2017年3月30日

やっと60,000…【雑談】

宍粟市では、桜の蕾も大きくなり、陽射しも暖かく すっかり “春” の装いです。品種によっては、満開の桜もあるようです。宍粟市は南北に長いので、市内を桜前線が北上していく様子が手に取るようにわかります。“春” は、市内でいろいろなイベントがあります。桜前線に乗っかって、たくさんの人に宍粟市を訪れていただきたいと思います。

60,000ページビュー
 やっと、このブログの閲覧数が60,000を超えました。記事の数が325なので、一つの記事あたりにすると185くらいになります。いつものことですが、これが多いのか?少ないのか?わかりません…。(実人数もわかりません。)これもいつも思うことですが、 “監視” を意味する閲覧がどれほどあるのか?それもわかりません…。いずれにせよ、ここまで続けてこられたのは、見ている人がいるという事実があったからです。しかし、このブログがきっかけで、なかなかハードな内容のメールやメッセージが来たり、SNSでいろいろと書かれたり…気が休まらないというのも事実です。それもひっくるめて、情報発信に対する反応ということで感謝しなければなりませんね。これからもよろしくお願いします。

市政報告会
 先日、『宍粟・草の根運動の会』会報第10号を配布させていただきました。今回は、市政報告会のお知らせが主な内容でした。改めて、日程をお知らせします。
 4月5日(水)19:30〜 市民センター波賀
 4月6日(木)19:30〜 センターちくさ
 4月7日(金)19:30〜 センターいちのみや
 4月8日(土)19:30〜 山崎文化会館
で計画しています。4夜連続!なんて書いていますが、それはこちら側の話で、4会場とも内容は、基本的に同じです。会場からの質問によって多少は内容は変わるかと思いますが、お近くの会場、また都合の良い日に来ていただければ幸いです。“決起集会” みたいなものではありません。とりあえず、話を聞いてください…。市政報告会に参加=宍粟・草の根運動の会に加入、なんてことは絶対にありませんのでご安心ください。

陣営?
 前回のブログタイトルを “陣営?” としましたが、内容がタイトルと合わなかったかなと反省しております。私は、いわゆる後援会のような “陣営” を作らない主義ですので、“陣営” と表現されたことに、少しだけ違和感を感じていることを伝えたかっただけなのです。〇〇の推薦をとったり、明らかに△△が支持しているとなった場合、その〇〇や△△が、団体とか業界とかだったら、当選したらどうしても “忖度” してしまうような気がするのです。それが、しがらみになってしまうならば、それに縛られることも想定されます。やっぱり、票につながる、つながらないに関係なく、動かなければならないことが出てくると思うのです。「応援したんだから、補助金ください」みたいになってしまったら、またそれに応えていたらどうしても歪みが出てくる気がします。国や県ならば、市町村に予算を引っ張ってくるみたいなことはあると思いますが、市町村の中で同じようなことをすれば、特定の団体や業界に予算が配分される(予算が偏る)ことになってしまいます。それはいい状態ではないと思います。それもあって “陣営” をがっちり固める選挙は自分のスタイルに合わないということです。まぁ、がっちり “陣営” を固めようと思っても、なかなか固められない、よそ者政治家の負け惜しみと言われれば、それまでですが…。

2017年3月28日

陣営?【雑談】


最後の定例会
 宍粟市議会定例会は、27日に平成29年度予算を可決して閉会しました。私にとって、最後の定例会が閉会しました。今回の予算は、全て “賛成”  しました。ただし、一般会計予算については、附帯決議案を委員会に提出し、全会一致で採択されました。
 議席から見る風景…もう二度と見ることはないでしょう。私は、4年間の任期中、全ての定例会で一般質問をさせていただきました。全部で16回、なかなか議論がかみ合わず、提案したこともなかなか実現せず…。とにかく政策議論にはならなかったという印象です。今、テレビなどで盛んに取りあげられている国会の審議もそうですが、議会と行政との議論は、噛み合わないものなのでしょうか?宍粟市議会の場合、行政(市長)サイドからの提案が、ほとんどの場合 “原案可決” で通過していきます。議会サイドからの発議といえば、議会内部の会議規則の改正などしかありません。議案への反対、修正案の提出、意見書の提出、附帯決議などなどいろいろな手段(ちょっと過激な手法もあったことは認めます…)で、議会の正常化(行政のチェック機能強化)に取り組んできました。しかし、手遅れ、また力不足を感じました。議会として普通にされなければならないことが、全くされてこなかった…。それが、“今” の宍粟市を作っているのだと思います。行政と議会の切磋琢磨、善政競争などとは程遠い状況です。財政健全化、人口減対策、教育、福祉、産業振興…全てが “待ったなし” の状態になってしまったのは、国がどうだ、県がどうだなんて関係ないのです。生活に密着した基礎自治体(市町村)として、これまで手をこまねいていただけの話です。“地方創生元年” がいつでしたっけ?平成27年度らしいです。いやいや、基礎自治体(市町村)のお仕事は、いつの時代も “地方創生” だったはずです。ここからも「国が…、県が…」と言い訳してきた行政の姿が浮き彫りになりました。それに乗っかってきた地方議会も同罪です。

