳入を上回る=赤字になるのです。その時の地方交付税の予測は87億です。お買い得感だけで大規模改修を急ぐのは疑問です。その陰で、幼稚園や保育所などの老朽化は、放置されています。
 ②は、市内には教育集会所という施設がいくつかあります。どれも老朽化が進んでおり、その使命を終えたと判断されたことから、地元自治会への無償譲渡が進められています。しかし、老朽化した施設をそのまま譲渡されても活用の道がないことから、「その施設等を増築、改築又は改修することによって整備する事業に要する経費(取壊し費用を含み、用地費及び土地の造成等に係る費用は除く。)で市長が必要と認めた経費」の90%を補助する制度が作られました。あくまで “増築、改築又は改修” です。“増築と改修” は、今ある建物の修繕や改造ということですが、“改築” とは「今までの建物を取り壊して、これと位置・用途・構造・階数・規模がほぼ同程度のものを建てること」を指します。全部を取り壊して新しく建て替えることも改築にあたります。それならば要綱にもうたわれていることだし、良いとしましょう。しかし、今回の案件は、今立っている建物とは別の場所に新たな建物を建てる “新築” です。ここには、「市長は、補助事業の目的に照らして、特に必要があると認めた場合は、前条の規定に関わらず、必要な措置をとることができる」という特例を使って、補助金を支出しようとするものです。問題なのは、市長の判断の根拠が示されていないこと、また担当課が以前に議会に示した説明資料を改ざんして、「新築もOKだと説明していましたが…」と議会を欺くような対応をしたことです。私たちも軽く見られたものです。
 ③は、委員会と本会議で修正案を提出しました。この増額分を教育費(年度内で予算不足を理由に中止に追い込まれようとしていた放課後チャレンジ塾の費用)に回すように求めましたが 、いずれも賛成5、反対11で否決になりました。結果として、放課後チャレンジ塾は、年度いっぱい継続されることになりましたので、良しとします。期末手当の増に反対したので、その分は政務活動費に回させていただきたいと思います。
 ④、⑤は私の反対討論の原稿(削除を求められた部分、※以下、下線部も含む)をここにアップすることで説明に代えさせていただきます。賛成10、反対7で議員定数は2削減されました。自分たちの期末手当アップの議案に賛成しておきながら、市の財政状況を理由に定数削減…。これを支離滅裂というのだと思います。
__________
 発議4号「宍粟市議会議員定数条例の一部改正について」反対の立場で、討論を行います。今回の条例改正の提案理由には、議員定数を削減する根拠として、①「本市の財政状況」、②「将来の人口減予測」、③「市民感情」、④「行財政改革の現状」、⑤「他市との比較」となっていますが、具体的なものは何も示されておらず、根拠になっていません。
 財政状況がどうだから削減するのですか?将来の人口予測がどうだから削減するのですか?どのような市民感情に配慮して削減するのですか?行財政改革がどういう状況だから削減するのですか?人口、面積、財政・地域経済の状況が違う他市との比較が議員定数削減の根拠になるのですか?なぜ、削減数が2なのですか?それを明確に示せないような議員、議論できないような議員がいるから、議員が多い、報酬が高いと批判されているのではないですか?何かをしても、何もしなくても批判されるのが議員という仕事です。まずは、議員全員が報酬分の仕事をしていると胸を張って言える状況を作ることが先決です。※自分の仕事を事務局や第三者にやらせているような議員、議会報告会で一言も発言しないで高みの見物を決め込む議員、公式の場では発言、議論できないのに裏で地元や関係団体への利益誘導に勤しむだけの議員がもしこの発議に賛成するようなことがあれば、それこそ議会は不要であることを認めたことになります。以上の理由から発議4号に反対します。
__________
 別に、ある特定の議員を指しているわけでもないのに、侮辱発言なんですって…。一般論ですし、市民は「議員なんてみんなこんな感じでしょ?」と思っていらっしゃいますよ。皆さん心当たりがあるのでしょうか?一方で、賛成側は質疑や討論では、個人名を出して「5月の議員協議会でこの件を持ち出した時、鈴木が反対したから、議員定数が議論されなかった」とか、「議員を誹謗中傷する議員がいたから、発議できなかった」ようなこともおっしゃっていました。(それは議事録に記録されますし、私にとって何ら不利益はありませんので、放置しました。)一人が反対したからって、物事は決まりませんよね。「議論すべき」という意見が多数を占めれば、しっかりと議論されていたはずです。今回賛成された議員のみなさんは、その時、だんまりを決め込んでいたでしょう?「鈴木の侮辱発言削除」の件は、議会運営委員会にかけられて本会議が1時間ほど中断しました。これについては大変申し訳なかったと思っています。議運が決めたことですので、それに従って私の発言は削除されました。
 もう一つ、今回の定例会終了後に宍粟市議会としては初めて「政務活動報告会」が行われました。議場で、中継をしながらです。その報告の中に、「行政がいろいろと手厚い補助金を制度化しているのに、宍粟市民は自ら努力しようとしない」とか「宍粟市民は、よそ者を受け入れるおおらかさがない」とかびっくりするような発言がありました。先輩議員の方々は、市民をそんな風に見ているんだなぁ〜と実感しました。「それって市民のことではなく、自分たちのことでしょ?」と突っ込みたくなりました。

