2015年11月13日

やっぱりやめた…【雑談】

 
先ほどアップしたブログに対して、匿名メールが来ました。どなたかわかりませんのでこの場を借りて…これまでは匿名メールに対しても律儀に返信していましたが、それはもう辞めます。いろいろとブログの内容や日々の議員活動を批判していただいて構いませんが、匿名ってところがフェアじゃないと思います。先ほどのブログで「退場しましょうか?」と書きましたが、ここまでコケにされ、人格まで否定されるようなメールを送りつけられる筋合いではありませんので、ギリギリまで議席にしがみついて行くとこまで行きますよ。発言の撤回、方針転換なんて、政治家の常套手段ですからね!

 まず、議会が何もしていないと思うのだったら、議員定数や議員報酬、政務活動費の削減を提案したらどうですか?というご意見に対して…。議員が多すぎる、議員報酬が高すぎるという意見の方々がどうしたら納得するのか?議員定数は何人で、議員報酬がいくらだったら納得するのか?そもそもその意見に呼応する必要があるのか?宍粟市議会で言えば、18名がそれぞれ報酬分の仕事をしていると胸を張って言える状況を作り出すことの方が重要だと思います。私は常にそのことを自問自答しています。はっきり言って現在の議員報酬は低いと思います。兼業前提だから今の議員報酬なのでしょうか?とは言っても、議員活動を優先していたら仕事が限られます。自営業?専業主婦?家賃収入や役員報酬が得られる方?退職金などのストックがある方?どこに基準を合わせたら良いのでしょうか?教えて欲しいです。選挙の時、「あいつは仕事をクビになったから選挙に出る。」「カネ目当てだ。」って言われましたが、別に仕事をクビになったわけではありませんし、カネ目当てで、選挙なんてリスクを負うほど余裕なんてありません…。

 文句ばっかりで、この市のために建設的な提言は一つもない、税金から給料もらって宍粟市のために何をしたのか?という意見に対して…。いろいろなところ、いろいろな手段で提言はさせていただいています。そして、その提言がもとで動いたであろうことが沢山ありますが、あの会派の提案とか、あの議員の提案とか、委員会の提案とかハッキリしないですね。「前々から私が提案していました!」とか「我が会派の提案で実現した!」とかいう人たちがいますが、そんなのどうやって証明します?それはそれがお好きな人たちに任せておいて、こちらはこちらで地道にやっていきます。明らかに私(または私たち会派)の提言からことが動いたと思っても、それをことさら強調する必要性を感じていないというのが本音です。勘違いしないで欲しいのは、どこかの政党のように子宮頸がんワクチンの接種を推進していたのに、副作用で若い子たちが苦しんでいても知らん顔みたいな無責任なことを言っているわけではありません。議決に対してはどんな結果であれ、議会全体で責任を負っています。議員それぞれがどう思っているかは知りませんが…。

 会報や市政報告会も原資は議員報酬だから税金の無駄だというのでしょうか?このブログも直接的な費用はかかっていませんが、議員がやることだから税金の無駄だということでしょうか?政務活動費を使った視察、会派の会報発行、資料購入などとんでもない無駄ですね。まぁ報酬や政務活動費分だけ市民に還元できていないという判断、宍粟市にとって必要ないという判断ならば次の選挙で落とすということで良いのかと思います。まぁ私の場合は次の選挙に出たらの話ですし、市議会議員の選挙で特定の誰かを落とすのって結構難しそうです。押し出すために地盤、看板、カバンが揃った立派な候補を擁立し、応援するか?それともご自身が出て、必要のない議員を押し出すかでしょうか?

何もしない、何もできない【議論】

宍粟市の紅葉は、北部から終わりを告げようとしています。南部の最上山では15日から “もみじ祭り” が開催されます。市外からもたくさんの方に来ていただきたいと思います。紅葉が終われば、宍粟市の北部からは雪の便りが届きます。スキー、スノーボードなどウィンタースポーツをされている方にとっては楽しいシーズンの始まりです。事故のないシーズンになれば良いなぁ…みなさん、気をつけましょうね。