立候補予定者説明会
 先日(18日)に、立候補予定者説明会というものが開催されました。そこには春の市長・市議会議員選挙に立候補を予定(検討)している24の “陣営” が参加していたようです。でも “陣営” って、何なのでしょう?選挙では、 “陣営” という言葉だけでなく、選挙戦、出馬、鞍替え、出陣式、決起集会、一騎打ち、空中戦…など物騒な言葉?がよく使われます。選挙に立候補する人は、自分を戦国時代の武将のように考えているんでしょうか?まぁ怪文書だったり、落選運動、ネガティブキャンペーン(時として人格否定のような噂話も…)もありますし、「○○ vs △△」みたいな構図が出来上がりますから、現代の戦(いくさ)という感じもなくはないのですが…。「○○ vs △△」の○○や△△は立候補者個人であったり、高齢者や若者など世代であったり、保守系だの革新系だのという区分であったり、党派であったり…いろいろです。でも、それって私にとって、あまり興味のない話なのです。(以前にもこのブログで書きましたが)私が選挙で戦っている相手がいるとすれば、まずは自分自身( 政治信念?そんな大げさなものではありませんが…)です。そして諦めであったり、閉塞感であったり、惰性であったり、息苦しさであったり…町を包み込んでいるボヤーッとした実態のないものと戦っているのだと思います。私は「本当にそれで良いのですか?」「本当にこのままで良いのですか?」と有権者だけではなく、自分自身を含め、赤ちゃんからお年寄りまで市民全員に問いかけているのです。ですから私の場合、選挙の結果は、勝った、負けたというより、選ばれた、選ばれなかったということを意味します。多数から一人を選ぶ選挙の場合は、特にその様相が濃くなります。

真意を測りかねる
 前にも触れましたが、私が立候補予定者になってから、いろいろなところで言われること(聞かれること)の一つに「落ちたら宍粟市から出て行くんでしょ?」という真意を測りかねる言葉があります。これってどういう意味なのか?考えてみました。① 「宍粟市から出ていくための口実として、勝ち目のない選挙に出た」②「宍粟市に定住する覚悟がない、その程度の人間だ」③「宍粟市から出て行かれては困る、落ちても残ってくれ」この3つほどしか思いつきません。でも、③「宍粟市から出て行かれては困る、落ちても残ってくれ」なんて勝手な言い分は絶対にない…。「宍粟市から出て行かれては困る、絶対に通ってくれ」だとしたら、話はわかりますが、それだったらもう少し手ごたえを感じているはずです。となると、① 「宍粟市から出ていくための口実として、勝ち目のない選挙に出た」②「宍粟市に定住する覚悟がない、その程度の人間だ」のどちらかの意味で「あいつは落ちたら、宍粟市から出ていく」という言葉がウロウロと一人歩きしているのだと思います。まず、① 「宍粟市から出ていくための口実として、勝ち目のない選挙に出た」について…出ていきたいと考えているならば、お金を使って選挙なんか出ません。さっさと出て行っています。私にとって、宍粟市は転勤先の一つでしかありませんでした。実家があるわけでもなく、親戚がいるわけでもなく、どんなに自分のルーツを探っても、宍粟市にたどり着く可能性はありません。これまで転居を繰り返しているので、引越しには慣れている方です。何度も言いますが、ここでチャレンジしないことは、政治に関わったものとして自分に対して、また市民に対して嘘をつくことになると思っています。最初から選ばれないことを期待して、選挙に出る政治家はいません。次に、②「宍粟市に定住する覚悟がない、その程度の人間だ」これも何度も言いますが、私は自分自身を政治家だと思っています。だから、選ばれなかった=この町、市民にとって必要ない、と解釈しています。まぁ、子ども達のこともあるので、この先、親の勝手で転校させるのは、極力避けようとは思っていますが、通ることを前提として、すべての物事を組み立てていますので、選ばれる=この町、市民にとって必要=定住という公式しか頭にありません。「もし、落ちたら…」なんてことは考えていません。そんなこと考えて選挙に出る政治家はいません。(落ちても痛くもかゆくもないという立候補者はいるかもしれませんが…。)