2016年12月19日

“街頭演説”第5ラウンド終了【報告】

 
宍粟市では、先日(先週の金曜日?)北部の里からも積雪の便りが届きました。これまでは、「山が白くなった」という周囲の山々から雪化粧のお便りだけでしたが、生活圏にも冬がやってきました。…と思っていたら、ここ2、3日は良い感じに暖かくなっています。それでもクリスマス時期にはいわゆるクリスマス寒波が来るようです。ノロウィルスによる感染性胃腸炎?が流行っているようです。皆さん、気をつけましょう。

“街頭演説”
 5月から始めた“街頭演説”ですが、内容を少しずつ変え18日に、第5ラウンドを終えました。市内で12ヶ所(付近での行事の関係などで飛ばしたところもありますが…)を5周したので、回数にして60回近くをこなしたことになります。徐々に、本当に徐々に「聞いたよ」と言ってもらえるようになりました。それに応援や感想もほんのちょっとだけいただけるようになりました。基本が草の根運動ですから、これくらい地道でゆっくりな方が良いみたいです。最近は、次の選挙が近づいてきたこともあり、地盤固めに奔走されている方の姿をよく目にするようになりました。また、地盤の意向で、がんじがらめになっている方もいらっしゃるように見えます。後援会や支援団体などの地盤を持たないことが、これほど楽なものかと実感しています。拠り所になるのは市民(弱者、庶民)の声なき声と自分の信念だけ…是々非々で行動するにはこれくらいの緩さが必要だと思います。「選挙は勝たなければ意味がない」とおっしゃることもよくわかるのですが、選挙は市民による政治家の評価、審判であるので、必勝パターンはないような気がします。それぞれが、それぞれのスタイルでやれば良いことですが、「議員本来の仕事をサボりすぎてはいませんか?」、「議員としてやるべきことはやりましょうよ」ということは現職の方々に言っておきたいです。そんな議員が議員定数の削減を言い出すってことは「自分はしっかり仕事をしている」と思っているのでしょう。集票、口利き、利益誘導、ろくに議論もせず市長提案には基本賛成っていうのは、議員のお仕事でしょうか?“街頭演説” 第5ラウンドの原稿をアップします。
__________
 これまで“街頭演説”では、宍粟市の人口減の問題、そこに果たす政治・政治家の役割などについてお話しさせていただきました。今回は、合併から15年後、東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年までに、宍粟市は何をしなければいけないのか?その辺りのことを、みなさんと考えていきたいと思います。その中で私自身の現在の考えを主張させていただきますので、それに対するご意見も頂ければ幸いです。
 戦後の第一次ベビーブームと言われた、昭和22年から24年に生まれた方々、いわゆる団塊の世代が75歳以上の後期高齢者になり、高齢者の福祉に関わるお金が膨れ上がり、そのピークを迎えると言われているのが2025年です。これは2025年問題と言われ、何度かは耳にされているのではないでしょうか?
 現在は、少子化です。そしてこれからは、支える世代がどんどん減っていくことで高齢化率はどんどん上がっていくわけですから、それに備えて社会保障、医療、介護などの仕組み、お金の使い方を今必死になって工夫しているのが現実です。だいたい10年後を見据えて、今どうするべきかを考えています。宍粟市は、日本全体の傾向よりも先に少子化、高齢化はやってきています。これまでの街頭演説でも申し上げましたが、これまで国や県の指導、指示に従うだけで独自に地域課題への解決策を考えてきていないのが宍粟市です。いろいろと試行錯誤してきたけれど、なかなか結果が出ていないのならまだ良いのですが、残念ながらそうとも思えません。