何もしない
宍粟市議会では、議会報告会を開催しています。今年は、18名の議員が3班に分かれ、5日間計15会場で報告会(意見交換会)が行われています。残るは11月19日(木)の19:00〜 ①センター三方(一宮町三方町)②センターちくさ(千種町千草)③学遊館(山崎町東下野)となっています。これまでどの会場も参加者が少なく「議会には何の関心もないのだなぁ〜」、「そりゃ今の市議会に期待しろ、関心を持てという方が無理があるなぁ…」と思っています。これまでの3年間、議会報告会をやってきましたが、参加いただいた方からは「がっかりした…。」という感想しか聞かれませんでした。がしかし!最後のチャンス、是非とも多くの方に参加いただきたいと思います。議員の品定めでも構いませんし、まだちょっとでも期待をしていただいているなら、批判していただいても構いません。(…と私は思っていますが、今の議会に胸を張って住民と向き合えるだけの度量があるかどうか?それはわかりません。)これまで自治会に動員をお願いしていたこと、それに頼っていたことを痛感しています。それではいけませんね。
市議会って何もしない組織です。何かまちづくりに役立っていると思いますか?これまで市長から提案された議案で否決、修正された議案は実質0です。(幾つかはあったでしょうが、全体から見れば限りなく0に近い状態です。)再選を目指す議員が選挙の時「私の提案で〇〇が実現した!」って言いますが、本当にそうでしょうか?それが議員の役割でしょうか?市全体の状況を見極めて政策提言できるような力は議会にありません。住民に説明がなされていない大型事業に伴う借金や住民の声を無視した計画を容認するなど行政のチェック機能ですら発揮できていない議会が何かを提言するってことは本当に無責任な話です。議会報告会をしても人が集まらないのは、その空っぽさが市民に伝わっている証拠だと思います。(後援会などを持たない私が個人的に報告会をやっても来ていただけるわけないですね…。)

何もできない
議会は民主主義、二元代表制って言葉の意味を勘違いしています。私もこれっていう明確な意味を持ち得ているわけではありませんが、民主主義=多数決ではないことは明確に意識しています。法律、制度、歴史的経緯などを総合的に判断すればそれは明白です。本来ならば、議員には適切な判断をしてくれるはず…という期待が込められています。でも実際はどうでしょうか?ろくに議論もせず、常に市長提案に賛成する議員が大半です。これは常に行政のやっていること、やろうとしていることが正しいと言っていることを意味します。こんな状況なら議会は必要ありませんし、専制政治、独裁政治を許していることになります。そもそも議会は専制政治、独裁政治に対抗する住民側の手段であるはずです。特に地方自治においては二元代表制をとっているので専制政治、独裁政治に対抗する手段としての意味が大きい(チェックを怠れば専制政治、独裁政治に陥りやすい)のだと思います。民主主義とは、王様や貴族など一部の人たちによる政治ではなく、その国を構成している国民全員が主権者として政治に参加することをめざす思想ないし政体を指していることから、専制政治、独裁政治を許している議会は民主主義的ではないことになります。ところが、与党会派とか、野党会派とかわけのわからない主張が議員の中にあります。与党って市長応援団?野党って何でもかんでも反対する人たち?どっちにしても民主主義、二元代表制をわかっていません。国政の真似ごと?政治ごっこをすることで満足しているならば即刻退場願いたいと思います。よく匿名メールで、「お前なんか言うだけ番長だ」、「議員に報酬払うより、地元のボランティア団体の支援にまわしたほうが税金の使い方として有益だ」などとお叱りを受けております。発言だけは勇ましいが、行動・実績が伴わないって思われているなら、私も退場しましょうか?

2015年11月4日

行政と庶民【雑談】

 宍粟市では、秋も深まり “紅葉” または “黄葉” が真っ盛りです。本当に綺麗だと思います。紅葉スポットとして有名な宍粟市波賀町の “赤西渓谷” …全国のイベント&お出かけ情報が掲載されたwalker+では、“赤西渓谷”は、「紅葉の終わりには、落葉で赤く染まった川面を楽しめる森林浴にもぴったりの美しい渓谷。カエデの木が多く、秋は辺りを赤く彩り、紅葉の終わりには落葉が川面を赤く染める。ゆるやかな渓谷に沿った約10kmの林道が特に見どころで、ハイキングコースにもピッタリ。例年の見頃は11月上旬~11月中旬。心を満たす空気と景観で、音水渓谷とともに人気のあるスポットだ。」と紹介いただいています。多くの方に宍粟の自然を楽しんでいただきたいです。