法律が意味すること
 公職選挙法に被選挙権についての規定があります。地方自治体の議会選挙は、3ヶ月以上区域内に住所を有し、実際に生活の本拠にしていたかが問題になります。住民票あればいいわけではなく、居住実態があるかどうか?が問われ、水道メーターが回っていないとか、生活必需品が家にないとかで、当選取り消しになったなんて事例もあります。しかし、同じ公職選挙法で、国会議員や知事、市町村長については住居の要件はありません。なぜでしょう?地方自治体の議員は自治体運営は住民の参加でという主旨から住居要件がある。一方、首長に住居要件がいらないのは、リーダーなので広く人材を選出するという意味があるらしいです。基本的には地元の声を反映するような地元のことを考えている人、でも国会議員や首長となると地元だけじゃないのも事実…。
 『地元の人の方が応援する気になる。外から来た人がいきなり「うちの町を良くしよう」と言っても、何も知らないくせにと思う。』という意見がある一方で、「基本は地元の人。でも首長とか行政を司る立場だと優秀な人でないと…。適任がいないなら、外からでもありかなぁ。」という意見もある。また「地元とのしがらみがなく、既得権と縁がない人がふさわしいという意識は、広がる傾向にある。」との解説もありました。実際、どうでしょうか?私は、公職選挙法が何も考えずに、市町村長について、住居の要件を設けていないとは思っていません…。4月30日まで、残り33日…。