私はまだ宍粟市民になって6年ですので、「合併前のことなんか何も知らないくせに、よそ者が、生意気だ」とさんざん批判されてきましたが、逆に6年しか住んでいないものが感じるということは相当なものだと思います。これまで国や県の指示に従っていれば何も問題ない、市や町は、国や県の従属機関だという認識があれば仕方のないことかもしれません。実は、地方分権の流れでこの上下関係というのはなくなったのですが、国や県に頼っていれば楽というのが本音でしょう。だって国が…、だって県が…と言い訳していれば、市民もだったらしょうがないよね、となってしまうわけですから。
 福祉の面、特に高齢者福祉においては先ほど申し上げた2025年問題に、いろいろ対応していこうとしています。というか対応しなければ、高齢者や小さな地域を切り捨てるしかないというのが正確です。宍粟市は国や県の傾向より高齢化率は高いのが現実です。この高齢化率、最新のデータでは、国全体で25.1%、兵庫県では26.9%、宍粟市は33.2%という状況です。この数字から見ても国や県の指示をただひたすら待っている段階、なんとかしてくれとお願いしている段階ではないことは明白です。そして、宍粟市は、旧4町ごとにこの高齢化率に差があります。当然、人口減が著しい地域は、高齢者の割合が高くなっています。ここは、常々申し上げているところなのですが、旧4町または7中学校区など小さな括りで人口の動き、年齢構成、社会資源の分布などを分析し、目標を立て、それを公表し、地域住民に協力を求めていく必要がありますが、宍粟市では合併後「宍粟はひとつ」という耳障りの良いスローガンのもと、地域の格差を隠そうとしているように思います。その格差というのは、はっきり言って、南高北低です。これまでの経緯の中で南が高く、北が低いこの南高北低が固定化されてしまったのならば、これからはこれまで蓄積された社会資源を、北が高くなるようにしていく必要があります。在宅医療の充実、施設収容から地域生活への移行などを、国や県は求めていますが、宍粟市はそれに対応できるだけの体力もなくなっています。つまり、対応が遅すぎるのです。介護保険の制度は来年4月から大きく変わりますが、宍粟市は残念ながらその準備がまだ整っていません。そのしわ寄せは、高齢者にのしかかります。地域に受け皿がないということは、切り捨てるということです。税金を納められなくなり滞納が増え、自己負担の増加から、福祉サービスを我慢する方も増えていくでしょう。
 これは、2025年問題と言いましたが、何度も申し上げる通り宍粟市はもう何年も前から、この問題に直面していますが、それに対応しようと必死でもがいた形跡がありません。国が動き出してからでは遅いことを自覚できていません。もう一つ、私は宍粟市の2020年問題ということを提議しようと思います。合併から15年後にやってくる財政の問題です。合併した市町村は、これまでの間、宍粟市で言えば4つの町があったことを前提に国から地方交付税というお金を配分されてきました。年間約100億円です。そのうちの約40億は、借金の返済にそのまま流れるので、実質は60億円程度でしょうか?しかし、合併から15年経てば、もうそろそろ一つの町として考えても大丈夫ですよね?自立できていますよね?ということで一つの町として、地方交付税は計算されます。今の試算では、人口減も考えると少なくて20億円、多ければ30億円が減ります。1年間で使えるお金が20億円減るというのは、切り捨てられるサービスがどれだけ多いか想像がつきます。人口4万人で割れば、一人当たり年間5万円分のサービスカット、もしくは負担増です。それが私の言う2020年問題です。これも今、言われ始めたことではありません。平成17年、2005年の合併当初には、わかっていた未来です。みんな気づいていたのにも関わらず、見て見ぬ振りをしてきているのです。
