2015年1月29日

宍粟市は何がしたいのか?【議論】

 
宍粟市はここ2〜3日は暖かい日が続きました。また寒くなるとは思いますが…。先週1月23日に “行政改革懇談会” を傍聴させていただきました。いくつか問題点(だと “私” が感じた部分…)を思いつくままに指摘しようとする今回のブログです。

懇談会とは?
 宍粟市は、現在 “第二次行政改革大綱” という重要な計画が進行中です。傍聴したのは次の第三次行政改革大綱を作るための行政改革懇談会です。なぜ、審議会とか委員会とか呼ばないのか…、ちょっと疑問だったのでインターネットで調べました。それに関して国が指針を出していました。(これは国の場合ですが、都道府県も市町村も、国に従属してきた歴史がありますので恐らくほとんど変わりません。)そこでは「懇談会は、審議会等とは異なり、個々の個人の意見を聞くのみで行政機関としての意思の決定を行わないものである。」、他にも「設置する」等の恒常的な組織であるとの誤解を招く表現を用いない。懇談会等の定員及び議決方法に関する議事手続を定めない。聴取した意見については、答申、意見書等合議体としての結論と受け取られるような呼称を付さない…。いろいろ難しいことが書かれていましたが、あくまで行政運営の参考にさせていただくのでいろいろ意見を下さいというのが行政側のスタンスです。…ですから、集められた会員の方々はとにかく行政の示す案に対してどんなことでも意見してもらって良いのです。しかし、それを採用するしないはあくまで行政側の判断に委ねらると言うことです。会議の名称って意外と重要なのですね。
 
行政改革大綱
 行政改革大綱についてはいろいろと言いたいことがありますが、懇談会の内容に沿っていくつか…
第二次行政改革大綱で掲げられ、未達成見込みとしている項目の原因分析について
①「適正な幼児教育・保育環境の整備」ー未達成見込みの理由:幼保一元化について、地域や保護者との協議がまとまらず計画通りに進行していない。(懇談会資料より)
 これは原因ではありません。なぜ、協議がまとまらないのかが “原因” だと思いますがいかがですか?また、行政改革 ≒ 歳出削減であるため、この項目は次の行政改革大綱には引き継がないらしいです。ちょっと待ってください…幼保一元化したほうが、財政負担が少ない(歳出が削減できる)と言うのがこれまでの見解でしたし、これまでの議会も財政面を理由に幼保一元化計画を容認したようです。さっさと幼保一元化しなければ費用がかさむっておっしゃっている議員さんもいます。同じ行政改革で掲げられていた給食センター統合の時、予定より遅れたことを一般質問で取り上げ、「さっさと統合しておけば相当な費用が削減できた。誰が責任をとるのだ!」とおっしゃっていた方もいらっしゃいましたし…。

②「参画協働の展開」ー未達成見込みの理由:附属機関等の公募委員の比率が目標値を大きく下回る見込み(目標20%、現在1.5%)。公募についてのチェック体制が十分できていなかったことや、公募をかけても応募が少ないことが原因であるが、第三次に向けては、目標値の見直し(公募する機関としない機関の整理)が必要と考える。(懇談会資料より)
行政改革大綱が全職員に周知できていなかったことを言っています。つまり、各部署が附属機関の委員構成を考えるとき「20%は公募委員にする」ということをしてこなかったと言うことです。また、公募をかけても応募が少ないことが原因?だからこれは現象であって原因ではないのでは?なぜ応募が少ないのかが原因ではないのでしょうか?
それと、目標を見直す?って発言がありましたが、原因分析ができていないのでこんなへんてこな対応策になるのでは?どうしたら20%を達成できるかが対応策でしょ?これ「参画協働の展開」って項目の目標値ですよ。目標値をいじって達成しましたって言うおつもりですか?(これまで参画協働が進んでいなかったのですから20%でも少なすぎます。無作為抽出で100%公募って附属機関を設置している自治体が増えています。)

最後に…行政改革 ≒ 歳出削減って言いますが、(全職員に徹底されていないような)行政改革大綱が計画どおりに進んだとしてもその歳出削減効果はこれからの税収減、地方交付税減、社会保障費増に対応できません。財政調整基金(貯金)を取り崩さないようにするためにも行政改革って言いますが、そもそも無駄な事業がないのか?事業仕分けをする必要があると思います。それも市民参画による事業仕分けが必要だと思います。次の懇談会は、2月19日(木)13:30〜市役所3階で開催予定です。(平日の昼間の会議…参画協働が進むわけがありません。)

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