2017年3月19日

“街頭演説” 第7ラウンド終了!【報告】

 
 宍粟市では、卒業式も始まり、高校、中学、幼稚園の卒業、卒園式に参列させていただきました。来週は小学校で卒業式です。参列していつも感じること…それは「この子たちに輝く未来が準備できているか?」ということ。それは、お膳立てということではなく、自分たちの意思で、可能性を広げ、自己実現できる社会が準備できているかということ…大人の都合で理不尽な障壁がないかということ…。この辺りは、地域間の差が顕著ですし、考えさせられます。“街頭演説” も7ラウンド目を終えましたので、その内容をここに記しておきます。
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 私は、宍粟市の大きな転換点は、2020年にあると考えています。宍粟市が山崎町、一宮町、波賀町、千種町の4町が合併して誕生したのが2005年、平成17年ですので、合併から15年後に大きな転換点がきます。何の転換が求められているか?それはお金の使い方です。これから4年間のお金の使い方を間違えれば、宍粟市は一気に消滅に向かいます。これは断言できます。国も県も助けてはくれません。「その時になったらなんとかなるでしょ」と気楽に構えていられる状況でもありません。
 合併は、国の地方分権の流れの中で進められてきたものです。国は地方交付税の優遇措置と、合併特例債という有利な借金の仕組みを地方に示し、合併を進めました。当時、お金の面で困っている市町村や将来に不安を抱えている市町村が大半でしたので、大きな市が周辺の町を吸収したり、小さな町がいくつか集まったりして、平成の大合併は進みました。宍粟市も同様です。合併からこれまでの間、合併した町もそうでない町も、税金の使い方について相当の努力をしてきています。戦後の高度経済成長時代とは違い、お金も人もどんどん増えていくという予測が成り立たなくなったからです。今から30年くらい前は、公共事業をどんどん出すことで、そこに雇用が生まれ、そこで働く人たちが町で買い物したり、食事したりすることで公共事業に直接関わらない人たちも含め、町全体が豊かになっていくという考えが行政の主流だったと思います。しかし、それは通用しなくなったのです。そもそもそのような考え自体が、幻想だったということは歴史が証明しています。
 宍粟市は、合併から15年後に地方交付税の優遇措置が終わり、そして合併特例債も使えなくなることで、一般会計で約50億円のお金が減るとわかっていながら、それに合わせた町の仕組みを作れていません。合併から15年という時間は、お金も人も減っていく中でどうやって町を作っていくのか?どんな町を作っていくのか?が、政治の中心的話題だったはずです。何か新しいことをやるためには、何か古いものを捨て去らなければならないというのが基本的な発想です。捨て去らなければならない古いもの…それは、何でもかんでも行政にお任せの補助金依存の発想と、税金に群がるの利権構造です。しかし、ターゲットにされてきたのは、子どもたちと小さな地域です。
 過疎化、少子化、高齢化というのが、現在の地方都市の大きなトレンドです。そんな世の中を作ってしまったことは顧みられることはなく、学校や幼稚園、教育関係の施設の統廃合が真っ先に進められてきました。大きな市役所を合併後すぐに建てておきながら、「少子化」だから仕方がない、「財政難」だから仕方がない何てよく言えるものだなと思います。合併市町村が新しい庁舎を建てるのは、合併から10年くらいたって、合併の評価をした上で必要最小限のものを作るというのが主流です。他の自治体では、廃校になった学校を庁舎にしたり、今までの役場を改修したりする例が多いようです。それは当然です。住民から学校や幼稚園なども含めて公共施設を奪ってしまう側の行政が、自分たちの職場だけ立派なものにすることが普通の感覚でできるはずがありません。
 しかし、宍粟市は学校や幼稚園が廃止されていく一方で、借金しながら新しい公共施設をどんどん建てています。きっと、学校の改築にも相当のお金を使っていると反論される方もいらっしゃるでしょうが、この先どんどん子どもが減っていくことを予測しながら、子どもが減ったことを住民の責任とでも言いたいような振る舞いをしながら、今までの資産を活用するという発想は全くありませんし、森林と共に生きる町とか言いながら、鉄筋コンクリートで、再利用しづらいものばかりにお金を使うのは、将来を見ていないからです。政治にビジョンがないからです。これはすべてのツケを子どもたちに押し付けながら、公共事業を乱発していることになります。これが、少子化や若者の人口流出に拍車をかけていることに気づかないのでしょうか?そして、公共事業や補助金を出し続けることができなくなること、それが結果として企業、団体の体力を奪うことは、みんなわかっていますが、出す側も受ける側もそれを止められないのはなぜでしょうか?根本的にお金の使い方を変える必要があります。一つの大きな目安は、あと5年で50億円の削減です…。とっても厳しいですが、この道を選択したのはこれまでの政治家を選んできた私たち市民の選択であるとも言えます。政治家だけではなく市民一人ひとりが真剣に考えなければならないことだと思います。
 そこで問題になるのは、どうやってそれを実現していくかです。一つは事業の評価を徹底して行うことです。そこには、子ども、若者、子育て世代などの若い市民の協力が必要です。一時期、事業仕分けという言葉が政治のトレンドになった時期があります。あれは、どうしても事業の廃止ばかりが取り上げられ、自分の領分を守ろうとする人たちの結束を高めることになり、それが大きな抵抗となって成果を上げることはできませんでした。しかし、発想は間違っていなかったと思います。現在、宍粟市では何百という補助金、助成金の類が制度化されていますが、力のある人たちのところで集中的に使われています。地元からの要望だからと、特定の地域、団体、個人に税金が流れるような制度が乱立し、政治家の集票に使われているきらいがあります。政治家の主観、口利きによって事業の優先順位が決められており、はじき出されている市民が大多数を占めます。私は、お金の使い方を透明化することで、無駄をなくしていくという意味での事業仕分けが、宍粟市には必要であると思います。透明化されれば、そんなに必要ないだろうと思われるようなお手盛り予算や、一部の人たちの利益にしかつながらないような黒い予算がどんどんと淘汰されていきます。「仕方がない」とされてきた部分に真正面から向き合い、補助金、助成金、負担金を実態に合わせ精査したら、相当の財源が眠っていると考えています。
 それを子どもたちの教育、子育て支援、市民活動支援、環境政策など未来予算に配分しましょう。それは宍粟市の創造性、市民の可能性にかけ自立の道を探るということです。子ども、若者、子育て世代、そして障害のある方、病気などを抱えていらっしゃる方などにもっと光をあてましょう。そのためにはもっと、もっとこの層の人たちにまちづくりの表舞台に出てきていただく必要があります。
 合併から15年、2020年までに市民の潜在能力を引き出し、仕方がないとされてきたお金の流れを市民の側にグッと引き寄せる必要があります。そのためにはまず、4月末に行われる市長、市議会議員の選挙が重要になってきます。若者の投票率をあげましょう。投票率は若者は低く、高齢者は高いのです。その結果が何をもたらすのか考えなければいけません。そして、自分自身の判断で投票する必要があります。親戚、近くに住んでいる、知り合いに頼まれた、同じ学校出身の市長候補、議員候補が、本当に4年間で、市民の潜在能力を引き出し、お金の流れを変えることができるか考えましょう。
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 先週から第8ラウンドに入っています。徐々に反応が見え始めました。こんな感じで最後まで走り続けます。これからもお騒がせしますがご理解のほど、よろしくお願いします。