 宍粟市は、現在より20億から30億の減収にどう対応しようとしているのか?それは、財政調整基金という貯金を切り崩そうとしているのです。財政調整基金は、何か大規模な自然災害が起こった時や世界的な恐慌など、どうしても市の努力では、回避できない事態に備えて大切にとっておくべきものです。それを市のお財布の都合で切り崩すことは到底考えられません。なぜ、それを平気で計画できるのでしょうか?それは、市長をはじめ多くの市議会議員、市役所の幹部が支えられる世代に回った後のことだからです。そうとしか考えられません。これは子ども、若者、子育て世代から今のうちに、搾り取れるだけ搾り取ってやろうとしていることと同義です。そして、市が立ち行かなくなったら姫路やたつのに面倒見てもらおう、吸収合併も仕方がないと思っている市の職員や議員が多いこともこの6年間で驚かされました。信じられないかもしれませんが、自分たちの不作為を棚に上げて実際に口にしている議員は結構います。それに呼応してか市民も宍粟市の将来についてとても悲観的です。その負担、プレッシャーに耐えられなくなった人々が、住み慣れた故郷から離れざるをえないというのが今の宍粟市の人口減の本当の姿ではないでしょうか?
 2020年というのは、東京でオリンピック・パラリンピックが開催されます。前回の東京開催以降のことを考えると、これまで以上に人も物も東京圏に集中します。この東京圏への一極集中は、地方消滅の原因と言われています。そしてこの2020年というのは、宍粟市では、市長、市議会議員の次の任期が終わるのとほぼ同時期です。今の市長、市議会議員の任期は5月で終わりますが、次の4年間は、これまでとは全く質の違う4年間です。2020年問題に対応できる最後のチャンスなのです。これまでの4年間でその兆しが見えていれば、また道筋がつけられていれば私もこれほど声をあげなかったと思いますが、実際のところは2020年問題に対応しようという兆しどころか、政治はどんどんと劣化、退化しているようにしか見えません。ここは、私の政治家としての力のなさであり、「合併前のことなんか何も知らないくせに、生意気なやつだ」と批判されるところでしょう。しかし、そう見えてしまったのだから仕方ありません。そして、こうやって声をあげているのは、別に皆さんの不安を煽りたいわけではなく、10年後、20年後、30年後の宍粟市をみなさんと一緒に考えたい、市民の皆さんに立ち上がっていただきたいという思いがあるからです。諦めていませんか?どうせ近いうちに市はなくなると思っていませんか?だから、子どもや孫に、帰ってこなくてもいいと進言しているのではありませんか?本当にそれでいいのですか?選挙で市長、議員を選ぶということはみなさんから税金を集める権利、みなさんのお金である税金を使う権利をその人に与えるということです。実は将来に対する希望もその人たちに託しているのですが、それに応えられていません。2020年までに宍粟市がしなければならないことは、障害のあるなしや、病気を抱えている抱えていないに関わらず、子ども、若者、子育て世代がもっともっとまちづくりに関わり、税金の使い方に対して発言ができる仕組みを作ること、子ども、若者、子育て世代がどんどんとチャレンジできる仕組みを作ること、そして子ども、若者、子育て世代のチャレンジに対して寛容な社会を作ることだと思います。
__________
 次回からは6ラウンド目に入ります。原稿の準備は整いました。雪が降っても街頭に立ち続けたいと思います。facebookでのライブ配信にも挑戦しています。そちらもよろしくお願いします。

