2015年1月15日

本当に必要なのか?【議論】

http://kansenyobou.netより
宍粟市、朝から雨でした…。インフルエンザでとうとう中学校で学級閉鎖…。雨が降れば少しはましになるのでしょうか?ウィルスは湿気に弱いらしいですよ。また、空気が乾燥すると火事にも注意が必要です。皆さん、ご注意下さい。

会議
 今年に入っていろいろな “会議” がありました。9日には、①民生生活・総務文教常任委員会の連合審査、これは現在、パブリックコメントにかかっている『子ども・子育て支援事業計画』に対する議会としての意見書についての協議でした。今日は、②総務文教常任委員会で審議をしてから、第二次宍粟市総合計画審議会の傍聴をさせていただきました。会議に参加するにせよ、傍聴するにせよ…感じることの本質はいつも同じです。それは自分を含め、“議論” をすることに慣れていないなぁということです。しかし、私は運良く仕事の中で徹底的に鍛えられた経験がありますので少しはアドバンテージがあるという自負もあります…。(議論に慣れていないなんて言ったら恩師に怒られます。)
 ①の会議は今回が2回目で、1回目は1ヶ月ほど前に『子ども・子育て支援事業計画』案に対して執行部を交えて審査を行ないました。そこでは執行部から説明を受けて、ここはどういうことなのか質問する…つまり計画の内容を理解することを行いました。(理解できるか出来ないかは別問題ですが…)そして、2回目の今回は、計画の何が問題なのか?どうすべきなのか?を議論した結果を “意見書” という目に見える形にする会議だと考えていましたが、実際は議論はほとんどなされず、意見書をどんな文章にするか?意見書の案を添削をするような感じでした。この意見書案(たたき台)は、1回目の会議でたくさんの質問をした議員が書きました。(私も少しだけ関わりました。)実際には座長の役割だと思われるので、私たちとしては書かされたと言った方が良いかと思います。実際に話された内容、論点を整理して、議事録的にまとめれば良いだけの簡単な作業だと思いますが、そうでもないようです…。たたき台がないと会議が出来ないこと自体も “言論の府” と言われる議会としてはどうなのだろうと思いました。言論の府という言葉には、“議員間における自由かつ充実した討議” が行なわれる場という意味を含んでいると思います。議員がたくさんいるということは、様々な価値を体現しているという前提ですので、それらを議会の場で出しあい、大いに議論して、提案することが期待されているはずです。やっぱり議論に慣れていないのです。いや、そもそも議員が様々な価値を体現しているかどうかも疑問ですから、議論の場に出すもの(意見)がないのかもしれません。
 ②の会議は、毎月1回程度行なわれる定例の常任委員会です。議会の会期中に行なわれる委員会では、付託された議案を審議し、賛成か反対かの採決まで行ないますが、閉会中の委員会ではいろいろなことについて執行部から説明を受けて、ここはどういうことなのか質問する…ということが基本の流れです。何かが決まるということはないのですが、何が話されたかもボヤーッとしていて、執行部としては「議会には報告しました、聞いてないとは言わせませんよ〜」くらいの感覚でしょう。議員に指摘されて物事が進むことはありますが、執行部(市長)と価値が対立する部分はほぼ100%(この表現が国語、日本語的に正しいかどうかちょっと引っかかりますが…)動きません。議案になってもほぼ100%否決されることはありません。

本当に必要なのか?
 ということで、今回の常任委員会で口頭でサラーッと報告があったのですが…宍粟市の千種町にB&Gプール(屋根付きの温水じゃないプール)というのがありました。老朽化、隣に認定こども園が出来るなどの理由で取り壊されました。しかし、隣接する小学校のプールを兼ねておりプール自体をなくすわけにはいきませんので、建設費4億5,000万円(上限)の温水プールに改築されるらしいです。設計管理2,100万円(上限)で、1月15日付けで設計管理業務の募集が始まりました。そもそも温水プールが必要なのか?の議論はすっ飛ばして…。委員会に対してプールの改築構想(案)の提示があったのは、11月12日…事前評価はほとんどなされていません。建設費はブルーシーアンドグリーンランド財団の助成金と森林・林業再生基盤づくり交付金、1年間に391万4,000円の売上に対して、2,288万円のコストがかかる(毎年2,000万円弱の赤字を出し続ける…)立派な温水プールですと説明がありました。健康づくりにも活用されるので医療費の削減効果を見込んでいます。65歳以上の高齢者が1年間で153人利用し、一人当たり10万円の医療費の削減効果、1,530万円…この根拠は熊本県菊池市のデータですが、宍粟市の場合は、希望的観測の域を脱していないと思います。しかしこの計画、止めることは難しいと思います…。暴走です。こんな場合、議会はブレーキにならないといけないのですが…。皆さんはどう思われますか?

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

暴走です。温水プールのコストも馬鹿にならない。給食費値上げが新聞にでていたが、牛肉の提供回数を減らしているとあった。温水の前に牛肉をしぼるなんて、トホホ。他でも施設充実がいわれたら何のためかわからなくなる。それこそ未来を託す子ども達が大人になったときに大きな負債を負担させるのではないか。これでいいのか!

Contributor さんのコメント...

お金を使うって行為には、消費、浪費、投資というものがあると思いますが、教育にかかる部分は投資の要素が強いと思います。費用対効果を測る場合も、将来の生産年齢人口、税収、持続可能性などなかなか効果が見えません。しかし、見えにくいからと言って効果を予測しなければ浪費になる可能性が高いと思います。まずは浪費部分を節約しなければいけませんが、そもそもその費用が消費、浪費、投資なのかの判断を間違えれば節約するところを間違ってしまいます。「そこにそれだけお金使えるなら、節約するところ違うだろ!」ってことが多すぎますね。