2017年3月13日

よく聞かれること…【議論】

宍粟市は、朝晩はまだまだ寒いのですが、日中は過ごしやすくなってきました。季節の変わり目、体調などを崩さないように注意しましょう。このブログで、私の “決断” を発表し、それに伴って記者会見、新聞発表と怒涛の一ヶ月あまりを過ごしてきました。今までもそうだったのですが、最近いろいろなところで尋ねられることについてまとめたいと思います。

 「落ちたら宍粟市を出ていくつもりでしょ?」と聞かれることがあります。私、子育て真っ最中です。子どもたちも、それぞれいろいろなことに挑戦しています。この先、親の勝手で転校させるのは、極力避けようと思っています。なぜか、地域から出て行くように仕向けている(そう感じさせる)人たちが、そのようなことを言いふらしているみたですね。でも、政治家の落選って、もし一人だけしか通らない選挙の場合は「あなたは、私たちのまちには必要ありません」という人が多かったということ、複数名選ばれる選挙の場合、必要としている人が他の人に比べて少なかったということになります。また、落選=仕事を失うことにもなりますので、出て行かざるをえない状況に追い込まれるってこともありませんか?

 「高齢者を切り捨てるつもりでしょ?」と聞かれることがあります。いやいや今の宍粟市の現状、高齢化率が30%を超えるような状況だからこそ、子ども、若者、子育て世代を励まして、できれば増やして、高齢者を支えていこうとしているのです。その言葉って、自分たちの子どもさんやお孫さんを信じていないことになりますよ。私は若い層にいろいろとまちづくりの提案をしてもらおうと思っています。そして、それを実現していきたいと考えています。つまり若い層から出てくる新しい、面白い取り組みの中で、自分の親の世代やおじいちゃん、おばあちゃんの世代を切り捨て、自分達さえよければそれで良いっていう発想が出てくるようだったら、それはそれで根深い問題です。大先輩の方々にお願いしたいのは、どうか次世代を見守り、励まし、いろいろと教えていただきたいということです。

 「なんで議員やめないの?往生際が悪いっていうか、潔くないっていうか…」と言われることもあります。単に次の選挙に通りたいだけだったら辞めて、せっせと選挙準備をした方が楽(安心)なことは明白です。しかし、それをしてしまったら4年前に私に投じられた票は一体なんだったんだということになります。ですから、法律が許す限り、議員の職責を全うすることの方が私にとっては重要です。鞍替えはこちらの勝手な判断なのは明白です…。ですから、私は自動失職を選択しました。現在、予算委員会の最中ですが、手を抜かずに “議員” として、来年度の予算を審査させていただいています。