2016年12月12日

12月議会の一般質問【お知らせ】

第72回宍粟市議会定例会(12月議会)の代表質問&一般質問について、お知らせします。

12月14日(水)
9:30〜
■真正会(福嶋斉 議員)
 ・森林から創まる地域創生について  ・いじめについて

■政策研究グループ「グローカルしそう」(鈴木浩之)
 ・宍粟市の教育について  ・自治基本条例について

■市民クラブ政友会(小林健志 議員)
 ・観光地のあり方について  ・山崎西中学校運動場の借地について
ーーーーーーーーーー
13:00〜
■日本共産党宍粟市会議員団(岡前治生 議員)
 ・宍粟市幼保一元化推進計画の中止を  ・学校給食の異物混入ゼロのための方策を
 ・ケーブルテレビの100%加入のための施策を  ・最近の入札結果について

■創政会(高山政信 議員)
 ・市長選挙と新年度の予算編成について  ・安全で安心なまちづくりについて
 ・人口減少の抑制について  ・過去の一般質問の進捗状況について

■公明市民の会(西本諭 議員)
 ・高齢者ドライバーの事故を防げ  ・「残薬」の再利用の推進を
__________
12月15日(木)
9:30〜
■岸本義明 議員(無会派)
 ・新年度予算の方針と取組みについて

■稲田常実 議員(無会派)
 ・人口減少問題について  ・公共交通の今後のあり方について

■山下由美 議員(日本共産党宍粟市会議員団)
 ・子どもの貧困について  ・高齢者の医療、介護について
ーーーーーーーーーー
13:00〜
■飯田吉則 議員(政策研究グループ「グローカルしそう」)
 ・地域創生戦略の具体化に向けたアクションプランについて

■大畑利明 議員(政策研究グループ「グローカルしそう」)
 ・地域自治区の設置について   ・就学援助について  ・聴覚障がい者支援について
__________
12月16日
9:30〜
■実友勉 議員(創政会)
 ・国見の森を日本一の学びの森に  ・市内の祭りを一つに  ・音水湖等の利活用について

■榧橋美恵子 議員(公明市民の会)
 ・ひとり親家庭等を守る対策を ・婚活イベントの取り組みについて
 ・地方創生について

 本会議の様子は、インターネットライブ中継、ケーブルテレビ(しそうチャンネル)と音声お知らせ装置(しーたん通信)で生放送されます。

12月議会開会中!【報告】

宍粟市は、もう完全に “冬” です。やはり、1年を四季に分けると、春が3月〜5月、夏が6月〜8月、秋が9月〜11月、そして冬は12月〜2月という感じなのでしょうか?最近は、春と秋が極端に短くなったような気もします。春が4月〜5月、夏は6月〜9月、秋が10月〜11月、冬は12月〜3月、といった感じでしょうか?人、場所にもよりますが、過ごしやすい季節、春と秋が短くなっているのは少し寂しい気がします。急に寒くなりました。くれぐれも体調を崩さないようにしましょう…。私は、とっても元気にマラソンシーズンを謳歌しています。もう少ししたらスキーシーズンも始まります。スキー道具をメンテナンスして、その時を待つことにします。