お上の判断、都合が全て?
 例年の見頃は11月上旬~11月中旬…となっていますが、今年は11月上旬にはとっくに見頃を過ぎるらしいです。11月9日以降は、工事のため渓谷沿いの道への入口は閉鎖され、車での進入はできなくなりますが、見頃をとっくに過ぎているから何も問題ないそうです。(でも、15日には近くの「道の駅はが」で宍粟牛まつりが行われますので、その日だけは車での進入ができるそうです。支離滅裂です…。)
 同じようなことが春先にありました。同じくwalker+で桜の名所として紹介されていた宍粟市波賀町の音水湖(引原ダム)の桜が開花前に数本切られました。(このwalker+の中の写真に写っている桜の木です…。)これは新しい建物(音水湖は、カヌー競技場でもあるのでカヌー競技用の審判台などが必要だったようです。)を建てるために邪魔になったそうです。でも工事が始まったのは、切られずに残った桜が散ってからでした。だったら咲く前に切らなくても…それが普通の住民感情です。また、この桜はダムの下に沈んだ集落、移転を強いられた集落の住民が植えたものらしいのです。移植などの措置はできなかったのか?また、伐採後の桜をベンチや何かに活用できなかったのか?という疑問も残ります。
 普通に考えたら、疑問に感じることばかりです。もう一つ、山村留学をしていた小学校、全校生徒9名で昨年度末に廃校になってしまった小学校が波賀町にあります。廃校になった小学校などは、まず①市として活用の可能性を探り、市としては活用しないとなったら②地元で活用の可能性を探ってもらう、それでも可能性が見出せなかった場合、③企業への譲渡や貸付を含め活用を検討するということになっています。山村留学を実施していた小学校は現在②の地元が活用の可能性を探っている段階のはず…しかし、工場や事業所の移転先として市のホームページに紹介されています。もう③の段階に入ったのでしょうか?地元の合意は得られているのでしょうか?

そんなものは必要ない?
 別に良いのです…地元の合意なんて必要ないのです。いくら議会から地元の声を届けようとしても、届けたとしても…議会の役割は行政を停滞させないことだと本気で考えている議員が多い状況では、地元の合意が得られない=行政の停滞をまねくことになりますので、議員は住民の声を無視してでもさっさと進めろと行政に迫ることになります。とにかく議会は「行政が言っていることが常に正しい」というお墨付きを議決という形でしてきているわけですし、住民の言うことは取るに足らないこと、庶民はお上に従っていれば良いと本気で思っているみたいです。紅葉の問題も、桜の問題も、小学校の利活用の問題も全ては取るに足らないこと…なのでしょうか?確かにどれも過疎地域の問題、有権者の数も少ない…次の選挙でも大勢に影響ないと考えているのでしょう。封建社会…、お上と庶民は主従の関係…という古い体質から抜け出せる日は来るのでしょうか?

※ walker+(ウォーカープラス)は、『株式会社KADOKAWA』さんが運営する全国のイベント&お出かけ情報を紹介するwebサイトです。  

未来志向【議論】

 宍粟市では、11月2日から新しい公共交通の試験運行が始まりました。昨日は、文化の日ということで各地でお祭りや文化イベントが行われたようです。最近は雨も少し降って、清々しい秋が深まっています。

地方の実態
 今回のブログは、これからのまちづくりをどう考えていくか?に対する提案です。今、地方は国に対して「こんなまちづくりをしていきますのでお金をください。」という地域創生戦略づくりに右往左往しています。国はこれ以上、首都圏へ人口が一極集中することに危機感を抱いています。中央集権がこの人口一極集中を招き、地方が衰退していったことを反省し、地方分権、地域自立を目指す未来志向なのでしょうか?国が「自治体側が自主的に計画をつくり、国はそれを支援する。ただ、やる気のない自治体は支援しない」と言っているように、都道府県、市町村は「私たちはやる気があります、それを示すこんな計画を立てました、是非ともご支援を…」と言っているのです。ただ、国の補助金に頼って、用意されたメニューに従って仕事をすることに慣れきっている自治体ではこの流れに対応できる人材が育っていません。もちろん地方議会も同様です。いまだに地方交付税を親からの仕送りだと思っており、親に対してもっと仕送りしてと頼み込んでいる情けない姿が地方の姿です。制度的には、都道府県は国に仕事を返し、市町村に仕事を下ろす地方分権が1990年代の終わりから進んでいますが、自治体の姿勢、思考は全く成長していないのが実態です。市町村合併もあくまで自主的な合併と言っておきながら、合併せざるを得ない状況に追い込んだのは国です。そしてそれにのっかった都道府県です。合併後10年を経過して、合併して良かったという評価は全国的にもほとんど聞かれません。地域活性化御三家と呼ばれ、全国から視察の絶えない長野県小布施町、島根県海士町、徳島県神山町はいずれも平成の合併をしていません。このことからも合併すれば、地域が活性化するというは幻想だったことがわかります。

