2015年1月14日

祝成人【雑談】

 寒い日が続きます…。新年が明けてもう半月ほど経ちましたが、いかがお過ごしでしょうか?インフルエンザが流行し始めているようです。ご注意下さい。

成人式
 宍粟市でも先日11日に “成人式” が行なわれました。TVのニュースでも各地の “成人式” が取り上げられていました。新成人の皆さんおめでとうございます!
 ちょっと総務省のホームページを見ていたら、成人のことについて書かれていましたので少し引用します。この1年間で新たに成人に達した人口(平成27年1月1日現在の20歳の人口)は126万人で、前年と比べると5万人も多くなっているそうです。21年ぶりの増加…。男女別にみると、男性は65万人、女性は61万人…。新成人人口について、この推計を開始した昭和43年からの推移をみると、第1次ベビーブーム(昭和22年~昭和24年)世代の昭和24年生まれの人が成人に達した45年が246万人で最も多くなった後、減少に転じ、53年には152万人となりました。その後、昭和50年代後半から再び増加傾向を続け、第2次ベビーブーム(昭和46年~49年)世代の人が成人に達した時に200万人台となった後、平成7年に再び減少に転じて以降は減少傾向を続けていたそうです。今後の新成人人口は、減少傾向で推移し、平成37年には110万人を下回ると見込まれています。
総務省統計局HPより
今回、5万人も増えた要因は?この第2次ベビーブーム(昭和46年~49年)に生まれた人たちが親の世代に達し、その子どもたちが成人を迎えたということもあるようです。私も昭和46年、第2次ベビーブームに生まれた人間です。学校の教室が足りない、新しい学校が出来る、極端な受験戦争、大学時代にバブル崩壊…そんなガチャガチャした時代を経験しています。

阪神淡路大震災
 今回の成人式で思い起こされたのは、20年前に起った阪神淡路大震災です。震災のあった年に生まれた子ども達が成人式を迎えたのです。あれから20年…。震災による死者は6,434人、負傷者は約43,800人…。今年、成人式を迎えられた方、特に兵庫県民は復興とともに大きくなってきたのです。この震災を機に防災、減災、耐震化が活発に議論されるようになりました。またボランティア、市民による社会貢献活動も注目され、その後、いわゆるNPO法(特定非営利活動促進法)ができました。今ではNPO法人や市民団体が各地で活躍していますし、特に人口減少、少子高齢化社会の “まちづくり” の担い手として期待されるまでになりました。しかし、行政機関がしてきた分野(しなければならなかった分野)に対しても自主的、自発的に “市民” が関わってくるため(私は本来のまちづくりの形に回帰していることだと思っていますが…)市民の参画、市民との協働という大義のもと、行政機関の経費削減のために利用されている風潮がないわけでもありません。行政機関は平気で「昨年よりボランティアが確保できたので、人件費削減が出来ました。」と口にします。それも成果として…目的はそこですか?逆に行政機関がしてきた分野(しなければならなかった分野)を肩代わりしているという意識が強いNPOも少なくありません。20年ではまだまた歴史が浅いでしょうか?

人口減少
 第1次ベビーブームに生まれた世代は、“団塊の世代”とも言われます。そして、第2次ベビーブームに生まれた世代は “団塊ジュニア” とも言われます。福祉の分野では、2025年問題という言葉があります。2025年は、団塊の世代が75歳以上の後期高齢者になる年です。2025年以降は、国民の4人に1人が75歳以上という超高齢社会が到来し、これまで国を支えてきた世代が給付を受ける側に回るため、医療、介護、福祉サービスへの需要が高まり、社会保障財政のバランスが崩れるとも指摘されています。今年は、その10年前…団塊の世代は65歳を迎えるので、生産年齢人口から外れていきます。国全体で見れば生産年齢人口(15歳〜64歳ですが、15歳〜18歳は生産年齢とも言えない部分があるので実際の生産年齢人口は少なく見積もらなければなりません。)の経済活動、それに伴う納税によって子どもを育て、高齢者を支える必要があるのですが、急に生産年齢人口を増やすことはできませんので、現状と今後の人口推計を認識しながらのこの10年間がその後の日本を決める極めて大切な時期だと思います。都市部に集中している生産年齢人口の人たちを地方に分散させるか?とても難しい問題です。国は、都市部に流れる若者の流れをせき止める様なイメージで “地方創生” を語りますが、私は吸い上げる、逆流させるくらいのイメージを持って “地方創生” に取組まなければならないと思います。生き残りをかける、最後のチャンス(権力者が危機意識を煽って何かを支配しようとするときの常套句です…。)みたいな悲壮感漂うようなガツガツした取組みではなく、みんなが参加できる自主的、自発的な取組みが増えてくれたらそれがスポンジのように今いる人達を包み込んで、じわじわと人が吸い寄せられてくることに繋がると思います。

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