12月議会
 現在、宍粟市議会は、第72回定例会(12月議会)の真っ最中です。11月30日(水)に開会し、そこで議案が提出され、それに対する質疑が行われました。その後、12月2日(金)から、常任委員会での審査が始まり、委員会での採決が行われました。そして、先週の12月9日(金)には、本会議で委員長報告、質疑、討論、採決が行われ、提案されていた議案「宍粟市職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部改正について」など条例改正6議案、「平成28年度宍粟市一般会計補正予算(第3号)」など補正予算10議案、その他「宍粟市鷹巣診療所条例の廃止」など4議案の合わせて、20議案の全てが “原案可決” となりました。
 私は、「平成28年度宍粟市一般会計補正予算(第3号)」に対して、予算決算常任委員会と本会議で修正案を提出させていただきました。委員会では、市長、副市長、教育長の期末手当と議員の期末手当を減額するもの、本会議では議員の期末手当のみを減額するものの2つです。いずれも “否決” されました。本会議に提出した修正案の提案理由の説明(原稿)をここで公開しておきます。
__________
 第115号議案「平成28年度宍粟市一般会計補正予算(第3号)」に対する修正案を、地方自治法第115条の3及び会議規則第17条の規定により、賛同者2名とともに提出します。
 今回の修正案は、昨日、予算決算常任委員会に提出させていただいたものと、内容が異なりますが、最終的な目的は同じです。この減額によって、捻出される部分をどうか子どもたちのために使って頂きたいと思っており、議員の皆さんに賛同を求めるものです。実際に使っていただけるかどうかは、市長、教育長をはじめとした執行部に委ねなければならないのですが、議会として「子どもたちのために財源を確保した」という事実は、明確に記録されます。修正の内容としては、議会議員の期末手当を現状維持とし、歳入で、地方交付税の補正額2,000万円から70万6,000円を減額し、1,929万4,000円に、歳出では、議会費の補正額87万円から70万6,000円を減額し、16万4,000円にしようとするものです。
 議員や特別職の期末手当をあげようという議案が審査されている裏では、現在、山崎、城下、染河内、波賀、千種の5つの小学校で行なわれている、放課後チャレンジ塾という、学力向上、広い意味で、最近盛んに議論されている子どもの貧困対策に関わる事業が、年度途中にもかかわらず、予算不足を理由に打ち切られようとしています。
 もともとは、ひょうごがんばりタイムという県事業ですので、県からの補助が減額されたことが大きく影響しているとはいえ、年度途中で突然、事業が打ち切られることがあって良いのでしょうか?しかも、年度いっぱい事業を継続するのに必要な額は、およそ50万円だそうです。したがって今回の減額分70万6,000円があれば、とりあえずですが、年度いっぱいは事業が継続できることになります。現在、放課後チャレンジ塾には、多くの子ども達が通い、そこに関わっていただいている地域の方がいらっしゃいます。それが打ち切られようとしている事実を真摯に受け止めていただき、議員の期末手当増額分を、子どもたちに、宍粟市の将来のために回すという、今回の修正案に賛同いただきますようお願い申し上げます。
__________
 結果として、修正案は賛成5、反対11で、 “否決” されましたが、放課後チャレンジ塾は、継続されることになったようです。だったら最初っからなんとかしておいてほしいものです。そもそも年度途中で中止という判断が出来ること自体が信じられません。結局は、子ども達の予算は、優先順位が低いという宍粟市の本音が露呈したにすぎません。こんな町が「若者の定住、子育て環境の充実」なんて言っているのを聞くと、虚しくなるのは私だけでしょうか?

2016年12月1日

12月議会開会【速報】

宍粟市の秋を彩った “紅葉” が終わり、周辺の山々から “冠雪” のお知らせが届いています。今年は、紅いモミジ、黄色いイチョウなど、“秋” をゆっくりと楽しむ時間が作れないまま、バタバタと過ぎて行きました。気がつけばもう12月…。平成28年も残り1ヶ月です。この冬は雪が多そうです。しっかりと冬支度をして、安全に冬を乗り切りましょう。来年、宍粟市として4回目の “市長・市議会議員選挙” が4月23日告示、30日投開票で行われます。私たちにとっての “冬支度” もしっかりしなければなりません…。