これから…
 大雑把に言って地域活性化で注目されている町は、“田舎” の捉え方が他の地域とは違います。田舎をネガティブ(negative)に捉えているのではなく、ポジティブ(positive)に捉えているように見えます。進められている政策も、行政・議会の考え方も、住民の意識も “positive” です。negativeとは、否定的、消極的…。positiveとは、肯定的、積極的…。私は、これからはP×P思考こそが未来志向の考え方、まちづくりの方向性だと思うのです。「私たちのまちは、田舎だからこそ〜が充実している」とか、「田舎だからこそ〜が安い」とか、Positive×Positiveで自分たちのまちを語れるようにしたいものです。Negative×Positive…田舎だけれども〜が充実しているとは、都会に対する憧れ?、対抗心?があり高度経済成長時代の古い考え方だと思います。(一部、逆手に取るという手法はありますが…)Negative×Negative…田舎だから〜が充実していないなどとなってしまったら、暗い未来しか待っていませんし、Positive×Negative…田舎なのに〜(本来なら充実していて当然のことが)充実していないも困ります。しかし、まちを見渡すと…田舎なのに大きな箱モノがたくさん立っている…。田舎なのに水道料金が高い…。田舎だから仕事がない…。田舎だから交通が不便…。P×P思考で動いているものがなかなか見つからないのです。ただ、一部の「田舎だから、自分の元に公金が入ってくる」という仕組みにどっぷり浸かった人たちにとってはP×P思考ですが…。
 田舎だから(少人数教育が実現でき)教育の質が高い、田舎だから(農作業や散歩など外で体を動かす機会があり)住民の健康志向が強い、田舎だから(豊かな自然環境が身近なので)環境産業が盛ん、田舎だから(政治と住民の距離が近く)自立したまちづくりができている…こんな感じでまちを語れるようになれば、人口減、過疎化、高齢化なんて恐れるに足らず。もちろん “消滅可能性” なんて気にしなくて良いのです。

阻害要因
 しかし、意思決定機関である議会は、田舎だから仕方がないとか、お金がないから仕方がないとネガティブな思考が蔓延しています。お金があるかどうかを表す財政力指数…財政力指数とは、主に税金からなる「基準財政収入額」を自治体の運営コストを示す「基準財政需要額」で割った数値で、1.0であれば、自治体の運営コストを税収でほぼ賄っている状態となります。1.0以上なら財政に余裕がある「金のある市町村」で、1.0を割り込むと「金のない市町村」と見なされ、国から「地方交付税交付金」を受け取ることになります。平成25年度で、全国平均が0.49で、宍粟市は0.36…先ほど挙げた地域活性化御三家の財政力指数は長野県小布施町が0.38、島根県海士町が0.09、徳島県神山町が0.22です。お金がないというのは言い訳になりません。全国の市町村(東京23区を含む)で財政力指数が1.0を上回るのは全体の約4%、残りの96%は1.0を下回っています。やはり使い方の問題なのです。P×P思考で「田舎だからこそ、ここに力を入れる」というところに積極的に税金を投入しなければいけません。でもNegative×Positive…田舎だけれども〜が充実しているってことを目指す高度経済成長時代の古い考え方が主流だと思います。その頃、第一線で活躍されていた方々が政治に関わっているので仕方ないかもしれませんが、本当にそれで良いのでしょうか?これからの地域は、発展よりも成熟を目指すべきだと思います。一億総活躍国民会議の民間議員に選ばれた菊池桃子さんの発言で注目された「社会の中で排除される人をつくらず、すべての人に活躍の機会があるという意味でソーシャルインクルージョン(社会的包容力)」があるまちも “成熟社会” の姿だと思いますし、ダイバーシティ(性別や年齢、国籍、障がいの有無、居住地域、家族構成など一人ひとりのもつ様々な属性のみならず、価値観や文化など目に見えないものも含む「多様性」という意味です。)が活かされたまちも “成熟社会” の姿だと思います。いずれも、戦後70年で、今までの日本的な価値観の転換が求められているのだと思います。議会に蔓延する同調圧力を見れば、その可能性は低いのですが…。人口動態ではなく、議会に蔓延する古い考え、同調圧力…そんな議会を抱えるまちが “消滅可能性自治体” なのではないでしょうか?