 「宍粟市のこと知らないくせに、引っ掻き回すのやめてもらえませんか?」とも言われます。確かに私は、宍粟市民になって6年です。小学校入学と同時にこちらに連れてきた、うちの真ん中の娘がこの春、小学校を卒業します。この件については、だから何?って思います。昔からの事をよく知っていて、ずーっと地元にいらっしゃった方が政治に関わるべきだというならば、そんな政治家の方々がこれまで何かしてくれましたか?と逆に問い返したいくらいです。政治家が自分の票になるか、ならないかで物事を選択してきた結果が今の状況です。よく政治家が「私を育ててくれた地域に恩返し」ということがあります。けれどそんなことで税金使われてはたまったものではありません。票になるか、ならないかよりもこのまちの未来にとって今、何をしなければならないのか?で物事を選択していっていただきたいものです。そして、その選択が正しかったのか、4年に一度、みなさんに評価してもらえば良いだけだと思います。

 他にもいろいろ言われます…。やはりよそ者ですから、ネガティブなことが多いですね。郷に入っては郷に従え、朱に交われば赤くなる、寄らば大樹の陰、長い物には巻かれろ…その方が暮らしやすいのかもしれません。一方で、窮屈だとも思います。それでは政治家は務まらないってことが多いのも事実です。やはり、政治ってどこかで戦いという側面があります。別に誰かと戦うということではなく、諦めであったり、理不尽な圧力であったり、そういったぼやっとしたものに真正面から立ち向かうという意味での戦いの場に、私は足を踏み入れたんだと思います。なぜか?このまちの未来にとって今、何をしなければならないのか?と考えた時、私が選択した結果であるということです。

 今、やらなければいけないのです。これが最後のチャンスなのです。現状維持で町が衰退、消滅していくのを待つのか?それとも一歩前に出て、10年後、20年後、30年後にも輝き続けられる町をみんなで作っていくのか?その選択の時が近づいている…ただそれだけのことだと私は思います。そして、政治家として、これまでの4年間で感じたことを、このタイミングで体現する “決断” をしただけのことです。

2017年3月7日

3月議会の一般質問【お知らせ】

第73回宍粟市議会定例会(3月議会)の代表質問&一般質問について、お知らせします。本会議の様子は、インターネットライブ中継、ケーブルテレビ(しそうチャンネル)と音声お知らせ装置(しーたん通信)で生放送されます。

3月7日(火)
9:30〜
■政策研究グループ「グローカルしそう」(飯田吉則 議員)
 ・認定こども園運営のための社会福祉法人募集について
 ・一宮生活圏の拠点づくりについて

■市民クラブ政友会(伊藤一郎 議員)
 ・市民の協力なくしてはここ豊かな街づくりはできない!

■日本共産党宍粟市会議員団(山下由美 議員)
 ・義務教育段階での給食費の軽減について 
 ・準要保護世帯にも入学準備金引き上げの適用を
 ・発達障がい児・者に対する教育・支援の充実を
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13:00〜
■創政会(実友勉 議員)
 ・高齢化社会と多子世帯の負担軽減を ・エネルギー自給率70パーセントに向けて
 ・夢に向かって頑張れる奨学金制度の拡充、充実を

■公明市民の会(西本諭 議員)
 ・マイナンバーカードの更なる推進を ・学習指導要領改訂と宍粟の教育について

■真正会(東豊俊 議員)
 ・宍粟市の今後について

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3月8日(水)
9:30〜
■大畑利明 議員(政策研究グループ「グローカルしそう」)
 ・介護保険の見直しと総合事業について ・雪対策について
 ・「耳鼻咽喉」診療の確保       ・都市計画について

■小林健志 議員(市民クラブ政友会)
 ・公共交通の利用促進について

■稲田常実 議員(無会派)
 ・資源ごみのコンテナ回収について ・理想とする観光産業について
 ・兵庫県立森林大学校開校に向けた環境整備について
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13:00〜
■岸本義明 議員(無会派)
 ・地方創生・まちづくりの推進について

■榧橋美恵子 議員(公明市民の会)
 ・いきいき百歳体操にポイント導入の再検討を     ・学校でのがん教育授業の検討は
 ・市民同士がお互いに褒め合うまちにしていきませんか ・大雪の時の対策は

■鈴木浩之(政策研究グループ「グローカルしそう」)
 ・子どもの貧困対策について ・医療と福祉の在宅・地域移行について

 私にとっては最後の一般質問になります。1期4年間で、16回目の一般質問です。長い間、ありがとうございました。次からは議員の皆さんと対面する側から、政治に関わっていけたら良いのですが…。