12月議会開会
 11月30日に第72回宍粟市議会定例会(12月議会)が開会されました。この定例会には、「宍粟市職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部改正について」など条例改正6議案「平成28年度宍粟市一般会計補正予算(第3号)」など補正予算10議案、その他「宍粟市鷹巣診療所条例の廃止」など4議案の合わせて、20議案が上程されています。11月30日には、議案に対する質疑が行われました。私も4つの議案に対して、質疑を行いました。質疑は、こちらからの投げかけが3回までと決まっています。毎度のことですが、こちらの質問と答弁のすれ違いが起こりました。それでも3回で基本的に打ち切りになります。普段の委員会でも、本会議でも、このすれ違いは起こります。もちろんこちらの発信、発問にも課題があると思いますが、担当職員の人数、経験、情報量などの面で、担当職員>議員という大きな差がある状態なので、議員側の発信、発問の課題よりも、担当職員側の課題の方が大きいような気がします。すれ違いのパターンは、① 何を聞かれているのかわからないままとりあえず答えている、② 聞かれていることはわかるが、明確な回答を持ち合わせていない、③ 聞かれていることはわかるが、どう答えて良いのかわからない…この3パターンくらいでしょうか?しかし、もう一つ、③の「聞かれていることはわかるが、どう答えて良いのかわからない」の中に、④ こう答えたらどういう反応が返ってくるか、こう答えたら仕事が増えるのではないか、責任がのしかかってくるのではないかという一種の “不安” を隠すために(故意に)回答を不明確なものにしているというパターンもあるような気がします。優秀な行政職員が、人の話を理解できないわけでもなく、勉強もしているでしょうから情報が不足しているわけでもなく、担当している仕事のことについて常に考えているでしょうから、①〜③のパターンだったとしたら、ハッキリ言って仕事になりません…。すれ違いの出現率から言えば、④が一番多いと思います。これは自信のなさ等からくる“ 逃避 ”と、(本人が意識してる、意識していないにかかわらず)面倒なことを避ける“ 回避 ” が、常に仕事の姿勢を支配しているということではないでしょうか?そして、退職までの時間が短い幹部職員は、「もう少しの辛抱だ」という逃げの姿勢が強調されて見えるような気がします。これは深刻です…。

議員報酬
 この12月議会でも、補正予算が上がってきました。毎年夏に、人事院勧告というものが発表されます。人事院は、「国家公務員と民間の4月分の給与(月例給)を調査した上で、精密に比較し、得られた較差を埋めることを基本に勧告を行っています。また、特別給についても、民間の特別給(ボーナス)の過去1年間(前年8月から当年7月まで)の支給実績を精確に把握し、民間の年間支給割合に国家公務員の特別給(期末・勤勉手当)の年間支給月数を合わせることを基本に勧告を行っています。」と主張しています。これに伴う市長、副市長、教育長などの特別職を始め、市職員の給与が変わる(感覚的には上がることが多いかな?)ので、それに合わせて人件費などが変わってきます。ということで条例改正と補正予算が議会に上がってくるわけです。人事院の給与勧告の対象となるのは、「一般職の職員の給与に関する法律(給与法)」の適用を受ける一般職の国家公務員約27.5万人だそうです。しかし、地方公務員(約274.5万人)の給与についても、ここに合わせて変わってくることがあります。職員給与をいじる時の決まり文句は、「人事委員会を置かない近隣市では人事院勧告を基本に改正されているところであり、宍粟市におきましても人事院勧告内容どおりの給与改正を行うこととしております。」です。宍粟市の実情とは関係なく、国家公務員の給与に対する人事院勧告に従う、近隣市の状況に合わせるという理由で、給与の改定は行われます。この議案を否決、修正されることを嫌うのでしょうか?合わせて「宍粟市議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部改正」も行われます。この議案が可決されれば、ちょっとだけ報酬年額が上がるみたいです。(今の宍粟市議会の仕事っぷりでは、賛成できません。)また、この12月議会では、2011年に廃止された地方議員の年金制度をめぐり、「議員が厚生年金に加入できるよう国に法整備を求める意見書」を出すように全国市議会議長会から依頼が来ています。12月議会が終わる頃には、全国の多くの地方議会でこの意見書が採択され、どしどし国に送りつけられることでしょう。これも今の宍粟市議会の仕事っぷりでは、賛成できません。私としては、現在の議員報酬は少ないと思っていますし、将来支えてもらえるかどうか不安定な国民年金だけでは心もとない(厚生年金に加入できればそれに越したことはない)と思っています。しかし、賛成できないのは、今までの議員がしっかりと報酬に見合うだけ(またはそれ以上)の仕事をしてきていないと思えるからです。それに合わせて3期12年の功績なんて全く見えませんので、議員年金についても同様の考え方です。「人のせいにするなんて最低だ」と言われるかもしれませんが、先輩の仕事ぶりを見ていれば、市民から「報酬が高い」と批判されて当然です。自分だけは報酬に見合うだけ(またはそれ以上)の仕事をしようと決意し、やってきました。判断は市民に委ねることにします。